六丈記2

備忘録のようなもの

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中国の防空識別圏について3

・・・中国の防空識別圏について2の続き
 
 
中国が防空識別圏設定時に発表した声明及び公告
 中国が公表した防空識別圏に関する声明及び公告の和訳の文章が見当たらないので、中華人民共和国国防部に掲載されている原文を訳す。誤訳があるかもしれないので、原文を参照することを勧める。
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中華人民共和国政府の東シナ海防空識別区設定に関する声明
 
国防部11月23日発表:中華人民共和国政府は、1997年3月14日<中華人民共和国国防法>、1995年10月30日<中華人民共和国民間航空法>、2001年7月27日<中華人民共和国飛行基本規則>を根拠として、東シナ海防空識別区の設定を宣言する。具体的範囲は、以下の6点を結んだ線と当国領海線の間にある空域の範囲である。北緯33度11分東経121度47分、北緯33度11分東経125度00分、北緯31度00分東経128度20分、北緯25度38分、東経125度00分、北緯24度45分東経123度00分、北緯26度44分東経120度58分。

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中華人民共和国東シナ海防空識別区航空機識別規則公告
 
国防部11月23日発表:中華人民共和国国防部は中国政府の東シナ海防空識別区設定に関する声明に従って、現在の東シナ海防空識別区域における航空機識別規則を以下のように発表する。
 
一、中華人民共和国東シナ海防空識別区(以下、略称は東シナ海防空識別区)を飛行する航空機は、本規則を必ず遵守しなければならない。
二、東シナ海防空識別区飛行する航空機は、以下の識別手段を必ず提供しなければならない。
(一)飛行計画識別。東シナ海防空識別区を飛行する航空機は、中華人民共和国外交部あるいは民間航空局に飛行計画を通達しなければならない。
(二)無線識別。東シナ海防空識別区を飛行する航空機は、双方向無線通信を維持し、東シナ海防空識別区管理機関または委任機関からの識別の問い合わせに速やかにかつ正確に必ず回答しなければならない。
(三)トランスポンダ識別。東シナ海防空識別区を飛行する航空機は、搭載している二次レーダートランスポンダを全行程で作動させること。
(四)標識識別。東シナ海防空識別区を飛行する航空機は、関連する国際条約の規定に必ず従わなければならず、国籍標示と登録識別標識を明確に表示すること。
三、東シナ海防空識別区を飛行する航空機は、東シナ海防空識別区管理機関または委任機関の指令に従わなければならない。識別に非協力あるいは指令を拒否する航空機に対し、中国の軍隊をもって防御的な緊急措置を講じる。
四、東シナ海防空識別区管理機関は中華人民共和国国防部である。
五、本規則は中華人民共和国国防部が説明の責任を負う。
六、本規則は2013年11月23日10時から施行する。
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◆自衛隊の防空識別圏に関する訓令等
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防衛庁訓令第36号
防空識別圏における飛行要領に関する訓令を次のように定める。
 
