六丈記2

備忘録のようなもの

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高円宮妃久子さまのIOC総会出席は問題なのか

 風岡長官は政府に「皇族が招致活動に関わるのは好ましくなく、一線を画すため総会には出られない」と説明し、久子さまの関与はレセプションでの懇談までとしていたが、下村文部科学相や杉田和博官房副長官からIOC総会への出席を要請されたため、「内閣の一員としてぎりぎりの判断をした」と容認した。風岡長官は記者会見で、「総会出席は五輪招致活動と見られかねない懸念もあり、苦渋の決断だった」、(IOC総会出席は招致活動への関与に当たるかについて)「正直微妙だと思う」、「前例とはしない」と述べ、「昭和からの皇室の対応にかんがみて(今回の決定を)案じられていると拝察した」と述べた。
 この発言に、菅義偉官房長官が「皇室の政治利用とか、官邸からの圧力とか、そうした批判はあたらない」、「非常に違和感を感じる」と批判するに至っている。
 
 宮内庁は、他国の都市と争う招致活動への関与に慎重で、皇室は招致活動に参加しないとしているが、本当にそうだろうか。
 久子さまの配偶者だった故・高円宮憲仁親王殿下は日本サッカー協会の名誉総裁を務めていて、2002年サッカーワールドカップ招致のために、日本を訪問した貴人をもてなすなど、積極的に日本開催を働きかけていたが、宮内庁が懸念示したとは聞いたことがないし、社会的に批判が起きたことなどなかった。ワールドカップ招致活動は良くて、オリンピック招致活動はダメと言っても説得力は無い。
 それに、久子さまは高円宮憲仁親王殿下が務めていた日本サッカー協会名誉総裁を引継ぎ、ドイツと南アフリカのワールドカップに行かれ、日本代表を応援されている。他国との争いごとに皇族が関与することは好ましくないとするなら、宮内庁はお止めすべきであったが、宮内庁が止めた様子は無い。
 
 ここに来て、宮内庁は何故、神経質になったのだろうか。確かに、皇室を政治利用することは好ましいことではない。だが、皇室外交という言葉が厳然として存在する。知恵蔵2013には以下の通り解説されている。
***** 皇室外交 *****
国政に関与しない象徴天皇としては、「皇室外交」の用語は避けているが、皇室の外国との親善交際は年々活発化し、時には、結果として政治的論議の的とならざるを得ないケースも出てきている。戦後、昭和天皇の外国訪問は1971年の欧州と75年の米国だけだった。代替わり後は、東南アジア(91年)、中国(92年)、イタリア・ベルギー・ドイツ(93年)、米国(94年)、フランススペイン(同)、ブラジルアルゼンチン(97年)、英国・デンマーク(98年)、オランダ・スウェーデン(2000年)、ポーランド・ハンガリー(02年)、アイルランド・ノルウェー(05年)、シンガポール・マレーシア・タイ(06年)、英国スウェーデン・バルト3国(07年)と続いている。先の大戦の傷跡が尾を引く諸国では、晩さん会などでの天皇の「おことば」の歴史への言及が関心を集め、両国の歴史が切り結ぶ場と受けとられることも否定できない。また戦後60年にあたる05年6月には、「戦場での慰霊」としてサイパン島を訪問した。「友好親善のための儀礼的訪問」という枠組みを初めて踏み越えた形だ。
**********************
 
 友好親善といっても、何処の国と友好的になるかは外交そのもので、外交は政治そのものだ。
 宮内庁は国際親善を皇室のご公務と説明している。政治的な活動を公務としているのだ。それなのにIOC総会出席程度のことを問題視するのだろうか。五輪招致活動と見られたとして、それが問題のあることなのか。
 風岡長官は、天皇陛下のお気持ちを勝手に拝察し、発表している。これの方が「皇室の政治利用」になるのではないか。
 

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