六丈記2

備忘録のようなもの

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張成沢処刑、金慶喜は存命なのか

 金正恩の後見人として北朝鮮のナンバー2と目されていた張成沢が、8日に開かれた朝鮮労働党中央委員会政治局の拡大会議で全役職を解任されて失脚したと思ったら、12日に国家安全保衛部特別軍事裁判で死刑判決を言い渡されて処刑された。失脚後に生存が確認されていたため、不意を衝かれた感じだ。張成沢を生かしておくと、張成沢派や中国を使って反撃される恐れがあるので、早々に処刑したのだろう。
 朝鮮中央通信は、張成沢が「私は、軍隊と人民に対し、現在の国の経済実態と人民生活が破局的であるにもかかわらず、現政権はいかなる対策も出せないという不満を抱かせようと試みた」と告白し、罪状を認めたと報道した。政権は、北朝鮮の現状が破局的であると認識しているようだ。人々の不満が危機的状況まで高まっているのだろう。その不満の原因は張成沢にあったのだと、責任を張成沢に被せて殺した。経済建て直しを進めていた張成沢としては、無念極まりなかったに違いない。
 
 張成沢が粛清されたことで、2年前に金正日の葬儀で霊柩車に付き添った8人の内、5人が消えた。金正日後の政権の中心となると思われていたこの8人を並べると、以下の通り。役職は当時のもの。
●金正恩・党中央軍事委員会副委員長
張成沢・国防委副委員長
●金基南・党書記
●崔泰福・党書記兼最高人民会議議長
●李英浩・党中央軍事委副委員長兼軍総参謀長
●金英春・人民武力部長
●金正覚・軍総政治局第1副局長
●禹東則・国家安全保衛部第1副部長
 2年後に残ったのは、金正恩、金基南、崔泰福の3人だけだ。金基南は83歳、崔泰福は82歳と高齢のため、この2人も遠くない将来に消えるだろう。
 
 張成沢は、1978年と2003年に失脚しながら、復活してナンバー2にまでなった。張成沢が2度も復活できたのは、妻の金慶喜が兄の金正日に働きかけたからと思われている。張成沢と金慶喜は以前から不仲だったと言われているが、仲があまり良くないにしろ、金慶喜は張成沢を自分の家族と扱っていたのだろう。そうでなければ、張成沢が復活することはなかった。
 張成沢の力の源泉は、金慶喜の夫であることにより、北朝鮮のロイヤルファミリーの一員になっているということだ。張成沢の権力は金慶喜がいなければ揺らぐ。
 金正日の妹としてロイヤルファミリー内で重きをなしてきた金慶喜だが、この夏、健康異常説が噂されていた。9月には、重度の糖尿病になり危篤状態でシンガポールの病院に入院したと伝えられている。 金慶喜は66歳だから、病死したとしても不思議ではない。もしかしたら、11月位に死亡しているのかもしれない。それで、後ろ盾を無くした張成沢が突然失脚したのかもしれない。12月17日は金正日の命日だから、追悼行事が行われる筈だ。それに現れないとなると、死亡している可能性が高いのではないだろうか。
 
 張成沢の粛清劇の大方の見方は、金正恩が主導したというものだ。金正日が代替わりの時に、先代の側近なんかを大規模に粛清しているからそれと同様に考え、金正恩の独裁体制がさらに強まると思われている。妥当な分析なのかもしれないが、別な見方は出来ないだろうか。
 金正恩は、軍の幹部を何度も入れ替えた。崔竜海総政治局長を除き、人民武力部長、総参謀長、保衛司令官など軍部の中心役職が随時と入れ替わった。例えば、人民武力部長は3回、総参謀長は2回交代している。入れ替わったのは、最高幹部クラスだけではなく、軍団長クラスも半分近く入れ替えたようだ。世代交代させ、忠誠心を上げる意図があるのだろうが、追放された者は恨み骨髄に徹すだろう。残った者も何時追放されるかも分からないので、不安に感じている筈だ。この様な状況から、軍が密かにクーデターを起こしたと考えられないだろうか。少し無理があるかもしれないが。
 反乱軍がロイヤルファミリーを拘束し、従わなければ金正男にトップを入れ替えるとでも金正恩を脅せば、金正恩は生き延びるために傀儡になるしかないだろう。
 もう少し荒唐無稽に考えるなら、黒幕は金正恩の妻の李雪主というのはどうだろう。8月に李雪主が所属していた「銀河水管弦楽団」のメンバーが多数処刑された。結婚前の李雪主のセックススキャンダルを広めたからと言われているが、神格化するために過去消したとは考えられないだろうか。自分が権力者になるために。金正恩が急死し、李雪主が息子をトップに据えて睡蓮政治を始めたら、時代劇のようでドラマチックなのだが。有り得ないだろうな。
 
