六丈記2

備忘録のようなもの

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警部補暴言事件の途中経過

 暴言被害者を逮捕…警部補初公判の翌日に
 府警は22日、パソコンなどを勤務先から持ち出し転売したとして窃盗の疑いで、暴言を受けたとされる同府吹田市長野東の会社員、岡本和真容疑者(35)を逮捕した。岡本容疑者は黙秘しているという。
 高橋被告の初公判は21日に開かれ、岡本容疑者は3月30日の第2回公判で意見陳述する予定だった。
 逮捕容疑は平成21年12月25日から22年1月7日までの間に、勤務先の大阪市内の会社からパソコン1台など(約20万円相当)を盗んだとしている。会社側が昨年末、府警に被害届を出していた。
 府警によると、パソコンは新品で、岡本容疑者が仕入れから各部署への割り当てまでを担当。岡本容疑者はパソコンを22年1月9日に大阪市内の事務機器買い取り販売店に約10万円で転売していたという。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/492786/
一部抜粋


 警部補暴言事件は暴言が余りにも酷く、インパクトがあった為、暴言に非難が集中し、発端となった事件は顧みられなかった。
 今回、被害者の逮捕を受け、報道された記事を元に発端となった事件から時間を追って振り返る。

 

◆事件の時系列
01)09年12月に女性(23)が財布を紛失。
02)女性の元に免許証の写真を添付したメールが届き、ストーカー行為が疑われ、大阪府警東署が捜査に着手。
03)メールの送信元から、吹田市の会社員、岡本和真が疑われる。送信元は岡本和真の勤務先にある会社のパソコン。
04)9月3日、岡本和真が遺失物横領事件の捜査で勤務先から任意同行を求められ、約7時間の取り調べを受ける。
   任意の取り調べをした刑事課の警部補(高橋和也34)と巡査部長(31)が「お前の人生めちゃめちゃにしたるわ」、「手を出さへんと思ったら大間違いやぞ」、「おまえの家も全部ガサ行くぞ」、「悪いけど、嫌がらせはするで」など、警部補が暴言を吐き、自白を強要する。
   その様子を岡本和真にICレコーダーで録音される。刑事が録音に気が付き、録音記録を削除させるが、消去されていなかった。
05)岡本和真は弁護士に相談し、9月下旬、府警本部長と東署長あてに苦情を申し立てる。
06)10月7日、岡本和真と弁護団は大阪市内で記者会見を行い、録音内容を公表。
   同日、大阪府警は国家公安委員会が定めた規則に違反した疑いがあるとして、東署の刑事2人を調査していると公表。
07)10月8日、男性側の代理人弁護士は東署刑事課の警部補ら2人について、特別公務員暴行陵虐や証拠隠滅などの罪で大阪地検特捜部に告訴、受理される。
08)11月中旬、産経新聞の取材に岡本和真は。「身に覚えがないのに、家族にも捜査が及ぶと脅され、辛かった」と振り返る。
09)12月16日、大阪府警は警部補を減給10分の1(1カ月)、巡査部長(32)を戒告、東署長(59)を本部長注意、刑事課長(58)ら2人を所属長訓戒の処分をする。
10)12月21日、大阪地検は脅迫罪で警部補を略式起訴。
11)12月28日、大阪簡裁は略式命令がふさわしくないという「略式不相当」の判断を下す。
12)年末、岡本和真の勤務先の会社は「会社からパソコン1台などを盗んだ」として大阪府警に被害届を提出。
13)1月17日、大阪簡裁が審理を地裁に移送する決定を下す。大阪地裁で正式裁判へ。
14)2月21日、大阪地裁で脅迫罪に問われた警部補の高橋和也被告の初公判。
   高橋被告は起訴内容を認める。動機は「否認され、所持品提出も断られたことから脅迫」。
   岡本和真のコメント「毎朝、仕事に出掛けるときには、また刑事がやってきて、ひどい取り調べをされるのではないかと思い、動悸が速まります。今日まで誰からも謝罪がないことは大変残念に思っています」。
15)2月22日、大阪府警は窃盗の容疑で、岡本和真容疑者を逮捕。岡本容疑者は黙秘。

