六丈記2

備忘録のようなもの

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

産経の朴大統領名誉毀損事件<1>

*** 韓国各紙「異例」「外交摩擦に」と指摘 検察の立証を「困難視」も ***
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090056-n1.html
【ソウル=藤本欣也】産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)が書いた朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領に関するコラムをめぐり、ソウル中央地検が加藤前支局長を「情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律」(情報通信網法)における名誉毀損で在宅起訴したことについて、韓国各紙は9日付で取り上げ、検察当局の起訴理由や裁判の見通しなどを報じた。
 この中で保守系大手紙、中央日報や朝鮮日報は検察側の起訴理由について詳報。報道を総合すると、検察側は(1)女性大統領にとって不適切な男女関係があるように虚偽事実を示し、大統領の名誉を毀損した(2)当事者らに事実確認を行うなど必要な措置をきちんと取っていない(3)証券街情報紙など信頼の置けない資料以外に取材根拠を示すことができない(4)謝罪や反省の意向を示していない-点を起訴理由に挙げたという。
 これに対し、左派系の京郷新聞は、「検察側は加藤前支局長のコラムに関し、『虚偽』『悪意的』だと強調するが、立証するのは容易ではないとみられる」と指摘。「(加藤前支局長のコラムは)公益的目的のための疑惑提起だったことから、加藤前支局長が明白に虚偽であると認識していたと立証するのは困難」という西江大法学専門大学院教授のコメントを添えた。
 京郷新聞はまた、加藤前支局長の裁判では、韓国最高裁が2011年に、MBC放送の虚偽報道に対し、刑事上の名誉毀損に関しては無罪判決を出した際の判例が基準になると主張した。これはMBCが米国産牛肉について、BSE(牛海綿状脳症)の危険性を番組で指摘したもので、政府当局者の名誉が毀損されたと起訴されていた。
 このほか中央日報は「韓日間の外交摩擦に飛び火している」などと伝えた。
                   2014年10月9日 産経ニュース
************************************************************************

◆この事件に関する過程
△4月16日
セウォル号沈没事故発生
△7月7日
韓国国会運営委員会において、金淇春(キム・ギチュン)秘書室長と新政治民主連合の朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表の間で以下の問答があった。
朴代表「キム室長。セウォル号の事故当日、朴大統領に書面報告を10時にしたという答弁がありましたね」
金室長「はい」
朴代表「その際、大統領はどこにいましたか」
朴代表「大統領は執務室にいましたか」
金室長「位置に関しては、私は分かりません」
朴代表「秘書室長が知らなければ、誰が知っているのですか」
金室長「秘書室長が大統領の動きをひとつひとつ知っているわけではありません」
朴代表「(当日、日中の)大統領のスケジュールはなかったと聞いていますが。執務室にいなかったということですか」
金室長「違います」
朴代表「では、なぜ分からないのですか」
金室長「執務室が遠いので、書面での報告をよく行います」
△7月18日
朝鮮日報が「大統領をめぐるウワサ」というコラムを掲載。大統領が書面で最初の報告を受けてから中央災難安全対策本部を訪問するまでの7時間の間、所在不明となっていたことについて、「大統領は某所で秘線と一緒にいた」という噂がメディアで取り上げられていると書く。
△8月3日
産経新聞のウェブサイト(MSN産経ニュース)に、加藤支局長による「【追跡~ソウル発】朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」という記事が掲載される。この記事で朝鮮日報のコラムを引用する。
△8月7日
青瓦台(大統領府)の尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン)広報首席秘書官が、「朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」と題する記事を掲載した日本の産経新聞に対し、「口にするのも恥ずかしいことを記事にした。うそを書いて読者を増やせるのかもしれないが、とことんまで厳しく対処していく」と述べ、民事・刑事上の責任を問う方針を示す。また、市民団体が産経新聞を告発していることを明らかにする。
△8月8日
ソウル中央地検が産経新聞ソウル支局の加藤支局長に対し、12日に出頭するよう求める。
△8月9日
韓国メディアが「同地検刑事1部が加藤支局長に出国禁止を通告した」と報じる。
△8月18日
ソウル中央地検の手続き上の理由から出頭は18日となり、加藤支局長が「情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律(情報通信網法)」違反の疑いで聴取される。
△8月20日
加藤支局長がソウル中央地検に事情聴取される。
△9月5日
ソウル中央地検が「大統領をめぐるウワサ」を執筆した朝鮮日報の崔普植記者に対して調査書を送付。朝鮮日報の記者は召還されずに書面調査のみとなった。
△9月8日
青瓦台(大統領府)の高位関係者が、記者たちに「金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長の国会運営委員会(7月7日)の答弁は『執務室にいたのか』という野党議員の質問に『場所については知らない』と答えたが、この答弁は大統領の警護上どこにいたか分からなかったということであり、執務室と官邸を行き来しながら敷地内にいたということが分かる」、「金室長が『大統領は敷地内にいればそこが執務室』と話したのはそのため」と話し、「敷地内にとどまって事故関連の報告を受けていた」と述べる。
△9月12日
新政治民主連合の薛勲(ソル・フン)国会議員が会議で「大統領が(ある男性と)恋愛しているというのはうそだと思う」と発言。噂を取り上げたことに対し、与党セヌリ党が強い批判をする。
△9月16日
朴大統領が閣議で、「国民を代表する大統領を冒涜する発言が度と超えている」と発言し、薛議員の発言を非難。
△9月17日
朝鮮日報の崔普植記者が韓国記者団に文書で産経新聞の低俗な記事とは違うと主張。
△10月2日
加藤支局長がソウル中央地検に出頭。6回目の出国禁止処分の延長がされ、15日まで出国禁止になる。
△10月8日
ソウル中央地検が加藤支局長を情報通信網法違反の罪で在宅起訴する。

