六丈記2

備忘録のようなもの

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「あーああ、驚いた」牧伸二さんの訃報

 昨日は昭和の日でした。その日、昭和に一世風靡した芸人が逝きました。
 
 報道によると、牧伸二さんは28日午後1時半からの上野広小路亭の舞台に出演した後、浅草東洋館に移動し、「少しお茶を飲んでくる」と言い残して喫茶店へ。午後3時頃に喫茶店を出たが、4時10分からの舞台に現れず、その後の協会理事会も無断欠席。29日午前0時15分頃、大田区の丸子橋から多摩川に飛び込んで亡くなったそうです。
 遺書は見付かっていないようですが、橋の欄干には杖が残され、目撃者の証言から自殺とみて間違いないようです。周囲の人々は特別に変わった様子はみられなかったと話し、自殺の理由も見当が付かない模様。
 
 一時期名の売れた芸能人が仕事の激減により自殺したり、トラブルを抱え追い詰められて自殺したりする例はあります。
 牧伸二さんは10年前に脳出血で倒れてますが、仕事に復帰し、東京演芸協会会長も務めていました。仕事も家族もあり、孤独な生活という訳でもなかったようです。脳出血の後遺症でうつ病を起こすことが多いですが、懸命のリハビリで仕事が出来る状態にまで回復し、時間も経っているのですから、自殺をするほど病気を苦にしていたとは見えません。周囲の反応もそんな感じです。
 日本の年間自殺者数は3万人を超え、60代以上が1/3を占めるそうです。
 高齢者の自殺の特徴は
◎ 自殺者の約4割は高齢者
◎ 「死にたい」と考えたことがある高齢の介護者は3人に1人
◎ 高齢者の自殺未遂や自殺は「うつ病」が大きな原因
◎ 自殺の前兆によって内科医等は受診するが、精神科医は未受診
◎ 自殺者の多くが家族と同居、単身生活は全体の5%以下
だそうで、牧伸二さんはうつ症状を人に知られないように隠していたのかもしれませんね。それとも、何か人に知れない悩みを抱えていて思い詰めていたのかも。今となっては確かな原因は判明しないでしょうが。
 
 浅草東洋館から丸子橋まで24kmあまり。車で30分強、電車をを使えば1時間、徒歩だと6時間です。牧伸二さんが行方不明になっていた時間は9時間ですから、困難でしょうが、徒歩でも可能です。
 どの様なルートで丸子橋に至ったのか不明ですが、思い悩みながら自宅方向へ歩き、自宅には戻れずに橋まで行ってしまった。そういう情景を思い浮かべると、喜劇人だけに尚更、悲しい思いに駆られます。
 自殺は遺族や周囲の者を悲しませるだけでなく、何故気付かなかったのか、助けることが出来なかったのかと思い悩ませます。そういうことに思い至れば踏み止まることも出来たでしょうが、それができる状態ではないから自殺に到ってしまうのでしょうね。
 
 「あーあ、やんなっちゃった、あーああ、驚いた」。牧伸二さんは人生に「やんなっちゃった」のかな。訃報を聞かされた方は皆「驚いた」ことは間違いないですが。
 ご冥福をお祈り致します。

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