六丈記2

備忘録のようなもの

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

対馬の仏像窃盗騒動2

 返還する意思も無いのに「仏像を失った痛みがわかる」と言い、アポイントメントも取らず、勝手に押し掛けて来る。浮石寺の僧侶の行動は、日本人の感覚からしたら火に油を注ぐ行為だが、そんなことも分からないとみえる。分からないというより、相手のことなど斟酌するつもりもないと言った方が正確か。極めて自己中心的な行動だが、朝鮮民族の民族性を考えると、特異な人達ということでもないのだろう。
 浮石寺の円牛僧侶は「盗まれた仏像の代わりではない。訪問の目的は観音寺の参拝だ」と会見で述べていたが、一方で「日本のお寺が同意する中で、この問題を解決したい」とも言っている。参拝のために来たのではないのは明らかだ。誰もが代わりの仏像を渡すことで幕引きを謀りに来たと考えた筈だ。
 もし、観音寺の住職が面会していたら、浮石寺側は観音寺の住職の話も聞かず、一方的に自分達の主張をまくし立て、持参した仏像を押し付け、報道陣などに「理解を得られた、解決した。」とアピールするという展開にもなりかねなかった。門前払いで正解だった。
 しかし、このまま黙って引き下がるとも思えない。代わりの仏像を渡すことで誠意をみせ、対話で解決しようとしたのに観音寺側が無にしたと非難し、観音寺側に責任を被せてくるに違いない。
 
 仏教には「不殺生戒(殺してはならない)」、「不妄語戒(嘘をついてはならない)」、「不偸盗戒(盗んではならない)」、「不邪淫戒(姦淫してはならない)」、「不飲酒戒(飲酒してはならない)」の「五戒」がある。僧ならば受戒している筈だ。
 浮石寺の円牛僧侶は「世俗的な欲は捨て、住職には仏の教えに従って行動してほしかった。」と言い残して去った。金銅観音菩薩座像を日本によって盗まれたものと、根拠も無しに主張し、盗品をかすめ取ろうとしている者が言う言葉ではない。盗人猛猛しい。円牛僧侶こそ仏教の教えである不妄語戒、不偸盗戒に従うべきだろう。僧なら、仏像が欲しいという世俗的な欲を円牛僧侶は捨てるべきだ。
 
 菅官房長官は「対馬から渡ったその文化財を、日本に返却をするように、外交ルートを通じて、韓国政府に対して、すでに要請しています。」と述べてはいるが、過去の例からしてこの程度では韓国政府が返還に向けて動き出すことは無いと思われる。
 1994年、壱岐市の安国寺から、「高麗版大般若経」(国指定の重要文化財)が盗難にあった。ところが翌年、韓国政府がこの経典と瓜二つの経典を国宝284号に指定。コリアナ化粧品の会長であり、韓国博物館会会長であるユ・サンオク氏が所有していた。日本政府は確認要請を韓国政府にしたが、韓国側は「個人所蔵により要請に応えることは難しい 」と回答し、協力を拒絶した。2011年にも日本政府は韓国政府に対して再調査を要請しているが、無視されている。
 この例からすると、韓国政府は地裁決定を盾に拒否する可能性が高い。仏像を本気で返還させようとするなら、文化財不法輸出禁止条約を盾に法的手段に出るべきだが、安倍政権はそこまでしないだろう。韓国に配慮して、竹島の領有権について国際司法裁判所への提訴を見送り、竹島の日の政府主催を取り止めたくらいであるから、この件で強硬な態度に出る筈も無い。残念ながら、仏像が2体とも返還される見通しは暗いと言わざるを得ない。
 
 日本の文化財が韓国人に盗まれたり、盗難に遭った文化財が韓国で通している例は他にもある。
 20世紀末から、ある韓国人窃盗団が次々と文化財窃盗を繰り返していたことがある。この韓国人窃盗団は1998年に大阪府の叡福寺から高麗仏画「楊柳観音像」を含む仏画32点を、2001年に愛知県の隣松寺から「 絹本著色阿弥陀仏曼荼羅 」など7点を、2002年に兵庫県の鶴林寺の「絹本著色弥陀三尊像」など8点を盗んでいた。盗難後、楊柳観音像は鄭宇澤東国大学教授に値打ちの有無の問い合わせがあり、鄭宇澤教授が叡福寺に電話で確認を取ったことで窃盗が発覚し、韓国内に持ち込まれていることが判明。 2004年9月、この韓国人窃盗団の男らが被害者である鶴林寺に絹本著色弥陀三尊像の取引を持ちかけ、それが原因で逮捕された。犯人は日本文化財のほとんどは日本で売り、朝鮮文化財6点は韓国内に持ち込んで処分したことを自供。 韓国警察の捜査で、絹本著色弥陀三尊像は様々な経路をたどりながら、大邱市のある寺に寄付されていたことが判明した。捜査官が寺を訪れると、住職は「仏画は盗まれた」と答え、以後、行方不明。 楊柳観音像も行方不明のままになった。
 ちなみに、この逮捕された韓国人窃盗団の犯人が「神から日本に略奪された文化財を取り戻せと指示された」と発言すると、韓国メディアは犯人を 「愛国者」と持ち上げ、世論は「犯人に褒賞金を与えるべきだ 」と沸騰。この時、略奪された文化財についても善意の取得に該当するのであれば返還する必要はないと、韓国政府は明言している。
 2005年、 島根県の鰐淵寺から「紙本墨書後醍醐天皇御願文」などを含む13点が盗難。韓国人古物商らが逮捕されている。
 2005年、愛知県の大恩寺の「絹本著色王宮曼荼羅図」を狙い、韓国人4人が寺に押し入って、住職の長男の腹などを包丁で刺して重傷を負わせた。しかし、宝物庫のシャッターを開けられず逃走。このグループは2006年にも仏画を狙い、福井県の西福寺に侵入。修行僧をバットで殴るなどして重傷を負わせたが、目的の「絹本著色観経変相曼荼羅図」のありかが分からず、約40万円と軽トラック一台を盗んで逃走。2007年、犯人の1人が逮捕された。
  