◆起訴に対する批判
 産経新聞のソウル前支局長の加藤達也氏が在宅起訴され、様々なところから批判が上がっている。5大紙の社説もこの様な見出しを付け、韓国を非難していた。
読売新聞<産経前支局長 韓国ならではの「政治的」起訴>
朝日新聞<産経記者起訴 韓国は報道の自由守れ>
毎日新聞<産経記者起訴 韓国の法治感覚を憂う>
産経新聞<前支局長起訴 一言でいえば異様である 言論自由の原点を忘れるな>
日経新聞<報道の自由侵害と日韓関係悪化を憂う>
 反日色が強いとされる東京新聞や北海道新聞、中日新聞でさえ、同様である。
東京新聞<産経記者起訴 韓国は報道の自由守れ>
北海道新聞<産経記者起訴 言論の自由脅かす行為>
中日新聞<産経記者起訴 韓国は報道の自由守れ>
 日本新聞協会、日本民間放送連盟、日本外国特派員協会、ソウル外信記者クラブ、国境なき記者団などの内外の報道関連団体も「報道の自由」が犯されたことに強い懸念を示している。
 マスコミが韓国の振る舞いに懸念を示すのは、直接の利害が関係するために当然であるが、日本政府は内政干渉を控えるとしながらも、菅官房長官を筆頭に下村文部科学相、小渕経済産業相、太田国土交通相、石破地方創生担当相らが批判を繰り広げている。また、各政党も軒並み否定的である。自民党、公明党、民主党、維新の党、みんなの党、次世代の党、共産党、社民党、生活の党、国政政党のほとんどに及んでいる。社民党の又市征治幹事長は「言論の自由そのものを封殺するような対応だ。厳しく批判しなければならない」と発言し、共産党の志位和夫委員長でさえ「言論の自由、報道の自由は守られなければならない。言論による体制批判には言論で応えるのが、民主主義のあるべき姿だ。懸念と憂慮を持っている」と述べている。共産党が民主主義のあるべき姿について説教しても違和感しか生まれないのであるが、批判はしたいらしい。
 言論の自由の侵害は、韓国よりも中国方が深刻なのであるが、日頃、中国の言論の自由侵害を批判しないような新聞や政党が、この件について批判を表しているのをみると、世間の潮流が嫌韓に傾いているため、これを機に宗旨替えを目論んでいるのかと勘ぐってしまう。
 日本は概ね今回の起訴について批判的であるが、欧米の主要メディアも同様のようである。また、米国のサキ国務省報道官や国連のステファン事務総長報道官も懸念を表明している。こういう状況にあるのに、韓国国内では日本に対する反発が第一で、危機感をあまり持っていないようである。韓国の反応はどうでもいいが、これを機に各国が、韓国は自由主義陣営と同じ価値観を共有する国ではなく、ある面で北朝鮮や中国に近い思考をすることに気付き、韓国の諸々の主張を疑問を持って聞くようになれば、勿怪の幸いである。

//////////////////////////////////
朴大統領めぐるうわさ報道 産経新聞に「責任問う」=韓国 
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/07/2014080702311.html
本紙ソウル支局長に出頭要請 ウェブ記事「大統領の名誉毀損」 韓国検察
http://www.sankei.com/world/news/140809/wor1408090018-n1.html
産経新聞ソウル支局長を「出国禁止に」 韓国で報道
http://www.sankei.com/world/news/140809/wor1408090056-n1.html
本紙ソウル支局長、聴取終了 韓国大統領の名誉毀損告発で
http://www.sankei.com/politics/news/140818/plt1408180030-n1.html
ソウル中央地検に2度目の出頭 韓国大統領の名誉毀損告発で
http://www.sankei.com/world/news/140820/wor1408200023-n1.html
朝鮮日報記者に調査書 産経ソウル支局長の記事めぐり 韓国紙報道、書面のみか
http://www.sankei.com/world/news/140905/wor1409050026-n1.html
セウォル号惨事当日、「朴大統領は敷地内にいた」
http://japanese.joins.com/article/725/188725.html
朴大統領 「恋愛発言」の野党議員を冒涜と非難
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2014/09/16/0900000000AJP20140916001700882.HTML
朝鮮日報記者「産経と結びつけられるのは不快」 検察対応を疑問視 ソウル支局長聴取問題
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140918/frn1409181205008-n1.htm
加藤・本紙前ソウル支局長、3回目の出頭
http://www.sankei.com/world/news/141002/wor1410020032-n1.html
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。