昭和44 年8月29 日
防衛庁長官有田喜一
 
防空識別圏における飛行要領に関する訓令
(目的)
第1条 この訓令は、防空識別圏における自衛隊の使用する航空機の飛行要領を定めることにより、わが国の周辺を飛行する航空機の識別を容易にし、もつて自衛隊法(昭和29 年法律第165 号)第84 条に規定する領空侵犯に対する措置の有効な実施に資することを目的とする。
(防空識別圏の範囲)
第2条 防空識別圏は、次項の外側線によつて囲まれる空域から第3項の内側線(第4項の規定により変更されたときは、変更後の内側線)によつて囲まれる空域を除いた空域とする。
2 外側線は、次の(1)から(30)までの地点を順次直線((10)の地点と(11)の地点との間については、与那国島に係る領海の基線(領海及び接続水域に関する法律(昭和52 年法律第30 号)第2条第1項に規定する基線をいう。)からその外側14 海里の線(ただし、(10)の地点と(11)の地点とを直線によつて結んだ線の西側の線に限る。)並びに(24)の地点と(25)の地点との間及び(26)の地点と(27)の地点との間については、北海道本島の海岸線から海上3海里の線)によつて結ぶ線とする。
(1) 北緯45 度45 分7秒東経138 度44 分47 秒
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 省 略
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(30) 北緯45 度45 分7秒東経138 度44 分47 秒
3 内側線は、次の(1)から(19)までの地点を順次直線((10)の地点と(11)の地点との間については、北緯26 度22 分14 秒東経127 度47 分
53 秒の地点を中心として、北緯25 度4分15 秒東経126 度36 分53秒の点を通る半径100 海里の円弧)によつて結ぶ線とする。
(1) 北緯44 度8秒東経140 度59 分46 秒
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 省 略
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(21) 北緯44 度8秒東経140 度59 分46 秒
4 統合幕僚長は、事態が緊迫し、必要があると認める場合には、防衛大臣の承認を得て、臨時に前項の内側線を変更して防空識別圏を拡大することができる。
(飛行計画の通報の際の通報)
第3条 機長は、次の各号に該当する場合には、飛行計画を通報する際、それぞれ当該各号に掲げる事項を、適当な方法で、防空管制群又は警戒群に対して通報しなければならない。
(1) 有視界飛行方式により防空識別圏を飛行する場合その旨
(2) 防空識別圏に外側線側から進入する場合防空識別圏への予定進入地点及び予定進入時刻又は離陸後進入までの所要時間
(3) 次条第1項各号に該当する場合において、当該航空機に無線による通信の設備又は配員が欠けているか又はこれが十分でないため同
項の通報をするための無線による通信をすることができないとき
その旨
(飛行中の通報)
第4条 機長は、次の各号に該当する場合には、それぞれ当該各号に定めるところにより当該各号に掲げる事項を、適当な方法で、防空管制群又は警戒群に対して通報しなければならない。
(1) 防空識別圏を飛行する場合(計器飛行方式により管制空域を特定経路の指定を受けて飛行する場合を除く。)防空識別圏の飛行の開始後30 分以内及びその後少なくとも30 分ごとに、現在の位置及び30 分後の予定位置
(2) 航空路を飛行して防空識別圏に外側線側から進入しようとする場合防空識別圏に進入する直前の位置通報点において、防空識別圏への予定進入時刻
(3) 航空路外を飛行して防空識別圏に外側線から進入しようとする場合防空識別圏に進入しようとする30 分前から15 分前までの間にお
いて、防空識別圏への予定進入時刻、予定進入地点及び予定進入高度
(4) 防空識別圏に外側線側から進入した後航空路外を日本本土へ向けて飛行する場合日本本土の海岸線から海上100 海里の地点において、その位置
2 前項の規定は、同項各号に該当する場合において、当該航空機に無線による通信の設備又は配員が欠けているか又はこれが十分でないため同項の通報をするための無線による通信をすることができないときは、適用しない。
(通報の訂正)
第5条 機長は、次の各号に該当する場合には、その旨を、遅滞なく、適当な方法で、防空管制群又は警戒群に対して通報しなければならない。
(1) 前条第1項第2号又は第3号の規定により通報した予定進入時刻と前後5分以上異なつた時刻において防空識別圏に進入することが
明らかとなつた場合
(2) 前条第1項第3号の規定により通報した予定進入地点から20 海里以上離れた地点において防空識別圏に進入することが明らかとな
つた場合
(特別の飛行の場合の特例)
第6条 前2条の規定は、特別の任務又は教育訓練のため一定の期間、防空識別圏の一定の空域を飛行する場合において、航空機の使用及び搭乗に関する訓令(昭和36 年防衛庁訓令第2号)第2条第6号に規定する航空機使用者が航空総隊司令官又はその指定する者と必要な協
議を行つたときは、適用しない。この場合において、機長は、当該協議に基づいて行う航空機使用者の指示に従わなければならない。
 
附則
この訓令は、昭和44 年9月1日から施行する。
附則(昭和47 年5月10 日庁訓第11 号)
この訓令は、昭和47 年5月15 日から施行する。
附則(昭和48 年6月30 日庁訓第32 号)
この訓令は、昭和48 年7月1日から施行する。
附則(平成14 年3月20 日庁訓第6号)
この訓令は、平成14 年4月1日から施行する。
附則(平成18 年3月27 日庁訓第12 号)
この訓令は、平成18 年3月27 日から施行する。
附則(平成19 年1月5日庁訓第1号)
この訓令は、平成19 年1月9日から施行する。
附則(平成22 年6月16 日省訓第23 号)
この訓令は、平成22 年6月25 日から施行する。
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自衛隊統合達第6号
防空識別圏における飛行要領に関する訓令(昭和44年防衛庁訓令第36号)の規定に基づき、防空識別圏における飛行要領に関する達を次のように定める。
 
