六丈記2

備忘録のようなもの

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日中EEZ問題 中国の既成事実化が進む

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中国報道官「日本の抗議受け入れず」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130703/k10015780451000.html
 
 東シナ海の日中中間線の付近で、中国が天然ガスの新たな採掘施設の建設とみられる作業を行っているとして、日本政府が重大な懸念を伝えたことに対して、中国外務省の報道官は「みずからの管轄海域で開発しているものであり、日本側の抗議は受け入れられない」と反発しました。

 菅官房長官は、3日午前の記者会見で、東シナ海の日中中間線付近で、中国の大型クレーン船が、天然ガスの新たな採掘施設の建設とみられる作業を行っていることを確認し、中国側に重大な懸念を伝えるとともに、一方的な開発であれば認められないと申し入れていることを明らかにしました。これについて、中国外務省の華春瑩報道官は3日の記者会見で、「みずからの管轄海域で開発しているものであり、争う余地はなく、日本側の抗議は受け入れられない」と反発しました。
 今回中国が作業を行っている場所は、2008年に日中両政府が、共同開発に向けて協議を行うことで合意したガス田とは異なりますが、この際、日中中間線付近のその他の海域をどのように取り扱うかについては継続して協議することにしていました。
 
日中中間線付近で新たな施設確認
 
 NHKは3日午後4時ごろ、沖縄本島から北西におよそ400キロの日中中間線付近の海域で、やぐらのような新たな施設や大型クレーン船が、作業を行っている様子を上空から撮影しました。作業は2か所で行われていて、このうち北側の海域には黄色いやぐらのようなものが組み上げられていて、近くにはクレーン船が停泊していました。クレーン船は、ヘリポートを備えた大型のもので、中国語とみられる船の名前も確認できました。
 一方、この海域から南におよそ15キロの場所でも、同じように黄色いやぐらのようなものが組み上げられていました。近くには大型のクレーン船が停泊し、隣には長いパイプのようなものを何本も積んだ船が横付けされていました。付近を航行する小型の船には、中国国旗とみられる赤い旗が掲げられていました。
NHK7月3日
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 中国が新しい海洋プラットホームを建設しているのは、日中中間線の中国側およそ26キロの地点。中国は争う余地の無い中国の管轄海域での開発だからと日本の抗議に反発している。果たして、中国の言う通り争う余地の無い中国排他的経済水域EEZ)なのだろうか。
 
 国連海洋法条約では、EEZは自国の沿岸から200海里まで設定でき、自国の沿岸からの大陸棚が200海里を超えて伸びている場合はそこまで設定できることになっている。水域が隣接国のEEZと重複する場合は、最終的に沿岸国同士の交渉によって決定しなければならない。
 
 EEZの境界について、日本は主流となっている中間線原則を主張しているが、中国は日本には大陸棚自然延長を主張しているため、日中間のEEZの境界は確定していない。つまり、東シナ海における日中間のEEZ境界線はないということだ。ところが、日本の大抵のEEZ地図には中間線が引かれ、その東側が日本のEEZの範囲としている。
 
 この地図の刷り込みがあり、中国が自らの主張に従い沖縄トラフまで海洋調査船を派遣したりしているので、日中間の係争海域は中間線から沖縄トラフまでと思いがちだ。
 日本の中間線の主張はEEZ境界確定のための提案であって、中間線を超える200海里までの範囲についての権利を放棄している訳ではない。日中間の交渉によって中国が了承したら、大陸沿岸近くにEEZ境界線を引くことも可能なのだ。よって、東シナ海のかなりの部分が国際法上における係争海域なのである。
 未だEEZ境界は未確定なのだから、中間線より中国よりであっても争う余地の無い海域ではないのだ。
 
 

 1ヶ月ほど前、チャイナネット下記の記事が掲載されていた。
 中川昭一氏が亡くなってから3年以上も経っているのに、昭一氏を粗暴で外交を自己の利益のために利用していたと貶めている。余程、中国にとって不都合な政治家だったのだろう。
 
