六丈記2

備忘録のようなもの

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北星学園大学が植村元記者の雇用継続を決定

%%% 元朝日記者の雇用継続を正式発表…北星学園大 %%%
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141217-OYT1T50149.html
 いわゆる従軍慰安婦報道に携わった元朝日新聞記者(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)の田村信一学長らは17日、記者会見し、来年度も元記者を非常勤講師として雇用すると正式に発表した。
 田村学長は方針変更の理由について、下村文部科学相が「脅迫は許されるものでない」と批判したことや、全国の弁護士が脅迫状の捜査を進めるよう札幌地検に刑事告発したことなどを挙げ、「暴力と脅迫を許さない動きが大きくなり、一定の抑止力になりつつあるため」と説明した。学生などの安全確保については「新たな危機管理体制を構築し、対応したい」とした。
~省略~
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

 植村隆元朝日新聞記者の雇用問題は、12月4日の理事会で議論されていました。田村信一学長は「総合的に考えて、(植村氏の)雇用は続けない方がいいという考えは変わっていない」との考えだったようですが、理事らの意見は賛否両方あり、結論は教職員やPTAメンバーら約40人で構成される評議会に持ち越されていました。
 結局、北星学園大学は来年度も再雇用するという結論を出し、それについて大学のサイトに「国際交流特別科目の非常勤講師との次年度契約について(報告)」との報告書を掲載しています。

 この報告書は、大山綱夫理事長と田村信一学長の連名で出され、この様な内容です。
●10月31日の記者会見で学長が示した再雇用しないという方針は、議論のたたき台として提起したもの。
●評議会、全学公聴会、学園理事会などで議論を重ねた結果、最終判断は理事長と学長の協議に委ねられた。
●脅迫状などが報道されたことで、言論の自由及び大学の自治が危機に陥っているとの認識が、弁護士や大臣などに広がった。
●大学内と学園理事会の議論では、キリスト教の建学精神や大学の歴史及び教育機関として暴力などの弾圧に屈するべきではないといった観点から、契約更新を支持する主張があった。
●他方で、学生の安全と平穏な学習環境のために、早く事態収束すべきという主張もあった。
●2つの主張は、現状を率直に表現したものであり、それぞれが正当な根拠を有している。
●暴力と脅迫を許さないという社会的合意が広く形成されつつあり、それが一定の抑止力を持つと思われる。
●この状況から、大学が主体的に判断した。
●学長が記者会見で挙げた安全確保への不安や職員の消耗については、新たな危機管理体制の構築で対応する。

 北星学園大学の発表を受けて、植村元記者の雇用継続を求めていた「負けるな北星!の会」は、「北星学園大学が非常勤講師の雇用継続を決定したことについて」という声明をサイト上に掲載しています。
 学長などに敬意を表すと共に、「思想・言論の自由、学問の自由、大学の自治という憲法の原理を守る、非常に歴史的な決断」「学園と学生の安全、植村さんとご家族の平穏を一日でも早く取り戻すため、卑劣な犯罪者を野放しにすることのない早急な対応を期待しています」「政府が毅然とした対応をとることも、この機会に強く求めます」「戦後日本が築いてきた自由に発言できる社会、多様な意見を議論によって決めていく民主主義が今、非常にもろくなっていることを痛感しました」などと書かれています。

