六丈記2

備忘録のようなもの

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田原総一朗と拉致と北朝鮮

田原氏側が録音テープ提出に即時抗告「取材に悪影響」

 

 北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さん=拉致当時(23)=らについて、ジャーナリストの田原総一朗氏がテレビ番組で「外務省も生きていないことは分かっている」と発言し精神的苦痛を受けたとして、有本さんの両親が田原氏に計1千万円の慰謝料を求めた訴訟で、田原氏側に発言の根拠とする取材テープ1本の提出を命じた神戸地裁の決定に対し、田原氏側が「一般の取材活動に悪影響を及ぼしかねない」として26日、大阪高裁に即時抗告を申し立てた。
 提出命令が出されていたのは、田原氏が平成20年11月11日に外務省幹部に取材したとされる録音テープ。田原氏側は取材テープの一部を起こした書面を同地裁に提出していた。
 即時抗告状によると、田原氏側は、同地裁が「被告が今回の訴訟でテープを引用した以上、(テープ全部の)秘密保持の利益を破棄したと理解される」とした点について、「テープが開示になれば、取材の自由一般に対する重大な悪影響を生じさせる」と指摘、「全部を放棄したと決めつけるのは乱暴な論理展開」などと反論している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/456048/

 

 

 2009年4月の「朝まで生テレビ」で田原氏が『横田めぐみさんと有本恵子さんは生きている前提でやってるわけだ。ところが北朝鮮は繰り返し、「生きてない」と言っているわけ。外務省も生きていないことは分かっているわけ。そこで生きてないという交渉をやると、山本さんたちにこてんぱんにやられる。田中均が爆発物を投げこまれたじゃない。』と発言したのが始まりである。
 テレビ朝日は早々に謝罪したが、田原氏は発言を撤回しなかったため、BPOに持ち込まれ、BPOの放送人権委員会が「倫理上問題あるが、言論の自由の範囲内で人権侵害に当たらない」と判断を下した。その後、有本さんの両親が「金銭ではなく、信義を明らかにするのが目的」のために起こした民事訴訟がこの裁判である。

 

 番組の中での田原氏の主張を要約すると「拉致被害者は死んでいる。それは外務省も分かっている。それにもかかわらず、生存を前提とするから北朝鮮と交渉ができない。拉致問題を解決できないのは日本側に問題がある。」である。
 果たして、外務省は拉致被害者が死んでいる事を分かっているだろうか。分かっていると言うからには死亡確認がされているか、死亡認定が出来る程の根拠を確認(例えば、海水浴中に遭難に遇い、遺体が揚がっていない状況で、遭難事故が確かにあったと信じるに値する証拠を確認)がされなければならない。
 外務省に可能であろうか。日本は金日成が死亡した事を察知できず、外国からの情報で初めて知った。この前例からも分かるように、日本は北朝鮮内から直接情報を得る能力を持っていません。それは今も変わらない。ましてや、拉致被害者情報は北朝鮮内では厳重な秘密である。外務省に死亡確認が出来るわけが無いのである。もし、奇跡的に確認出来たとしたら、拉致被害者の会に知らされているであろう。外務省に隠す理由は何も無い。

 

 それにもかかわらず、田原氏は「それは外務省も分かっている。」と断言したのである。つまり、外務省から死亡したと聞かされただけではない。外務省が死亡確認したことを裏付ける証拠がある、または田原氏自身が死亡確認して裏取りが出来ていなければならない。
 テープを開示しても分かる事は外務省幹部が「死亡した」と言ったことだけである(言ったと仮定して)。「外務省は認識している」だったらこれだけで良いが、「外務省も分かっている。」であるから、田原氏は他に死亡確認を裏付ける証拠を出さねばなるまい。
 しかし、田原氏側は「外務省の認識についての見解を述べただけだ」と主張し、証拠として取材テープの一部を起こした書面を提出した。明らかに、「分かっている」を「認識している」にすり替え様としている。裏取りが出来ていないことを隠したいのであろう。

 

 田原氏は例年、朝鮮総連本部で行われる金正日総書記の誕生日を祝う前夜祭に出席している。また、訪朝したこともあり、北朝鮮政府高官にも面会している。北朝鮮と繋がりの深い人物である。
 訪朝から帰国後には「北朝鮮が従来から死亡していると主張している8人については死んでいるが、それ以外で生きている人はいる」と発言していた。北朝鮮の説明を疑いもせず、伝聞情報を確認した真実であるかのように信じているのであろう。田原氏の中では横田めぐみさんと有本恵子さんの死亡は確定した事実になっていると思われる。
 だからこそ、家族会の抗議に対して、「家族のお気持ちは分かる。しかし、私は事実を言ったまでだ。情報源は言えないが情報を得ている」と言って、発言の撤回を頑なに拒否するのであろう。

 

 田原氏は過去、日朝国交正常化が正義であるかのように主張していた。北朝鮮に都合がいい話ばかりして、北朝鮮の代弁者のようであった。本人は北朝鮮の情報操作に加担しているとは露ほどにも考えていないであろう。
 結局、田原氏は共産主義イデオロギーから抜け出せなかった。真実を追究する事を軽んじ、イデオロギーを重視する似非ジャーナリストであった。

 

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