平成18年3月27日
統合幕僚長陸将先崎一
 
防空識別圏における飛行要領に関する達
 改正平成18年6月2日自衛隊統合達第27号
 平成19年1月5日自衛隊統合達第1号
(趣旨)
第1条 この達は、航空自衛隊の部隊及び機関が行う防空識別圏における飛行の実施の細部に関して必要な事項を定めるものとする。
(内側線の変更)
第2条 統合幕僚長は、防空識別圏における飛行要領に関する訓令(昭和44年防衛庁訓令第36号。以下「訓令」という。)第2条第4項の規定により内側線の変更に関して防衛大臣の承認を得た場合には、直ちに関係部隊及び機関の長に通知する。
2 航空総隊司令官は、事態が緊迫し、必要があると認める場合には、内側線の変更に関し統合幕僚長(運用第1課長気付)に上申することができる。
(飛行計画の通報)
第3条 訓令第3条に規定する防空管制群、警戒群又は警戒隊に対する通報は、次の各号に定めるところにより行うものとする。
(1)機長は、同条各号に掲げる事項を記載した飛行計画書を飛行場勤務隊等
に提出する。
(2)前号の飛行計画書を受理した飛行場勤務隊等は、航空支援集団司令官の
定める通報要領により飛行管理隊等(千歳管制隊、春日管制隊及び那覇管
制隊を含む。以下同じ。)に通報する。
(3)前号により通報を受けた飛行管理隊等は、防空管制群、警戒群又は警戒隊に通報する。
(4)前3号にかかわらず局地飛行の場合にあっては、飛行場勤務を担当する部隊の長と航空方面隊司令官又はその指定する者が協議して定めるところによる。
2 訓令第3条各号に掲げる事項の飛行計画書への記入要領は、別に示す。
この記入要領は、局地飛行計画書を記入する場合に準用する。
(位置通報等)
第4条 訓令第4条及び第5条の規定に基づく通報は、防空管制群、警戒群若しくは警戒隊に直接に、又は防衛省若しくは国土交通省の航空交通管制機関を通じて実施するものとする。
2 航空自衛隊の航空交通管制機関は、前項の通報を受けた場合には、防空管制群、警戒群若しくは警戒隊に直接に、又は飛行管理隊を通じて当該通報を通報するものとする。
(飛行中の飛行計画の変更等の通報)
第5条機長は、防空識別圏を飛行中に飛行計画を変更又は訂正する場合には、その旨を遅滞なく防空管制群、警戒群又は警戒隊に対して通報するものとする。
2 前条の規定は、前項に基づき通報する場合に準用する。
(無線の聴取等)
第6条 防空識別圏を飛行する航空機は、支障のない限り、警戒群又は警戒隊の使用する周波数又は緊急周波数による通信を、常時受信できる状態にしておくものとする。
2 IFF又はSIFを装備した航空機は、別に示す手順により識別のため必要な表示を行うものとする。
3 防空識別圏を飛行する航空機は、固有識別表を携行するものとする。ただし、特に命ぜられた場合を除き、局地飛行又は航空路若しくは日本本土及びその沿岸のみを飛行する場合には、携行しないことができる。
(要撃機に捕捉された場合の処置)
第7条 要撃機に捕捉された航空機は、回避行動(急激な進路又は高度の変更等をいう。)を行うことなく、要撃機に指示された場合を除き、飛行計画どおりの飛行を継続するものとする。
 
附則
この達は、平成18年3月27日から施行する。
附則(平成18年6月2日自衛隊統合達第27号)
この達は、平成18年6月2日から施行する。
附則(平成19年1月5日自衛隊統合達第1号)
この達は、平成19年1月9日から施行する。
************************

 

・・・続く。
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中華人民共和国政府の東シナ海防空識別区設定に関する声明
http://news.mod.gov.cn/headlines/2013-11/23/content_4476112.htm
中華人民共和国東シナ海防空識別区航空機識別規則公告
Announcement of the Aircraft Identification Rules for the East China Sea Air Defense Identification Zone of the P.R.C.
http://eng.mod.gov.cn/Press/2013-11/23/content_4476143.htm
http://news.mod.gov.cn/headlines/2013-11/23/content_4476113.htm
防衛省 訓令等の検索
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_web/

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コメント


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No title

 ワタシも防空識別圏について少し調べたのですが、どうも「防空識別圏を設定したから民間機が軍と外務省に飛行計画を提出しろ」と言うのは滅茶苦茶のようですね。

 ボルトさんも書いておられるけど、民間機の飛行計画は飛行空域近辺のFIRには必ず提出しているわけで、軍が領空侵犯の防止をしたければFhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/IR/" class="keyword">IRからの情報があれば十分なわけです。

 となると中国の意図は何でしょうか?

 タダのコケオドシ?

 それともhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E4%25B8%25AD%25E5%259B%25BD/" class="keyword">中国空軍はFIRの意味も理解できておらず、よって防空識別圏どころか領空の警備もできておらず、その気になれば自衛隊機でも米軍機でも気楽にhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E4%25B8%25AD%25E5%259B%25BD/" class="keyword">中国領空に入れた?

 

よもぎ猫 | URL | 2013-12-04(Wed)11:20 [編集]


No title

To よもぎ猫さん
FIRについては書き終わっているので、後でhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A2%25E3%2583%2583%25E3%2583%2597/" class="keyword">アップします。
中国の意図については、http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E4%25B8%25AD%25E5%259B%25BD/" class="keyword">中国政府にしか分からないことですから本当のところは分かりようも無いですが、今後、自分なりの推測を書こうと思っています。

ボルト | URL | 2013-12-04(Wed)21:01 [編集]


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