 韓国文化財庁は、韓国国外に流出した文化財は、搬出手段が合法か違法であったかにかかわらず、18ヶ国、11万点弱(この内、日本は6万点あまり)に及ぶとしており、略奪による流出かどうかを確認できない文化財に対しても返還を要求している。
 日本に関して言えば、日韓基本条約で「文化財及び文化協力に関する日本国と大韓民国との間の協定」を結び、1300点あまりの文化財を引き渡しているので、法的に最終的に決着している。
 しかし、韓国では「日本にある朝鮮ゆかりの文化財はすべて韓国の物で、倭寇や文禄・慶長の役、日韓併合によって略奪された」との考えが支配的(文化財庁は根拠がなくても返還を要求している)である。だから、日本からの文化財窃盗も「略奪された文化財を取り戻す」という大義名分のために容認される雰囲気がある。
 また、朝鮮では李氏朝鮮時代に儒教が国教になったため廃仏毀釈が起こり、次々に仏教文化財が破壊されたり、失したりした。仏教弾圧により朝鮮仏教は山奥だけに残り、ほぼ壊滅。そのため、韓国に残る文化財は少なく(高麗仏画は世界で約160点現存するが、韓国には13点しかない。日本には約130点ある。)、高価な値段で取引されている。
 更に、韓国では朝鮮半島から日本に渡ったとされる文化財がインターネットで多く紹介されており、日本国内の所蔵先も記載されているため、何を何処から盗んだら良いのかという情報が簡単に入手できるという状況にある。
 これらの理由から、日本の文化財を盗みに来る韓国人が後を絶たないのだ。
 
 日本から盗まれ、韓国内で取引された文化財に韓国政府が即時取得(善意取得)を公言(1998年~2002年に発生した窃盗事件の時)していた。日本の法律(民法第192条)でも、取引相手が無権利者と知らず(善意)、知らないことが不注意で無い(無過失)状態で、動産を売買取引によって取得した場合は即時取得が認められ、返還する必要は無い(ただし、盗品の場合は被害者に回復請求権あり。盗難から2年間で時効)。だから、即時取得で返還の必要性を否定してもおかしくはない。
 しかし、即時取得を主張するのであれば、時効取得も認めるべきだ。観音寺は600年以上も金銅観音菩薩座像を占有しており、時効取得はとっくに成立している。所有権は観音寺にある。それなのに、韓国の大田地裁は所有権を主張する者(浮石寺)に主張の正当性を求めるのではなく、所有者(観音寺)に取得の経緯を明らかにし、正当性を証明せよと求めている。浮石寺の主張の正当性は証明しなくていいらしい。浮石寺側は韓国人であるから、無条件に正しいということなのだろう。こんな判断を裁判官がするのだから、到底、韓国は法治主義国ではない。
 韓国は文化財不法輸出禁止条約締約国なのだから、国指定の重要文化財である銅造如来立像は返還義務がある。県指定の有形文化財の観世音菩薩坐像については微妙なところであるが、速やかに返還されて然るべきだ。

 

 今回の事件はマスコミで大きく取り上げられたので、韓国の異常性が知れ渡った。韓国人窃盗団が日本の文化財を狙っていること、朝鮮に関わりがあるというだけで所有権を主張し、証拠もなく日本を盗人呼ばわりしていること、日本に対しては盗みであっても正当化される社会であるということ、韓国の裁判所までもが条約を無視する非法治国家であるということを多くの人が認識しただろう。
 左翼知識人や韓流ブームを煽るメディアによって美化された韓国社会のイメージが流布されていたが、「日本に何をしても許される国」これがリアルな韓国の実態である。
 
//////////////////////////////////
文化財不法輸出禁止条約
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty_020414.html

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。