六丈記2

備忘録のようなもの

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駐韓米大使襲撃事件

*** 取り押さえられ「テロをやった」=飛び交う悲鳴、流れる鮮血-韓国 ***
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015030500286
 【ソウル時事】5日午前7時40分ごろ、突然悲鳴、怒声が響いた。リッパート駐韓米大使は、刃物で切り付けられ、鮮血が流れる顔を押さえ、病院に。警察が駆け付けるまでの数分、犯人の男(54)はうつぶせに取り押さえられたまま、「独島(竹島)は韓国領土」「米軍のやつらはなぜこの地で戦争訓練をするのか」などと叫んだ。
 男は2010年7月に当時の重家俊範駐韓大使に投石し、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。今回の事件では現場で「あのときはテロではなかった。今回はテロだ」と大声で訴えた。
 午前7時半から朝食会を兼ねた講演会が始まる予定だったが、大使は5分ほど遅れて到着。周囲の出席者と名刺交換などをしていたとき、7~8メートルほど離れた席に座っていた男が早足に近寄り、犯行に及んだ。白いテーブルクロスには、多数の血痕。事件後も会場に残っていた米大使館関係者は「大丈夫だと思う」と言いながら、厳しい表情で電話をしていた。
 警察は周囲に警察官や機動隊員ら28人を配置していたと発表したが、関係者によると、取り押さえたのは周囲の出席者らだった。主催者の対北朝鮮支援団体「民族和解協力汎(はん)国民協議会」の関係者は「これまで閣僚らもゲストに呼んだことがあったので…」と言葉少なに語り、警備が不十分だったことを認めた。(2015/03/05-11:00)
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*** 駐韓米大使が切られ負傷…容疑者、握手求め接近 ***
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150305-OYT1T50010.html
 【ソウル=吉田敏行】5日午前7時40分頃、ソウル市中心部で朝食会に出席していたマーク・リッパート駐韓米大使(42)が会場で男に果物ナイフで切りつけられ、右ほおと左手首を負傷した。
 男はその場で取り押さえられ、警察はキム・ギジョン容疑者(54)を現行犯逮捕したと発表した。
 リッパート大使は近くの病院に搬送された。命に別条はないという。キム容疑者は逮捕された後、「戦争訓練反対」と叫んだといい、今月2日に開始された米韓合同軍事演習への反発が犯行の動機とみられる。
 事件現場は、米大使館近くにある文化施設「世宗文化会館」。南北統一運動を展開している市民団体が主催した朝食会で、リッパート大使は「朝鮮半島平和と統一、韓米関係発展の方向」と題したテーマで講演予定だった。
 目撃者によると、キム容疑者はリッパート大使の二つ隣のテーブルに座っていた。握手を求めて近づき、立ち上がった大使に長さ約25センチのナイフで切りつけたという。出席していた女性は、「(キム容疑者が)立ち上がったと思ったら、速足で大使に近づいた」と話した。大使が座っていた主賓席は、白いカバーが血で染まり、血痕は会場の外にまで続いていた。
 キム容疑者は、2010年7月、ソウルで重家俊範・駐韓日本大使(当時)の講演中にコンクリート片を投げ、刑法上の外国使節に対する暴行などの罪で有罪判決を受けた人物。警察関係者によると、島根県竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する団体に所属し、日本大使館前でも抗議を行ってきた。キム容疑者の知人の男性によると、同容疑者は「オバマ大統領は就任前、北朝鮮問題を平和的に解決すると言っていたが、就任後は圧力を強めている」と不満を述べていた。
 事件当時、会場には約200人の参加者がいた。主催者側によると、キム容疑者は朝食会への参加を事前申請していなかったが、当日会場を訪れたため、入場を認めたという。出席者によると、警備員による持ち物検査はなく、受付で記名すれば入場できたという。
 韓国外交省報道官は事件について「衝撃を禁じ得ない」とする声明を発表。「我々の最も重要な同盟国である米国の大使に対して行われた点を深刻に受けとめる」と指摘した。
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 記事中にあるように、犯人の金基宗(キム・ギジョン)は2010年7月に重家俊範・駐韓日本大使も襲撃している。昨年9月には「独島とわれわれ、そして2010年」という本も出版し、ハンギョレ新聞のインタビューも受けていた。

