六丈記2

備忘録のようなもの

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青山繁晴氏がエボラ出血熱を語る 前編

 10月15日に放送された関西テレビの「アンカー」の「ニュースDEズバリ」のコーナーは、青山繁晴氏がコーナー全部の時間を使ってエボラ出血熱について解説をしていました。

◆10月15日の水曜アンカーの動画

◆10月15日動画15:30~17:35の会話
青山繁晴
「はい。あの、このエボラ出血熱、もっと正しく言うと、エボラウイルス疾患ですけれども(一同同意)、これについては先週の、『アンカー』のこのコーナーでもやったんですよね。で、そのあといただいた反響の中にですね、たとえば、現役の医療関係者からいただいたのは、その、えー、僕の話は、パニックにならないように、たとえばこの場合、電車に乗れなくなっちゃうような方も出てくる恐れがあるんで、つまり気持ちの問題として」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「そうならないように同時に、日本政府の対応が甘いところを含めて、危機意識を持ちましょうっていう、バランスを取った解説だったと、自分は思ったけれども、ネットの中には、たとえばインフルエンザと比較して、それよりはマシだから、青山は火消しをしようとしてると、いうような解釈もみられたと。で、それは、大変誤解だと思うと、いう反響もいただいてですね」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、他の反響も含めて、えー、改めてじっくり考えまして、で、ひとつはですね、先週はギモズバ!っていうことで、3つの項目のうちの1つとしてやりましたね(一同同意)。で、そうするとどうしてもですね、時間が、ま、今日もどうせ時間ないんですけれども、時間がなくて舌足らずになるってことが一点と、それから、まあ、ギリギリのバランスを取ろうとする時にですね、やっぱり詳しく言わないと、その、そのバランスがこう、どっちかに傾いて見えるってことはやっぱりありますから。で、インターネット上の話、反響っていうのは、もちろん中傷誹謗、年がら年中あるんですけど、そうじゃなくて、中傷誹謗じゃなくて、その、まともに考えて誤解する例ももちろんありますからね。大事な、やっぱり情報だと思うんですよ」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「で、したがって、今日は、えー、コーナー全部の時間を使って、エボラについてお話ししようと思います。先ほどのオバマさんと安倍総理との電話会談も、まあ30分やったうちの本当は、27~8分ぐらいずっとエボラの話」

 先週の放送の青山氏の発言がネット上で問題視されたため、今週は誤解を解くためにエボラ出血熱だけを取り上げるとのことです。先週、青山氏はどの様な発言をしていたのでしょうか。先週の放送を確認してみます。