 帝国石油は、沖縄返還前から東シナ海での試掘許可を日本政府に申請していたが、外交問題化を嫌う外務省や政治家の強い反対により保留され続けていた。2005年にようやく試掘権を得たが、それをを与えたのが経済産業大臣だった中川昭一氏であった。
 昭一氏は一方的に開発を進める中国に抗議もしている。抗議により、中国は中間線から日本側の海域での共同開発を提案してきたが、昭一氏は中間線を超えた中国側の海域でも日本側の試掘を認めることを要求していた。昭一氏は中国の圧力に屈しなかったのだ。
 
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中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月4日 張国宝
 
中日の春暁ガス田を巡る争い、エネルギー局元局長が経験を語る①通産大臣の無礼な外交流儀
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-06/04/content_29021894.htm
中日の春暁ガス田を巡る争い、エネルギー局元局長が経験を語る②日本の政治家への懸念
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-06/04/content_29021814.htm

 李克強総理は5月26日、ドイツのポツダム会談の旧跡を訪問した際に、「ポツダム宣言の第8条は、カイロ宣言の履行を明記した。またカイロ宣言は、中国東北部、台湾などの島など、日本が盗みとった中国の領土を中国に返還することを明確に規定した。平和を愛するすべての人は、戦後の平和的秩序を守り、この戦後の勝利の成果を破壊・否定することを許してはいけない」と強調した。
 識者は、これは中国が日本に発した最も強い警告だと見ている。
 日本の右翼政治家、大阪市長の橋下徹氏は5月13日、慰安婦に関する問題発言をした。これにより日本の右傾化、戦争の罪の否定、軍国主義の復活に対する人々の懸念が深まった。
 橋下氏を始めとする若手の日本右翼政治家は、戦後30年以降に生まれ、戦争を直接体験しておらず、ナショナリズムを煽ることで自らの政治資本を獲得し、政界に進出している。彼らは愛国者に見えるが、実際には日本を深淵に引きずり込んでおり、歴史に対してまったく責任を負おうとしていない。
 日本が侵略戦争を仕掛ける前にも、若手の軍人が同様の手法をとった。その結果、日本人に深刻な災難をもたらした。橋下氏らはこの二の舞を演じている。テレビの画面からは、若く得意満面な橋下氏が、もっともらしいことを盛んに言い立てているのを見ることができる。しかし橋下氏は実際には無学無能であり、ゴロツキじみた顔つきをし、日本国内でも多くの人から軽蔑されている。このような人間が権力を握ったら、日本をどこに導くことになるか。