*** 独島(ドクト)愛がまもなく民族統一運動 ***
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/654640.html
日本大使に石投げ処罰されたキム・ギジョン「独島を守る」隊長「庚戌国辱100年」迎え、「南北一つされて独島守らなければならない」

 「分断された南北が一緒にその日を記憶し、自粛しつつ再びそのような痛みがないように念押しするには「国恥日」程良い日がない。しかし、国を失った日の100年のイベントを賑やかに行っても、国恥日は忘れてしまったようだ。」
 キム・ギジョン(54・写真)、「我々の庭、独島を守る」隊長が8/15と国恥日(日韓併合条約が発効された8月29日)に合わせて「独島とわれわれ、そして2010年」(書籍出版我々の庭社発行)を刊行した。去る3日、ハンギョレ本社で会った彼は、この本は「本格的な本というよりは独島を守るを創立した経緯と現状、テロ容疑で懲役刑を受けた2010年の事件を簡単にまとめた一種の白書」と述べた。
 「2010年の事件」とは、その年の7月に任期を終えて去る前に「韓日共同繁栄」をテーマに特別講演をした重家俊範専任在韓日本大使にキム隊長が直径約10cmと7cmのコンクリート片を投げつけた容疑(外国使節暴行)で懲役4年の求刑を受け、懲役2年、執行猶予3年の刑を受けた事件である。
 「そもそも日本大使を傷つけるつもりは全くなかった。質疑応答の時間に『独島を竹島と呼びながらどうして北東アジアの平和や日韓共同繁栄を話すことができるかと話してくれ』と質問している途中にマイクを奪われて引っ張られて行く瞬間、偶発的に起こった事件である。石を持って行ったのは、大使にその石見せ、日本が独島を指す竹島が、このような石でできた島なのに、どうして竹が育った言えるのかという話をするためだった。」
 警護要員らに強制的に引き離されて行きながら投げた石が日本大使館の女性職員の手に当たって軽い傷を負わせた。キム隊長は韓国検察の調査でテロリストにされ、裁判所もその容疑を認めた。「50数日ぶりに拘束状態から解放され、活動に相当な制約を掛けられた執行猶予期間は、昨年11月に終わった。その時から本格的な活動を再開し、本の出版を準備した。光復70年になったが、日韓関係は、100年前と特に違いがないようだ。今、韓日関係は表面上揉めているようだが、米国を背景にした日韓癒着は朴正煕時代を凌駕するようだ。私の事件が今の二国関係を象徴する。日本の外交官と関連した刑事訴訟で有罪判決を受けたのは、私の事件が初めてである。」
 「我々の庭」は、大学の法学部に通っていた彼が司法試験への未練を果敢に捨て去り、1982年に設立された社会活動団体だ。84年に公式に発足した後、同年11月の光州事件の真相究明を要求する5つの大学の学生自治屋舎占拠事件、大学学生会直選制獲得などを主導したが、活動の主力は、我々の民族の伝統文化芸術を蘇らせて守ることだった。開城地方の民俗遊びである「萬石の遊び」などを復元し、研究会も作り、80年代半ばチョン・テイル記念文化行事と民謡研究会の活動にも貢献した。記者OBらの集まりである東亜自由言論守護闘争委員会・朝鮮自由言論守護闘争委員会の人たちの日刊紙(ハンギョレ)創刊議論にも参加し、ソウル永登浦区楊坪洞でハンギョレが発足したときにテストを務めたのも我々の庭だった。
 2006年に日本の島根県が竹島の日を制定すると、キムさんは仲間6人と一緒に本籍を慶北鬱陵郡独島里38番地に移し「独島を守る」を作った。以降、独島芸術祭、独島の韓国語命名行事などを開いて独島愛運動を続けてきたキムさんは「独島愛運動は即ち民族統一運動」と話す。「独島こそ南と北が口をそろえことができる共通の関心事であり、南北が一つになることで初めて独島をきちんと守ることができ、これを通じて統一に進むことができるから」と彼は「独島活用」論を熱心に説いた。
 文・写真ハンスンドン選任記者 2014.09.10
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 キム・ギジョンは重家日本大使襲撃事件について
●日本大使を傷つけるつもりはなかった。
●連行される途中に起こった偶発的事件。
●石は、このような石の島で竹が育つ訳が無いと言うため。
 との内容を述べているが、実際は全く違う。FNNが日本大使を襲撃する様子を放送している。