 
****** 張成沢の失脚を伝える労働新聞 ******
朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議に関する報道>
 
朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議が12月8日、革命の首都・平壌で行われた。
朝鮮労働党第1秘書の敬愛する金正恩同志が政治局拡大会議を指導された。
会議には党中央委員会政治局委員、候補委員らが参加した。
党中央委員会、党委員会、武力機関の当該責任活動家らが傍聴に参加した。
今日、我が党員たちと人民軍将兵、全人民たちは、民族の大国葬の後、敬愛する金正恩同志に全ての運命を全面的に託して党中央を先頭に固く団結し、偉大な金正日同志の遺訓を貫徹するための闘争に力強く乗り出している。
ところが最近、党内にいた偶然分子、異色分子たちが、主体革命偉業の継承の重大な歴史的時期に党の唯一的領導の勢いをそぎ、分派策動で自己の勢力を拡大して党に挑戦する、危険な反党・反革命的宗派事件が発生した。
党中央委員会政治局はこれに関連して拡大会議を招集し、張成沢の反党・反革命的宗派行為と関連した問題を討議した。
政治局拡大会議では、先に張成沢が行った反党・反革命的宗派行為とその害毒性、反動性がすべて暴露された。
一つの思想、一つの領導中心に基づく統一団結を強固に保障してこそ、党が首領の党としての革命的性格を固守して、歴史的使命を遂行していくことができるということは、およそ70年にわたるわが党の歴史が示す哲理だ。
偉大な指導者・金正日同志は次のように指摘された。
「全党、全軍、全国民が金正恩同志を先頭に団結、団結、また団結して、白頭山から始まった主体の行軍の道を正しく継承していかなければなりません」
全党、全軍、全国民が敬愛する金正恩同志の領導に従い、歴史のあらゆる挑戦と革命の敵たちの悪辣な策動を断固としてたたきつぶし、強盛国家建設の最終勝利に向けて力強く前進している今日の現実は、金正恩同志を唯一中心とする党と革命隊列の一心団結を巌のように固め、全党と全社会に党の唯一的領導体制をより徹底的に確立していくことを切実に要求している。
しかし、張成沢一味は党の統一団結を蝕んで党の唯一的領導体制を打ち立てる事業を阻害する反党・反革命的宗派行為を敢行し、強盛国家建設と人民生活向上のための闘争に莫大な害毒を与える反国家的、反人民的犯罪行為を犯した。
張成沢は表では党と首領を高く捧げるふりをして、裏では同床異夢、謀議のための宗派的行為を行った。
張成沢は党と首領の高い政治的信任によって党と国家の責任的な位置に登用されたが、人間の初歩的な道徳義理と良心すら投げ捨て、偉大な首領様と偉大な将軍様を永遠に高く掲げるための事業を無視して各方面に妨害・裏切り行為を敢行した。
張成沢は自分に対する幻想を作り上げ、自分の周りの信念が足りない者たち、おべっか分子を引き寄せて党内に分派を形成するため、悪辣に策動した。
張成沢は政治的野心から、過去に厳重な過ちを犯して処罰を受けた者たちを党中央委員会部門と傘下の幹部に割り込ませて勢力を拡大し、地盤を築こうと画策した。
張成沢とその追従者らは我が党の組織的意思な党の路線と政策を心から受け入れられず、その執行を意識的に妨げ、党の方針を公然と覆し、朝鮮人民軍最高司令官の命令に従わない反革命的な行為をためらわずに敢行した。