 

◆パソコン窃盗事件について
 「府警によると、財布が転売された可能性もあるとして捜査していたところ、岡本容疑者がパソコンをリサイクルショップに持ち込んだことが判明したという。府警は遺失物横領事件や、財布を落とした女性に不審なメールが届いた強要未遂事件について、捜査を継続している。府警は容疑事実が判明したため、立件したとしている。」(時事通信社)
 「大阪府警は「脅迫事件とは全く別の事件。次回公判までに事件処理を終わらせるので、影響はないはず」」(読売新聞)

 

◆岡本容疑者の逮捕についての弁護団のコメント
 秋田弁護士「府警による完全な口封じ」「黙秘をするように伝えた。盗んだとされる時期が特定できておらず、そんな捜査はひどい。不当逮捕だ」
 壇弁護士「こんなに分かりやすい意趣返しはない」
 森弁護士は「容疑があいまい。初公判の翌日であることを考えても、何らかの意図を持った逮捕といわざるを得ない」

 

 弁護士は警部補らを特別公務員暴行陵虐や証拠隠滅などの罪で告訴したにもかかわらず、大阪地検特捜部は脅迫罪を適用し、大阪簡裁に略式起訴をした。
 脅迫罪の法定刑は「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金」。一方、公務員職権濫用罪の法定刑は「2年以下の懲役又は禁錮」だ。どちらも、最高刑は2年以下の懲役だが公務員職権濫用罪には罰金刑が無い。
 略式手続にできる要件の一つは「100万円以下の罰金又は科料を科しうる事件であること。」である。公務員職権濫用罪では罰金刑が無いため略式起訴出来ない。だから、脅迫罪を適用したのだろう。
 大阪地検が簡易裁判所での略式手続にこだわったのは、法廷を開かない書面審理で済むのでマスコミに情報が出ず、略式命令で罰金で終わらせるためであったのだろう。簡易裁判所は通常、禁錮以上の刑を科することはできず、略式命令で科すことのできる刑罰は,100万円以下の罰金又は科料に限られる。
 後に、大阪簡裁が地裁に移送する決定をしていることからも、検察は「身内に甘い」と批判されて当然だ。

 

 警部補の高橋被告が脅迫的取り調べをしたのは録音の様子から推測すると、今回が初めてとは思えない。随分、手馴れている。
 送信元のパソコンの使用者まで突き止めても、岡本和真が送信したことにはならないので、無理にでも自白を取ろうとしたのであろう。「自白調書さえ取れば勝ち」という安易な思考だ。
 使用されたパソコンまで分かっているのだから、捜査令状は取れただろうに。地道に証拠を積み重ね、立件する意思も能力も無いのか。
 今回は高橋被告だけが起訴されたが、脅迫的取り調べは高橋被告の独自み編み出した手法ではなかろう。先輩刑事達から学んだのではないか。同様の手法を用いてる刑事は多くいるのではないか。その辺のことを裁判で明らかにしてもらいたいのだが、トカゲの尻尾切りで終わるのだろう。

 

 次に、岡本容疑者のパソコン窃盗はあったのだろうか。
 遺失物横領事件の捜査過程から岡本容疑者のパソコン売買が判明したとしていることから、会社の調査で窃盗が発覚して被害届を出した訳ではないようだ。警察が会社に働きかけて被害届を出させた感じがする。
 弁護士が言うように意趣返しなのかもしれないが、警察の提示する証拠を見ないうちは判断が付かない。

 

 色々な要素が絡み合い複雑になったが、まず、元々の事件である遺失物横領事件を解明して貰いたい。この事件が解明しないと何だかスッキリしない。

 

 

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