ソウルで米大使が切りつけられけが 連行の男は日本大使にも石(15/03/05)


 キム・ギジョンは、書類を司会に渡すことが目的であるかのように見せかけて壇上に近づき、近距離から大使に向かってコンクリート片を投げつけ、転倒。立ち上がって、逃げる大使に再度コンクリート片を投げつけ、SPに取り押さえられている。
駐韓大使襲撃
 連行される途中に投げつけた訳でもないし、追いかけて投げつけて怪我をさせようとしている。書類を渡す偽装をしているので計画的な犯行であり、決して偶発的事件ではない。大体、コンクリートを持ち出して石で竹が生育するのかと言うこと自体、無理があり過ぎる。
 キム・ギジョンの説明は、事件後の陳腐な言い訳に過ぎないが、ハンギョレ新聞の記者も鵜呑みにしている。映像が残っていても関係ないらしい。韓国は「言った者勝ち」社会だからこんな陳腐な言い訳でも通るのか。

 キム・ギジョンはこの重家日本大使襲撃事件の調べで「安重根のように歴史に名を残したかった」と語ったという。たぶん、これが本当の犯行動機だろう。
 韓国では、安重根が果たした歴史的役割の詳細な分析無しに伊藤博文を暗殺したということで歴史的英雄に祭り上げられている。犯罪を繰り返し、ついには暴力団員を射殺して人質事件を起こしておきながら全ては在日差別せいだと居直った金嬉老でさえ英雄だった。日本に異議を申し立て日本人を殺害すれば英雄とみなす土壌がある韓国だから、竹島のことで日本大使という重要人物に天誅を加えれば英雄になれると単純に考えていたとしても不思議ではない。
 実際この事件発生後、韓国ネット上では、「暴力行為はお互いを傷つけるだけ」との否定的な意見がある一方、「英雄だ。政府が何もしないからこういうことになる」というような肯定的な意見も数多くされていたようだ。
 韓国メディアは犯行を非難したものの、日本にも非があるかのように書いていた。例えば、ハンギョレ新聞は社説でこう書いていた。
*** [社説] 日本大使に対する‘投石攻撃’ 誤りだ ***
http://jpwwwtest.hani.co.kr/arti/opinion/5398.html
~省略~
 外交使節に対しこのような形で暴力を行使することは如何なる理由ででも穏当でない。逆に我が国の外交官が外国で同様なことに遇う場合を考えてみれば簡単にわかる。古今東西を問わず外交官に対する物理的攻撃は禁物だ。外交官個人ではなく、その国に対する攻撃と受けとられ思わぬ事態を誘発しかねないためだ。偶然にもこの日、日本大使の講演の題名は ‘韓-日新時代、共同繁栄を指向して’ であった。
 投石した人は ‘ウリマダン(私たちの広場)独島守り’ という文化団体の代表で、日本による独島領有権主張に継続的に抗議してきたという。彼の話のとおり、日本は独島問題で挑発的態度を示した。重家大使が在任した過去3年間に独島問題が外交懸案として持ち上がった場合だけでも4回にもなる。その上、駐韓日本大使館のホームページにはハングルで「竹島は歴史的事実に立ってみても、国際法上からも明白に日本固有の領土…」と記されており、韓国人の怒りを買っている。独島問題に対する日本側の態度は昨年、韓-日新時代を掲げた民主党政権になった後にも全く変わらなかった。
~省略~
 しばしば日本を近いながらも遠い国と言う。両国政府の積極的努力なしでは関係改善に限界があると言わざるを得ない。特に過去の問題について日本側の前向きな態度が切実に要求される。今回の事件は明らかに誤りだが、既存のわい曲された枠組みを固着させる口実となってもならない。
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 韓国社会は「日本=悪、韓国=善」という構図が絶対の社会だから、一方的に自分達に非があるとは認められないのだろう。そもそも、自国の認識に誤りがあるとの発想にならないのかもしれない。韓国社会の一般的な見方は、「手段は悪かったが原因は日本にある」だったのではないだろうか。
 こういう社会だから、キム・ギジョンが社会的制裁を受けることは無かっただろう。有罪にはなったが、執行猶予が付き、実質的に処罰は受けなかった。もし、実刑になっていたり、社会から袋叩きにあっていれば、リッパート大使は襲撃を受けなかったかもしれない。