通産大臣の無礼な外交流儀

 ここでは日本のもう一人の右翼政治家、中川昭一元通産大臣に触れておこう。筆者は2004年、フィリピン・マニラでAPECエネルギー大臣会合に出席した。中川氏は同会合の出席を予定していなかったが、開幕前に突如60人余りのメディアを携えて到着し、中日韓3カ国のエネルギー大臣会談を要求した。
 中国側の代表団は、招待を受けて出席した。中川氏は会談中に心にもないことを言い、さっさと会談を終わらせた。韓国側が退席すると、中川氏は筆者との一対一の会談を求めた。筆者が着席すると中川氏はすぐに、中国が東中国海で春暁ガス田を開発し、日本の領海を侵犯していると非難した。筆者は穏やかに、中日の領海の区分に関する主張が食い違っていることを説明した。中国側は大陸棚の自然な延長を主張し、沖縄トラフを両国の領海の境界線としているが、日本側は中間線が原則として領海を区分すると主張している。この主張の不一致については、外交ルートを通じ、友好的な協議により解決策を見出すべきだ。中国は日本の中間線に関する主張を認めていないが、友好的な協議のために、中国のガス田開発は日本側が主張する中間線の中国側で行なっており、最も遠い天外天でも中間線まで5カイリの距離があり、日本の領海の権益を侵害したという問題は存在しない。筆者は、中日両国の政治家は一衣帯水の国家友好関係の高みから、同問題を適切に解決すべきだと強調した。問題が解決されるまでは、協議により問題を棚上げにし、共同開発を進めることが可能だ。
 1980年代にも、中国はこのような主張をしていた。その後さらに数回の海上油田・ガス田調査の世界的な公開入札を実施し、多くの外国企業もこれに参加した。上述した会談の前に、日本側からは反対意見が出されていなかった。
 私が我慢強く説明したにも関わらず、中川氏はすごい剣幕で食ってかかった。中川氏はテーブルに置かれていたオレンジジュースを手に取り、ストローをコップの中央に置き、もう一本のストローで自分側のジュースを吸い、「おたくら中国人は、こうして我々日本側の石油とガスを吸い取っているんだ」と語った。
 筆者はこのような無礼な外交流儀に反感を抱いたが、怒りを抑えて「地下の地質構造はジュースほど単純なものではなく、十数カイリ離れた石油とガスを吸い込むことは不可能だ」と指摘した。
 中川氏はさらに、「絶密」(極秘)の印が押された、中国国土資源部と書かれている東中国海油田・ガス田略図を取り出した。略図では黒い輪が中間線に重なっており、中川氏は中国側が日本の領海の主権を侵犯していると批判を続けた。
 日本側がどのようにしてこの地図を手に入れたのかは不明だ。筆者は、「現時点ではこの地図の真偽を断定できないが、この図は何かの証明になるものではない。すでに説明した通り、中国側は中間線の主張を受け入れていないが、今後の協議の雰囲気への影響を避けるため、いわゆる「中間線」に最も近い天外天ガス田も、中間線まで数カイリ離れている。両国の政治家は歴史に対して責任を負い、2つの隣国の友好関係の大局の維持を考慮し、協議により解決策を模索し、両国関係を悪化させることをするべきではない」と指摘した。
 会談はこのようなムードのまま終了した。会場のドアが開くと、中川氏が連れてきた日本の60数人の記者がどっと押し寄せ、中国国家発展改革委員会エネルギー局の徐錠明局長(当時)が私をかばい、撮影機材にぶつかった。中川氏はすぐさま別の部屋で、日本メディアの記者会見を開き、中国政府の東中国海問題について抗議を行ったと述べた。中川氏は記者会見後に帰国し、APECエネルギー大臣会合には出席しなかった。中川氏の今回の目的は政治ショーであり、日本国民に強硬姿勢を示し、自らの政治資本を勝ち取るためのものだった。
 これは私が初めて身をもって体験した、日本右翼政治家のやり方だ。外見から言葉遣いに到るまで、日本という世界で影響力を持つ大国に、このような政治家がいることに驚かされた。中川氏は私に不快な印象を残した。乱暴で外交マナーを知らず、政治資本を得ることばかりに熱中し、私が日本で学習していた際に出会った数多くの礼儀正しい日本人のイメージからはかけ離れていた。私は日本にこのような政治家が現れたことを懸念している。
 
 上述した接触があったため、私は中川氏の動向に注目していた。まさか彼がさらに出世し、自民党政調会長に就任し、日本を代表しG7の会議に出席するとは思わなかったが、その後スキャンダルが生じた。まずは昼に酒を飲み、真っ赤な顔で午後のG7記者会見に出席し、しどろもどろになり、世界各国の物笑いになった。日本国内の世論も、無様な中川氏は日本人の恥さらしだとし、一斉に非難した。その後さらに、中川氏が自宅で急死し、アルコールが原因と疑われた。このような素養の人間が日本の政界で高い地位を占めるとは、日本の政治環境に対して懸念を禁じ得ない。
(張国宝:全国政治協商会議経済委員会副主任、国家エネルギー委員会専門家諮問委員会主任、国家エネルギー局元局長)
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 この記事の目的は、日本が東シナ海ガス田について横車を押していると印象付けることで東シナ海における中国の主張に正当性があると思わせることと、日本の保守政治家として知られていた中川昭一氏を貶めることで、日本の保守政治家批判をすることだろう。
 張国宝氏はEEZの問題を外交交渉により友好的に解決すべき、問題が解決されるまでは問題を棚上げにして共同開発を進めることが可能だと言っているが、中国が実際にやっていることは話し合いで解決をしようと言いながら、協議を進めようとせず、日本側の話に耳を傾けようともしていない。
 中国の本音は協議中ということにしておいて、日本側の開発を牽制しながら、時間稼ぎをすることにあるのではないか。時間稼ぎをしてる間に資源を採り尽し、中国の海軍力を増強して、軍事力での恫喝により海域を略奪してしまえばいいとでも考えているのだろう。
 
 日中両国は国連海洋法条約に批准しているので、日本は国際司法裁判所や国際海洋法裁判所に付託する事を中国に要請しているが、中国は応じていない。この事実を多くの日本人が知る必要があるだろう。
 

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