張成沢一派は司法・検察、人民保安機関に対する党籍指導を緩めることで、制度保衛、政策保衛、人民保衛事業に厳重な害毒を与えた。
このような行為は、敵対勢力の反共和国圧殺攻勢に投降して階級闘争を放棄し、人民民主主義独裁機能を麻痺させることを狙った反革命的、反人民的的犯罪行為である。
張成沢は、党が提示した内閣中心制、内閣責任制原則に違反し、国の経済事業と人民生活向上に多大な支障を与えた。
張成沢一味は巧妙な方法で、国の経済発展と人民生活の向上に主要な役割を担当した部門を掌握し、内閣をはじめとする経済指導機関が自らの役割をできないようにした。
国家財政管理体系を混乱に陥れ、国の貴重な資源を安値で売ってしまう売国行為をすることによって、主体鉄と主体肥料、主体ビナロン工業を発展させる偉大な首領様と父なる将軍様の遺訓を貫徹できなくした。
張成沢は資本主義生活様式に浸り、不正腐敗行為を冒して堕落した生活をした。
張成沢は権力を乱用して不正腐敗行為を行い、様々な女性たちと不当な関係を持ち、高級レストランの奥の部屋で酒におぼれた。
思想的に病気にかかってからは麻薬を使い、党の配慮によって他国に病気治療に行っている期間には外貨を浪費し、賭博場にまで通っていた。
張成沢とその追従者たちが犯した犯罪行為は想像を超越し、我が党と革命に及ぼした害毒は非常に大きい。
我が党の永遠の総書記である偉大な指導者金正日同志の3年間の服喪期間中、張成沢一派が敢行した恩知らずな犯罪行為は、私たちの党員たちと人民軍将兵、人民の込み上げる憤りを示している。
政治局拡大会議では討論が行われた。
討論者たちは、一様に張成沢グループが敢行した反党反革命的宗派行為を強く批判しており、敬愛する金正恩同志の思想と領導に忠実に仕え、党中央を政治思想的に、命をかけて決死擁護していく固い決意を表明した。
会議では張成沢をすべての職務から解任し、一切の称号を剥奪し、我が党から離党、除名させることについて党中央委員会政治局の決定書が採択された。
党では張成沢氏一派の反党反革命的宗派行為を、ずっと前から知って注視しており、何度も警告して打撃も与えたが応じず、度を超したため、これ以上傍観できず、張成沢を除去してその一派を粛清することにより、党内に新たに芽生えた危険な分派的行動に決定的な打撃を与えた。
わが党はこれからも革命の原則に反し、党の領導に挑戦し、党と国家の利益、人民の利益を侵害する者は誰でも職位と功労に関係なくひとたまりも容赦しないだろう。
一握りにもならない、反党反革命の宗派の分子がいくらかみついてこようとも、敬愛する金正恩同志を団結の唯一の中心、領導の唯一の中心に掲げる全党員たちと人民軍将兵、人民の革命的信念は絶対に揺さぶることはできない。
現代版の宗派でありながら我が党の隊列に偶然に介入してきた不純分子である張成沢一派が摘発粛清されることにより、我が党と革命隊伍はより純潔になり、我々の一心団結はさらに倍加するであろう。主体革命偉業は勝利の道に従い、より活力にあふれて前進して行けるようになった。
偉大な金日成金正日主義の旗を高く掲げて、敬愛する金正恩同志を先頭に心を一つに合わせ、固く結ばれて最後の勝利に向けて力強く前進する、我が党と軍隊と人民の行く手に立ちはだかる者はこの世にない。
 
主体102(2013)年12月8日 平壌
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