 キム・ギジョンの弟キム・ギチャン氏は、中央日報に以下のように語っている。
*** <駐韓米大使襲撃>容疑者の弟「兄は社会で認められず過激に」 ***
http://japanese.joins.com/article/366/197366.html?servcode=400§code=430
~省略~
キム・ギチャンさんは5日、中央日報との電話で、「兄とは4、5年以上会っていない。電話も4、5年ほどしていない」と疎遠な関係であることを明らかにした後、「私は生活に追われ、兄とは考えが違う。兄はそれを超越し、自分が国のために仕事をしようということ」と述べた。
~省略~
弟キムさんはその兄について、「雀が孔雀の志についていけないように、私は兄の高尚な考えについていけない」とし「長男にもかかわらず家族の世話をしなかった」で不満を吐露した。また「普通、長男はそのようなとんでもない行動はできないものだ。長男だからといって優遇されて育ったが、結果的にすべての負担は他の兄弟に押しつけ、本人は自分の考えばかり追って生きている」と話した。
~省略~
当時、重家大使は避け、大使館の女性通訳が手をけがした。これに関し弟のキムさんは「(兄の行動が)社会で認められて受け入れられればどれほどよいだろうか」とし「本人は何かを見せようとするが、人に認められないため、さらに過激なことをしたのではないかと思う」と遺憾も表した。しかし犯行の過程について「兄は身体が活発な年齢でもないが(米大使の)警護員は何をしていたのだろうか」と疑問を提起したりもした。
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 元々キム・ギジョンは、論理的に考えることが出来ず、感情で行動するタイプなのだろう。また、承認欲求(社会に認められたいという願望)が人一倍強く、自分勝手なんだと思う。だから、韓国社会の風潮に迎合し、注目を集める行動をするのだと思う。
 しかし、重家日本大使襲撃事件を起こしても、実社会では何の恩恵も受けず、キム・ギジョンの願望は満たされなかったようだ。

 様々な報道によると、キム・ギジョンはリッパート大使に挨拶に行く振りをして近づき、いきなりリッパート大使を倒してから斬りつけて傷を負わせ、周りの居た人達に取り押さえられたらしい。偽りの行動をもって近づき、一挙に加害におよぶというのがキム・ギジョンの手口のようだ。ちなみに、リッパート大使は、右頬に長さ11cm深さ3cmの傷を負い、左腕にも防御創(5カ所)を負ったとのこと。左腕の傷は尺骨神経損傷、じん帯2ヶ所裂傷、3cmの貫通傷で、右頬の傷も1~2cm下に達していたら頸動脈を傷つけるところだったと、病院側が発表している。
 キム・ギジョンは重家大使に傷を負わせることが出来なかったことに教訓にしたのか、今度はリッパート大使を倒して逃げられないようにして凶行におよんでいる。止められるのが遅ければ、殺害に至っていたかもしれない。刃渡り25cmの刃物を用意していていることからして、本気で殺害するつもりだったか。
 キム・ギジョンは、重家大使襲撃事件の時は偶発的に起きたもので犯意はなかったと言い訳し、今度も同様の言い訳をしているらしい。
*** [米大使襲撃]キム・ギジョン代表「リッパート大使に申し訳ない・・・恐怖だけ与えようとした」 ***
http://news.naver.com/main/read.nhn?oid=003&sid1=100&aid=0006388527&mid=shm&mode=LSD&nh=20150305192318
【ソウル=ニューシス】ナ・ウンチェ記者
 マーク・リッパート(42)駐韓米国大使を襲ったキム・キジョン(55)我々の庭、独島を守る代表が5日、「リッパート大使に申し訳ない」と言ったと伝えられた。
 警察の調査に立ち会ったキム氏の弁護士によると、キム氏は「大使に申し訳ない。個人的な感情を持っているわけではない」とし、「傷をつけるつもりはなかった恐怖だけを与えようとした」と述べた。
 また、「リッパート大使の傷がそんなに深いとは思わなかった」とし、「米国に警鐘を鳴らそうとしただけ」と明らかにしたことが分かった。
 キム氏の弁護士は、キム氏が犯行に使用した凶器と一緒に所持していたカッターナイフについて、「キム氏が常に持ち歩く道具」で「主に印刷物、チラシなどを切る時に使用する用途」と説明した。
 これと共にキム氏がイベントに入場することができた理由についても説明した。
 弁護士は、「キム氏は、民和協の創立メンバーであると主張している」とし、「キム氏は、会場で自分の入場用名札が無いと(自分を)知っている女性職員に話したら、名札を受け取ることができた」と主張した。
 またキム氏は、同日午前に世宗文化会館世宗ホールで開かれた民族和解協力汎国民協議会主催の朝食講演行事に参加したリッパート大使に25cmの長さの刃物を振り回して負傷させた。
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 殺害するのに十分な刃物を準備し、執拗に刺していることから、殺意があったと推定され、脅迫しようとしただけという言い訳は通らない。ただ、「米国に警鐘を鳴らそうとした」というのは本心なのかもしれない。それは、脅迫という手段ではなく、殺害という方法でだが。