 植村元記者の雇用を継続しないことは、「学問の自由」を犯すことだとの主張は、負けるな北星!の会だけではありません。雇用継続は学問の自由を守ることなのでしょうか。
 田村学長は保護者らに宛てた「本学及び保護者の皆様へ」の中で、
●本学に対する意見等のほとんどは、「初めて朝日新聞社の植村記者が報道した従軍慰安婦問題は、事実に反する捏造である」という立場から、「なぜ捏造するような人物を採用するのか」という趣旨の抗議です。
●植村氏の担当する国際交流特別講義は、当初、海外の提携校の要請により開講したもので、現在も外国人留学生向け(本学学生にも開講)に「北海道の歴史と文化」などをテーマに行われており、慰安婦問題や過去の特定の記事には何ら関係ないものです。
●来期以降については、全ての非常勤講師の担当授業依頼と同様、本授業についても検討されているところです。
と書いています。
 植村元記者の講義は提携校の要請と説明していますが、植村元記者は3月に神戸松蔭女子学院大学の雇用契約を解消され、急遽、北星学園大学の非常勤講師に雇用されたという事実からすれば、植村元記者を雇用した動機が講義を受け持たせるためとは考えられません。植村元記者は朝日新聞在職中、北星学園大学の非常勤講師として韓国の留学生を相手に「メディアで読む日本?そして世界」という講義をしていましたから、提携校の要請というのはその時の事を言っているのではないでしょうか。真相は、就職先が無くなった植村元記者に情けを掛けて採用したということでしょう。だから、植村元記者の経歴からして適当ではなくても取り合えず、北海道の歴史と文化について講義させているものと思われます。
 大体、特別講義というものは、一時的なものです。毎年カリキュラムに入れられているなら、特別にはならないのです。一年で特別講義を終えたからといって、非難されるものではありません。元々、単年度契約ですから。
 それに、植村元記者が北海道に関係したのは数年のことで、北海道について大学で講義できる程詳しいとは思えません。北海道の歴史や文化についてどれ程の知見があり、どのような学問的業績があるのでしょうか。たぶん、そんなものは無いでしょう。それで学問の自由を主張されても説得力は皆無です。

 朝日新聞は11月にこういう記事を掲載していました。
%%% 北星学園大学長「学生安全確保、悩んだ」%%%
~省略~
■一部教職員らは反発
 この問題で、田村学長はこの日、初めて記者会見した。大学としての正式決定ではないとしつつも、「学生の安全をどう確保するかに悩んでいた。どこかで収束させるべきだと思った」と語った。
 教職員らからは、これまで賛否さまざまな意見があったという。学生からは、植村氏をなぜ雇うのかという批判や、就職活動に悪影響が出るなどの意見が出たという。 「植村氏を雇うのは日本人としておかしい――など、ネット上に見られるのと近い意見があった。ネット社会が発展し、『大学の自治を守る』と言って学生が簡単に賛同してくれるわけではなく、苦しい状況だ」と漏らした 。
 契約を更新しなかった場合について田村学長は「世論から批判される可能性はあるだろうが、それは不本意だ」とし、「(外部の圧力に大学が屈する)悪しき前例にはならないと考える。今期1年間の契約は守ったわけだから」と述べた。
 10月1日には、外部の脅しに屈しないことや、植村氏の授業については来期も検討されているなどとした、学生と保護者向けの声明を発表していた。その後、有識者らが「負けるな北星!の会」をつくって大学の支援に乗り出したほか、脅迫電話をかけてきたとする容疑者も道警が逮捕。最近では、抗議や嫌がらせメールも減っているという。
 それでも田村学長は「今年は運がよかっただけかも知れない。いつまでも臨戦態勢を続けるわけにはいかない。『北星頑張れ』という気持ちは分かるが、過大な要求だ」と話した。
 札幌中心部でこの日夜に開かれた「負けるな北星!の会」のシンポジウムでは、「(植村氏の契約を更新しなければ)外部の圧力に屈したという悪しき前例をつくることになる」などとする意見が相次いだ。 また、植村氏との契約を更新しないことに反対する同大の一部教職員でつくるグループの一人は、 「最近では抗議や嫌がらせの件数は減ってきているのに、どうして契約更新しないという判断になるのか、理解できない」と話した。
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 大学への抗議は、「なぜ捏造するような人物を採用するのか」というもので、学生らも同意見のようです。植村元記者が教えている講義内容を問題にしているのではなく、教育者としての資質を問題にしているのです。
 不祥事を起こして大学を追われる教授がいますが、解雇について問題にされません。ましてや、学問の自由の侵害とは誰も言いません。植村元記者の雇用問題も本質的に同様なのですが、左翼系の連中は学問の自由の侵害と言って大騒ぎです。資質の問題を学問の自由の問題へと論点をすり替えているのです。
 とはいえ、大学への脅迫は許されるものではありません。抗議も大学の自治という観点からみれば、問題です。いくら教育者として相応しくない人物でも、解雇しろと要求するのは大学の人事権を犯す行為です。逆に、解雇するなと要求するのも大学の自治を犯す行為です。
 負けるな北星!の会の連中は、大学の自治を犯す行為をしていながら、思想・言論の自由、学問の自由、大学の自治を守ると言ってはばかりません。独善的で自身の主張を押し通すことしか考えていないから、自分達のしていることを理解できないのでしょう。

