六丈記2

備忘録のようなもの

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

その書き込み、選挙違反の可能性も

 インターネットが広く普及している現状においても、未だインターネットを利用した選挙運動は禁止されています。例えば、選挙期間中は候補者や政党のホームページが更新出来ません。(更新しなければOK)
 公職選挙法は直接インターネットに言及していないものの、選挙運動にインターネットを利用することは、選挙運動のために使用する文書図画及び頒布を規制する公職選挙法第142条や選挙運動のために使用する文書図画の掲示を規制する公職選挙法第143条に抵触すると解釈されているのです。
 「文書図画」とは「文字若しくはこれに代わるべき符号又は象形を用いて物体の上に多少とも永続的に記載された意識の表示。」とのことですから、ホームページや電子メールはコンピューター等のディスプレイ上に表示された文字等の意識の表示に該当し、文書図画とみなされます。
 また、「頒布」とは「不特定又は多数の者に配布する目的で、その内の1人以上の者に配布することを言う。」とのこと、「掲示」は「文書図画を一定の場所に掲げ、人に見えるようにすることのすべて。」とのことですから、ホームページを開設・書換えすることや、不特定又は多数の者に電子メールを発信することは、掲示や頒布とみなされるとのことです。
 具体的には次のようなことが出来ないようです。
●候補者や政党のホームページの新設・更新
● ブログの新設・更新
● 仮想空間「セカンドライフ」での運動
セカンドライフで第三者による特定候補への投票依頼
● メールマガジンの配信
● 電子メールの配信
● 配布用マニフェスト(総務相に届け出)そのもののHP掲載
● 第三者による特定候補の応援サイト開設
※選挙ナビ 選挙運動できること・できないこと(http://senkyo-navi.net/18/237/000723.html)より
 
 公職選挙法第142条・第143条で選挙運動用の文書図画の頒布・掲示を制限している趣旨は候補者の資力の差による不平等を是正するためといわれています。それならば、ホームページを規制するより、莫大な費用のかかるテレビCMを禁止したら良いと思うのですが、現実はそうなっていません。たぶん、様々な思惑が絡み合ってネット選挙が解禁されないのでしょう。
 ちなみに、公職選挙法第142条は昭和39年11月18日に、第143条は昭和30年4月6日に最高裁判所判決により合憲性が確認されているそうです。
 
 さて、ここからが本題です。
 候補者などがホームページの更新や電子メールを制限されるのは分かりました。では、一般人はどうなのでしょう。自由にブログや掲示板に書き込んでも何の問題も生じないのでしょうか。
 12月5日に放送されたNHKの「NEWS WEB24」(深く知りたい「選挙期間中のネット発信は?」http://www3.nhk.or.jp/news/web24/)で、その辺のことを分かり易く解説していました。6分弱の動画がサイトにあるのですが、その内、消えるでしょうから簡単にまとめておきます。
+++++++++++++++++++++++++++++++
 候補者に限らず、有権者についても公職選挙法で規制されている。
 公職選挙法で規制されるのは政治活動の内、選挙運動に限られる。
 
政治活動(自らの主義主張を広く伝える行為のこと)
 誰でも行え、ホームページ・SNSなどネット上の発信もOK
選挙運動(当選を目的とした行為のこと)
 実体として広く行えるのは候補者・陣営のみで、ポスター・文書など法律の範囲内でのみで可能。

■一般人の選挙運動としてハッキリと認められていること
●街中で個別に会って口頭で投票を呼びかけること
●電話で投票を呼びかけること
 ※不特定多数に対してではないのでOK

■ネット上での発信
ツイッターで「△△候補に1票入れて」とつぶやいた場合
 選挙運動になるからダメ。
ツイッターで「△△候補はいいよね」とつぶやいた場合
 個人的感想なので問題無し。ただし、何十回も繰り返したり、影響力の大きい人の場合は警察が総合的に判断して、選挙運動とみなされる可能性もある。所謂、グレーゾーン
 
 特定の候補者を当選せしめる行為が規制されているのだから、個人的感想なら問題無いのでどんどん行ってもよい。ただし、不特定多数に向けて、フェイスブックやツイッターなどで特定候補者について呼びかけることは選挙運動とみなされる場合も有り。電話はOKなのだがメールはグレーゾーン
 グレーゾーンに該当することを書いたとしても、直ぐにどうこうということは現実的には考えにくいが、「△△候補は自分と意見が合う」とか、「△△候補はすばらしいと思う」とか、個人的感想に止めておきましょう。特定の候補者を当選せしめる行為は慎みましょう。
+++++++++++++++++++++++++++++++
 