 キム・ギジョンの叫んだことからすると、犯行動機は米韓合同軍事演習への反発と思われている。キム・ギジョンは「民族和合運動連合」という団体に所属し、北朝鮮を8回訪問(06年11月~07年4月)するなど、親北朝鮮の傾向が強い活動家だから反米的な主張をしても不思議は無い。だが、米韓軍事演習は毎年行われていることなのに、今年に限ってこの様な行動を起こしたことの説明がつかない。
 この襲撃事件が発生するまで、韓国は反米的な雰囲気に包まれていた。シャーマン国務次官が先月末の講演で「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、国の指導者にとって安っぽい称賛を浴びる容易な方法だが、それは感覚がまひするだけで、進歩は生まない」などと発言したことで、韓国世論はアメリカが日本の肩を持ったと強く反発していた。朝鮮日報は社説(看過できない米国務次官の「韓中日共同責任論」)で「日本に対しては、一言も謝罪と反省を求めなかった。」「外交的には使ってはならない不適切極まりない表現を遠慮なく使った。」と批判し、中央日報も社説(日本が韓日米の三角共助に害するとなぜ説得できないか)で、「『過去の歴史は3国みなの責任』というシャーマン式論理は韓日関係の改善に一抹の助けにもならず、反米感情を増幅させるだけだということを明確に認識させなければならない。」と批判した。保守系団体はアメリカ大使館近くで「日本の過去に免罪符を与えたアメリカは謝罪せよ」などと抗議活動を行っていた。政界でも、与党セヌリ党の金乙東(キム・ウルドン)国会議員は「アメリカが被害者に背くのなら『世界の警察』としての地位は長くない」と激怒し、趙太庸(チョ・テヨン)外務第1次官は国会で「厳重にこの問題を扱う」と述べていた。
 重家日本大使襲撃事件の前も似た様な雰囲気だった。日本政府は韓国に遠慮せず竹島教育を着々と進め、その度に韓国の外交通商部長官が抗議するという展開になり、韓国世論は反日に沸騰していた。そうした雰囲気の中で、キム・ギジョンは犯行におよんでいた。今度も、キム・ギジョンはこの様な韓国世論の怒りの高まりを感じ取り、アメリカ政府の代表である大使に天誅を加えることで安重根になれると考えたに違いない。
 また、キム・ギジョンは経済的に困窮していたようだ。韓国の低所得層への生計支援制度である基礎需給制度の受給対象者で、家賃も滞納し、公共料金の支払いも満足に支払えていなかったとのこと。こうした状況を打開するための犯行でもあったのかもしれない。

