六丈記2

備忘録のようなもの

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長年の勘違いに気付く(ボーンチャイナのこと)

 ネットサーフィン(死語?)をしていると予期しない知識を得ることがあります。
 先日のこと、初めは土器について調べていたのに、いつの間にか西洋食器に関するページを読んでいました。そこにはボーンチャイナの記述がりあり、長年の勘違いを気付かされました。
 
 大航海時代以降、中国からは陶磁器が、日本からは漆器がヨーロッパに輸出されたことから、英語で陶磁器のことを「チャイナ(china)」、漆器のことを「ジャパン(japan)」と呼ぶと教えられたことがあります。実際は陶磁器のことをchinaと呼ぶのは一般的なようですが、漆器はlacquerwareが一般的で、japanはあまり使われていないようですが。
 その様に教わったものですから、ウェジウッドなどのボーンチャイナとは中国の技法を模倣して作られた物だと思っていました。「born(in)china」だと思っていたのです。
 ところが、ボーンチャイナのボーンとは骨(bone)のことだと言うじゃありませんか。英語表記だと「bone china」だったのです。
 ボーンチャイナとは原料に牛のボーンアッシュ(骨灰)を加えた磁器のことで、18世紀のイギリスで開発され、原料には牛の骨灰、カオリン、硅石、長石、蛙目粘土などを使用しているとのこと。骨灰磁器またはリン酸磁器とも呼ばれるようです。また、骨灰は牛骨灰でなくてはならず、他の動物の骨灰では作ることが出来ないそうです。何故、牛骨灰に限定されるかというと、牛骨の成分が他の動物の骨に比べリン酸カルシウムの含有量が多く、鉄分が少ないことが製造に向いているのだとか。
 
 ボーンチャイナは高級西洋食器メーカーのウェジウッドが製造している物ですので有名ですが、ニューボーンチャイナという磁器があるのをご存知でしょうか。私は勘違いを気付かされたサイトで初めて知りました。ボーンチャイナに「ニュー」が付いているだけですので、ボーンチャイナを改良した物と思いきや、別物なのだそうです。
 ニューボーンチャイナはボーンチャイナの風合を表現するために独自の手法で作られた物だとか。1961年に岐阜県のメーカーによって開発され、牛骨灰や燐酸カルシウムを一切含まない磁器のようです。ニューボーンチャイナの英語表記は「new bornchina」で、「bone」ではなく「born」ですから、「新しく誕生した磁器」という意味だそうです。
 ボーンチャイナのボーンは「骨」なのに、ニューボーンチャイナのボーンは「誕生」。カタカナ表記する日本人ならではでしょうけど、ややこしいですね。
 
 この先も西洋食器関係の本を読むことは無いでしょうから、インターネットをしていなかったら勘違いに一生気付かずにいたことでしょう。
 インターネット革命なんていう言葉は聞かなくなりましたが、この言葉が盛んに使われていた当時は「インターネットは人々と知の距離を縮める」なんて言われていたように記憶しています。なんだか、それを思い出しました。

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