 選挙運動と政治活動の違いについては秋田市選挙管理委員会が分かり易く解説しているので、それを転載します。
選挙運動とは    
選挙運動できるのは選挙期間限定! (つまり、選挙期間中以外に行うと違反になります)
●特定の選挙で特定の候補者を当選させようとする目的で行われる直接または間接行為
●選挙人に対して行われる
政治活動とは  
●政治上の主義、主張、施策を推進し、支持し、反対する事を目的で行われる直接または間接行為
●ただし選挙運動にわたる行為を除く(原発推進 ・反対、空港建設賛成・反対・・・などは政治活動
※すなわち、【政治活動】とは【選挙運動】以外の全て政治的行為を指します。
 
 インターネットを選挙運動に利用した実例がありますので、紹介します。
 昨年の福岡市議選でUSTREAM、twitter、Youtube、ブログ、メールマガジンなどを選挙運動期間中に毎日更新した候補者がいました。元放送通信会社員の本山貴春氏です。本山氏は福岡県警から数度にわたる警告を受けましたが、「公職選挙法に規定がない」として従いませんでした。本人も「ネットでの選挙運動」と認識していましたが、 結果的は起訴猶予(不起訴)になっています。
 この結果を知っているのか分かりませんが、ツイッターで盛んに発言を繰り返している人物がいます。日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長のことです。橋下氏は「投票呼びかけ行為以外であればいい。(自分は)候補者ではないから、一般的な政党の考え方を表明していくのはいいのではないか」との認識ですから、本山氏とは違います。ですが、一般人がつぶやくのと同様ではありません。NEWSWEB24の解説からするとグレーゾーンとなるのでしょうか。
 前例からすると、問題にされても起訴猶予以下でしょう。完全な合法でもないが、違法でもない。脱法だと弁護士らしく言うのかもしれませんが、順法精神が欠如しているのは公党の幹部として如何なものでしょうか。
 
 一般人でもネット上の書き込みによって、選挙違反に問われるが場合あるようです。現実的にはそれで捜査を受ける可能性は低いようですが、態々、問題を起こすこともありません。ブログの書き込みには少し注意した方がいいかもしれませんね。
  
//////////////////////////////
公職選挙法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO100.html#1000000000013000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
我が国のインターネット選挙運動
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0517.pdf
選挙運動の基礎知識
http://www.city.sendai.jp/senkyo/1192052_2477.html
新☆選挙不思議発見!
http://www.city.akita.akita.jp/city/coel/fushigi2_005.htm
選挙運動政治活動
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/qa/qa03.html
橋下氏、公示後もツイッター全開 公選法抵触は?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121204/plt1212041401012-n1.htm
 

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

No title

 面倒な話を詳しく解説して下さってありがとうございます。

 それにしても何とも曖昧な話ですよね。

 実は2009年の選挙の時、ワタシは選挙管理委員会に電話をして「有権者としてネットで何をしたらダメなのか具体的に教えて欲しい」と聞いたのです。

 ところがその返事が全くあやふやで、ムニャムニャゴニョゴニョで返事になっていませんでした。

 しかしこれを見るとあれから全然進歩していないようですね。

 この3年の間にネットはまた一段と進歩して、スマホやタブレットの普及も進んだのに・・・・。

よもぎねこ♪ | URL | 2012-12-07(Fri)10:25 [編集]


No title

To よもぎねこ♪さん
> 面倒な話を詳しく解説して下さってありがとうございます。
>
> それにしても何とも曖昧な話ですよね。
>
> 実は2009年の選挙の時、ワタシは選挙管理委員会に電話をして「有権者としてネットで何をしたらダメなのか具体的に教えて欲しい」と聞いたのです。

アグレッシブですね。行動力に感心します。

> ところがその返事が全くあやふやで、ムニャムニャゴニョゴニョで返事になっていませんでした。

選管によって若干解釈が違うからではないでしょうか。
候補者のホームページの更新でも、一切認めないとするところと、政治に関係なければOKとするところがあるようですよ。

> しかしこれを見るとあれから全然進歩していないようですね。
>
> この3年の間にネットはまた一段と進歩して、スマホやタブレットの普及も進んだのに・・・・。

認めたら認めたで、色々問題が出てくるからでしょうね。
例えば、ステマとか。

ボルト | URL | 2012-12-07(Fri)21:15 [編集]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。