◆10月8日の水曜アンカーの動画

◆10月8日動画7:52~11:35の会話
青山繁晴
「まず、あの、エボラ出血熱は大変恐ろしい病気です(一同同意)。それはもうここ見ていただくと、今回の流行だけでですね、要するに感染した人の半分ぐらい亡くなってるわけですね(一同同意)。で、場合によっては、その、感染地域で9割、人が死んだりしてるんで、さっき言いました通りエボラウイルスの毒性が、極めて強いと、いうことになるわけですね。それからさらに新しい事態になってるのは、その、今まではアフリカで感染した人が、ヨーロッパに戻ってきて、あるいはアメリカに入国してしまって騒ぎになるってことだったんですが、今、新たに起きてることはですね、その、アフリカで感染したんじゃなくて、ヨーロッパで感染したっていう例が出てきてますから」
岡安譲
「スペインですね」
青山繁晴
「重大な事態なんですが、それを踏まえた上でですね、ここ見て下さい。これまでの累計、死者5000人ちょっと。これはですね、エボラ出血熱って病気が初めて見つかったのがだいたい40年弱ぐらい前です。ま、38年ぐらい前なんですが。その40年近い間にですね、その、かかった人、感染者は、実は全部で1万人なんですよ。で、その半分が亡くなってるから恐ろしい病気だけど、40年かかって、こういう感染が拡大していく病気が、全部合わせて1万人しか感染してないっていうのは、実はこういう意味です」
村西利恵
「エボラ出血熱は致死率は高いが、感染力は低い。なので、正確な知識と冷静な対応を」
青山繁晴
「はい。たとえば、これを見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「インフルエンザで年間に亡くなる方は、日本ではおよそ1万人、世界ではおよそ25万人から50万人にもなります」
青山繁晴
「はい。これ、どうして出したかというと、インフルエンザって病気、知らない人はいないですよね。このスタジオでも今までにかかった人、何人もいらっしゃると思います。そしてこれは新型インフルエンザを抜きにして、今までのタイプのインフルエンザで、この、毎年日本で1万人ぐらいが亡くなるっていうことを、厚生労働省が見込んでるんです。世界で言うと最大50万人、毎年毎年亡くなっていくんで、40年経っても、まだ亡くなった人が5000人というエボラ出血熱は、半分亡くなったりして非常に怖いけれども、感染力は低いと、いうことは、考えないといけないです、冷静にですね。それはどうしてかというと、空気感染しません。したがって、こうやって、あの、接触しないと感染しないんですが、但しですね、これ最後に申しておきますと、僕は危機管理が本職のひとつです。どうしてもそういう人間、あるいは政府もですね、統計で見ようとするんですよ。しかし、個人個人にとったら、特に日本は、ひとりひとりの値打ちが全部同じ国ですからね。同じ高い値打ちがあるんですよ。たとえば、中国とはそこは国の成り立ちが違う。たとえば、堀田キャスターがそのエボラ出血熱に何かで感染するケースを考えるとですね、たとえば岡安キャスターがどっかに出張してですよ、そして、感染に気がついてなくて、たとえばくしゃみをして、このボールペンに岡安キャスターの唾液がつく」
青山繁晴
「でもその唾液は目に見えないです。それを、まあスタジオにこう置いてあったら何げなく、堀田さんが触るとですね、接触、近くにはいても触ってないのに、実はそこで岡安キャスターの唾液に触るとですね、そこから、ちょっとその手に傷があったりすると簡単にエボラウイルスが入って来て、入って来たら、もう、50から90%の確率で亡くなる。で、そういうことが起きたらですね、この、ここにいる人間はもう全部働けないです。全部隔離されなきゃいけなくて、この関テレって報道機関が、機能を失うことにもなりかねないので、したがって、これは、私たちがよーく自分で勉強をして、インターネットって便利なツールもありますから、備えることが必要です。政府は、法改正も準備してますから。感染症法って法律を変えてですね、嫌がる人でも、強制的に採血できる法律を、今(こん)臨時国会で通そうとしてますから、そういうことも含めて、私たちが勉強する段階に来ました。はい」

 青山氏の発言を箇条書きにまとめると、このようになります。
●エボラ出血熱の致死率は高いが、エボラウィルスの感染力は低い。
●エボラウィルスは空気感染しない。接触しないと感染しない。
●エボラウィルスはインフルエンザウィルスに比べ拡散する能力が非常に低い。
●インフルエンザで死亡する人より、エボラ出血熱で死亡する人は少ない。
●(感染に気がついてなくてということから推測すると)未発症の感染者も感染力を持つ。
●くしゃみで飛んだ唾液の飛沫は、傷口があると間接的にでも感染する。
●政府は、強制的に採血できるよう法改正を準備している。
 青山氏は、医療関係者から「日本政府の対応が甘いところを含めて、危機意識を持ちましょうっていう、バランスを取った解説だった」という意見を受け取っていると言っていますが、この放送の中に政府対応の甘さを指摘する部分は見出せません。政府の法改正に触れていますが、遅いとか足りないとかの非難をしている訳ではありませんから、甘さを指摘したとはいえないでしょう。本当に医療関係者からの意見はあったのでしょうか。
 青山氏の発言の要旨は「エボラウィルスはインフルエンザウィルスに比べ拡散する能力が非常に低いので、結果的にエボラ出血熱で死亡する人はインフルエンザで死亡する人より少ないというのが現実。それを正しく理解し、無闇に怖がってはいけない。ただし、死者が出るのも事実だから、感染を防ぐために個人個人が勉強して自己防衛する必要がある。」ということではないでしょうか。「インフルエンザと比較して、それよりはマシだから、青山は火消しをしようとしてる」と感じ取ったとしてもそんなに的外れではないと思います。