 田村学長は脅迫に屈しないとしながらも、脅迫に負けるなと言われるのも過大な要求と思っていたようです。解雇してもしなくても、大学の自治を危機に陥らせるから、契約更新しないということが最善策と判断していたのでしょう。ですが、結局のところ再契約するという結論を下しました。「大学が主体的に判断した」と言っていますが、実際は負けるな北星!の会らの要求に屈したということです。
 植村元記者を雇用したことから、地方の無名私学だった北星学園大学は有名になりました。それがイメージアップになることなら良かったのでしょうが、現実は反対です。雇用継続を表明したことで、イメージ回復の切っ掛けも失いました。
 来年の受験生は大幅に減少するでしょう。大学経営は厳しくなるに違いありません。だけど、負けるな北星!の会の連中が金銭的に支援することはありません。彼らは、自分達の主義主張のために活動しているのであって、大学経営のことなどどうでもいいのです。
 大学経営が厳しくなるだろうことは、田村学長も十分理解していたでしょう。だから、受験シーズン前にけりを付けようとしたのでしょうが、植村元記者の仲間に阻まれました。とんだ疫病神に取り付かれてしまったと思っているのではないでしょうか。

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元朝日記者の雇用継続問題、結論出ず 北星学園大
http://www.asahi.com/articles/ASGD46HCTGD4IIPE03C.html
国際交流特別科目の非常勤講師との次年度契約について(報告)
http://www.hokusei.ac.jp/images/pdf/2014_1217.pdf
声明「北星学園大学が非常勤講師の雇用継続を決定したことについて」
http://makerunakai.blogspot.jp/2014/12/blog-post_18.html
「本学及び保護者の皆様へ」北星学園大学学長・田村信一(2014年9月30日)
http://www.hokusei.ac.jp/images/pdf/20140930.pdf
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受験生はすでに北星学園から北海学園や藤女子に流れている

興味深く拝見いたしました。
おそらく今回の件で、北星学園を志望していたような生徒は、
主に男子学生は北海学園、女子学生は藤女子あたりに
志願を変えそうですね(というより、そういう動きが
すでに出ていると聞いています)。
そう考えると、確かに北星学園は今回の件でそうとう
経営的に苦しくなることは確実でしょう。

cutecat | URL | 2014-12-27(Sat)16:21 [編集]


Re: 受験生はすでに北星学園から北海学園や藤女子に流れている

> 興味深く拝見いたしました。
> おそらく今回の件で、北星学園を志望していたような生徒は、
> 主に男子学生は北海学園、女子学生は藤女子あたりに
> 志願を変えそうですね(というより、そういう動きが
> すでに出ていると聞いています)。
> そう考えると、確かに北星学園は今回の件でそうとう
> 経営的に苦しくなることは確実でしょう。

 やはり、そうですか。札幌学院大学や文教大学あたりも漁夫の利を得るかもしれませんね。

M8ボルト | URL | 2014-12-27(Sat)21:12 [編集]


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