 駐韓米大使襲撃事件発生後、韓国世論は一変した。シャーマン国務次官の発言で怒っていたことなど忘れてしまったかのように謝罪で溢れかえった。だが、韓国では、事件の影響はアメリカでのロビー活動に支障が出るくらいとか思っていないようだ。
*** 駐韓米大使襲撃 米国で「嫌韓」高まる恐れも ***
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/05/2015030501916.html?ent_rank_news
【ソウル聯合ニュース】米国のリッパート駐韓大使が韓国人の男に襲撃された事件をめぐり、韓国では韓米関係への影響を懸念する声が出ている。
 リッパート大使は5日にソウル市内で市民団体代表の男に切りつけられた。駐韓米大使に対するこうした深刻な襲撃は初めて。個人の突発的な行動とはいえ、同盟国に駐在する大使がテロに遭ったことになり、波紋が広がる可能性も排除できない。リッパート大使がオバマ米大統領の側近という点も、韓国の外交当局には重荷になりそうだ。
 韓国の民間シンクタンク、世宗研究所の洪鉉翼(ホン・ヒョンイク)首席研究委員は「国民1人の危害に対しても黙っていないのが米国だ。米大使はある意味、米国そのもので、大使への攻撃は米国を攻撃したことになる」と懸念を示した。
 しかし、60年を超える韓米同盟の磐石さを勘案すると、事件の影響は限定的との見方が大勢を占める。
 別の韓国民間シンクタンク、峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は「政府レベルだけでみると、韓国はもちろん米国もこの問題を個人の突発的な行動と見なし、拡大はせず、速やかに収拾しようとするだろう」と話す。
 一方、民間レベルでは溝が生じる恐れがないわけではない。先ごろシャーマン米国務次官(政治担当)が歴史問題をめぐる韓国、中国と日本の対立は3カ国すべてに責任があるという趣旨の発言をし、韓国の世論の反発を招いた。今回の米大使襲撃事件では、米国内の韓国に対する世論に悪影響が及ぶこともあり得る。崔副院長は「一部の米国民の間で嫌韓感情が増幅しかねない」との見方を示した。
 また洪首席委員は「対米外交において韓国政府の負担が増すことになる」と指摘する。
 韓国と日本が歴史問題をめぐりそれぞれ米国に接近しようとする中、米大使襲撃事件が日本に有利に働くのではないかという観測もある。
 韓国の政府系シンクタンク、国立外交院の関係者は「ワシントンでの日本との外交戦で、韓国が不利になった。しばらくは事件の影響を抑えることに外交力を集中させる必要があるためだ」と話した。
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 韓国政府も然程重大事とは受け止めていないらしく、「けさマーク・リッパート駐韓米国大使に対する加害行為が発生したことに対し、衝撃を禁じ得ず、これを非常に遺憾に思う」との声明を出すに止め、朴大統領も中東歴訪を続けていた。
 一昔前なら、この様な対応にならなかったのではないだろうか。

 シャーマン国務次官の発言に、朝鮮日報は社説で「軽く見過ごすことはできない。」「何が米政府の公式の立場なのかはっきりさせる必要がある。」「韓米関係も政府の説明通りに『最上の関係』ではないことが今回明らかになった。」と書き、中央日報は社説で「シャーマン式論理は韓日関係の改善に一抹の助けにもならず、反米感情を増幅させるだけだということを明確に認識させなければならない。」と書いていた。どちらも、上から目線の発言で、韓国の認識にアメリカが合わせろと命じているように聞こえる。
 保守系団体はアメリカ大使館近くで抗議活動を行い、アメリカに謝罪を求めていた。アメリカが韓国と異なる認識を持つことは許されず、許されないことを行ったアメリカは謝罪しなければならないということだろう。
 近年、韓国はアメリカに慰安婦像を建てたり、東海の呼称を強要したりしている。アメリカは韓国の主張に従うのが当然と思っているかのようだ。見方のよれば、アメリカを属国扱いしているようにも見える。
 最近の韓国の反応をみると、韓国人の意識の中でアメリカとの上下関係が逆転してきているのではないかと、尚更思える。

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ソウルで米大使が切りつけられけが 連行の男は日本大使にも石(15/03/05)
https://www.youtube.com/watch?v=WZuqtb0Hzto
「南北分断は日本のせいだ!」、日本駐韓大使が講演中に石を投げられる
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0708&f=politics_0708_003.shtml
【社説】看過できない米国務次官の「韓中日共同責任論」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/03/2015030300620.html
【社説】日本が韓日米の三角共助に害するとなぜ説得できないか
http://japanese.joins.com/article/278/197278.html?servcode=100§code=110
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