 実は、青山氏は8月6日の水曜アンカーでもエボラ出血熱を話題にし、こんな発言をしていました。

◆8月6日の水曜アンカーの動画

◆上記動画の文字起こし
岡安譲
「危機管理の専門家でもあります青山さんはこの状況をどうみていますか。」
青山繁晴
「あの、僕を含めてもちろん危機管理の仕事の世界ではね、日頃エボラ出血熱というのは前から関心事ですが、日本について言うと必要な手立てをちゃんとしつつ、恐れることはほぼありません。て言いますのはね、あの、まず最初の患者が出たのはアフリカのエボラ川ていう川の所の出身の男性が亡くなったケースがあるんですが、それがもう40年近く前なんですね。」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「この38年位の間にですね、出た患者、患者じゃない、ごめんなさい、亡くなった方の総数が大体3千人前後なんですね。そうしますとね、他の皆さんよくご存知の伝染病、コレラであったりインフルエンザであったり、そうやって広がりのある病気でいうと何十万人の方が亡くなっている訳ですから。」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「全然比較にならない。つまりその、エボラのウィルス自体は、あの1個でも2個でも体内に入ったら致死率が急に上がるっていうね、ウィルスの毒性が極めて強いけれども。」
岡安譲
「そこが怖いんですよね。」
青山繁晴
「伝染する力は、まあ非常に弱いんですよ。空気感染しないということと、それからあまりにも致死率が高いので、直ぐ亡くなってしまって動き回ったりする確立が低いんで、つまり飛行機乗ったりすることも少ないんですよ。潜伏期間は1週間ありますけれども。」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「だからそれを乗り越えて、その例えばパンデミックというね、インフルエンザで皆さんよくご存知の世界的の爆発流行になるという恐れはほとんど無い。アフリカにとっては、アフリカの人々にとっては、あるいはアメリカ人でも感染したひとにとっては致死率高いから大変な問題で、ちゃんと国際社会の協力が、さっきあの女性の医師がおっしゃっていた通り必要ですけど、日本の社会にとってはエボラ出血熱っていうおどろおどろしい名前に騙されないこと。エボラというのは唯の川の名前ですし。」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「出血もする場合としない場合がありますから。映画で、例えばアウトブレイクという映画で僕も何度も見ましたが、エボラ、エボラみたいなことが出てくるんですが、あの映画のようにはなりませんから。直接、血液とか唾液に触ったりしない限りはほぼ感染しませんので。そこは、あの、よくお考えいただいて同時にこのウィルスは毒性持っているのに消毒に弱いんです。だから、日本の様にちゃんと普段から消毒している社会ではほとんど伝染力ありませんから。それを理解された上で警戒すべきを警戒なさって下さい。」
岡安譲
「分かりました」

 青山氏は、エボラ出血熱はパンデミックになることはほとんど無い、特に日本の様な社会ではほとんど伝染力が無いと発言しています。明らかにパニックを防ぐことを目的とした発言でしょう。
 この8月6日の放送があった頃は、エボラ出血熱の患者数が急増し始めた頃で、医師等の医療関係者も続々と感染していると伝えられていました。米国人医師のケント・ブラントリー氏が感染し、アメリカに搬送されて治療を受けているというニュースが報じられたのは、この放送の前のことでした。
 日常的にエボラ患者に接している医師らは感染確立が高いとはいえ、知識も有り防護服を着用するなど、感染予防対策をしていてもエボラウィルスに感染してしまったのです。日本の現状は、この医師らに比べたら知識も乏しく、日常的に感染防護をしている訳ではありません。その現実を甘くみているから、「日本の様にちゃんと普段から消毒している社会ではほとんど伝染力ありません」と軽々しく発言したのではないかと思わずにいられませんでした。同様に思っていた人も多かったのではないでしょうか。青山氏に対する批判は、8月6日の放送が下地にあり、10月8日の放送があったから、「青山は火消しをしようとしてる」となったのでしょう。

・・・続く。

※10月15日の水曜アンカーと10月8日の水曜アンカーの文字起こしは、くっくり氏のサイト「ぼやきくっくり」から引用させていただきました。
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水曜アンカー・青山繁晴のニュースDEズバリ 10月15日
https://www.youtube.com/watch?v=YU34iawcDSM
10/15放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1629.html
10月8日アンカーD
http://www.youtube.com/watch?v=Mbrd2vM5ZCI&feature=player_embedded
10/8放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1626.html
青山繁晴 エボラ出血熱 はパンデミックにはならない
http://www.youtube.com/watch?v=bLi9Fkk1Q5s
2014年の西アフリカエボラ出血熱流行
http://ja.wikipedia.org/wiki/2014%E5%B9%B4%E3%81%AE%E8%A5%BF%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%9C%E3%83%A9%E5%A4%A7%E6%B5%81%E8%A1%8C
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