六丈記2

備忘録のようなもの

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豊田商事に群がった政治家

 豊田商事事件。30年程前の事件であるが、ペーパー商法によって多大な被害(被害者数:数万人、被害総額:約2000億円)を出した巨大詐欺事件であることに加え、豊田商事会長の永野一男が大勢の記者達の前で惨殺されたことから、記憶に残っている人達も多いだろう。
 
 この豊田商事事件を一橋文哉氏が著書の「未解決―封印された五つの捜査報告」の中で取り上げている。
新潮文庫「未解決―封印された五つの捜査報告」一橋文哉著
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AA%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E2%80%95%E5%B0%81%E5%8D%B0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%BA%94%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%80%E6%A9%8B-%E6%96%87%E5%93%89/dp/4101426279/ref=sr_1_5?s=books&ie=UTF8&qid=1354542539&sr=1-5
 一橋氏はグリコ・森永事件の捜査班が作成したという極秘資料を入手し、豊田商事の人脈を披露している。暴力団はもとより、政治家にも豊田商事の金が流れていたらしい。
 この極秘資料が本当に存在するのか確かめる術はないため、信憑性がどの程度あるのか分からない。しかしながら、政治家人脈の部分が興味深いので、その一節を抜き出してみる。
 
=== カネに群がる政治家たち ===
 続いて、二枚目のチャートを見ると、今度は豊田商事グルーブをめぐる政治家の相関図が実名で描かれている。
 図の中心には闇社会編と同様に、豊田商事と永野の名前があり、そのすぐ近くにあって、太い線で結ばれているのが当時、自民党の大物幹部だったS・Kであった。
 彼の元私設秘書が、豊田商事グループの持ち株会社で、「司令塔」とも言える銀河計画から出向する形を取り、系列の沖縄リゾート開発、豊田航空など四社の役員を歴任している、と記されていた。
 因みに、報告書には《衆院物価問題特別委員会が永野を証人喚問しようとした際、Kが阻止しようと動いた中心的人物である》となっていた。
 Kは後に、別の罪に問われ、失意のうちに病没している。
 続いて、Kと太い線で繋がれているのが、同じ派閥で警察権力に強い影響力を持つとされる代議士のH・N。当時は中堅議員に位置していたが、既に後の大物実力者ぶりを術佛とさせるだけの貫禄を示しており、警察内部には、豊田商事の捜査が順調に行かなかった理由の一つに彼の存在がある、と指摘する声が少なからずあった。
 Kと並列するように太い字で記されているのが、農水畑の大物議員だったI・N。八五年時点では既に故人となっていたが、永野が熱中していた小豆相場に絡み、創設期の豊田商事にとって、なくてはならない存在というほど深い関係にあったとされる。
 KとI・Nの二大政治家を繋ぐ形で小さく書かれているのが、N議員の秘書出身で当時、自民党の若手議員だったM・S。Nの死後、その役目を巧みに引き継ぎ、その脇には《豊田商事案件で最もうまく立ち回った人物》というメモ書きがあった。
 Kの横には元閣僚A・Mの名もある。彼の公設秘書だった男が、豊田商事系列の公営競技施設など三社の役員を務めていた。競輸の場外車券販売所を経営する会社だった公営競技施設は、Mの主管官庁の強い影響下にあり、その設立には元秘書の力が大きく働いていた、とある。またMは沖縄リゾート開発にかかわる官庁の長も歴任しており、その役割も注目されていた。
 文化人出身で元閣僚級代議士S・Iは豊田商事グループの公共施設地図航空の株式を三分の一近く所有しており、実質的に経営に加わっていたと言ってもいい存在であった。彼と永野会長を繋いだのは、商品取引の好敵手でもあった在京の大物暴力団組長と言われ、このチャートを作った捜査関係者はかなり注視していたようである。
 自民党の中堅議員だったE・Iは、親族の一人が豊田商事の絡むパラオ開発にかかわり、彼自身も恩恵を受けていた。バラオ開発については後述するが、親族は豊田商事系列のムサシノエンターブライズ社の役員を務め、永野はIの父親の人脈を通じて政権の中枢まで繋がっていたという。
 このバラオ開発は、豊田商事の将来を荷う一大事業であり、その成功を期するため、かつての政権中枢経験者の親族である元参院議員、H・Hをはじめ、多くの政治家が頻繁にバーティーに呼ばれていたとされる。
 また、永野はバラオの開発を通じて、大手人材派遣会社社長やデベロツバー会長ら財界人はもとより、投資ジャーナル代表の中江滋樹をはじめ"怪しい人脈"とも交流を持っており、この壮大なブロジェクトの利権をめぐってさまざまな人問の欲望が交錯し、触手を伸ばしている様子が窺われる。
 ほかに、この政権中枢経験者の後継者とされ、プリンス的存在だったが、後に病気で倒れた代議士のS・Aや、東北選出で後に派閥の領袖クラスにのし上がった中堅議員H・M、関西選出の野党議員K・Mなどの名前が続々と登場する。
 このS・Aは当時、先物商品業界から多額の政治献金を受けており、監督官庁に強い影響力を持つ政権中枢経験者をバックに、睨みを利かせていたという。
 永野が巨額の資金を投入して市場を混乱させ、ダミーを使って投資しても、過怠金十万円と新規の外務員登録停止一か月程度の軽い処分で済んでいたのは、S・Aの影響下にあったためと見られている。
 一方、豊田商事側には永野以外に、当時「四天王」と呼ばれていた幹部たちの名前が並び、特に永野の殺害後に消息を絶った役員の一人が東京・赤坂周辺で頻繁に接待麻雀やパーティーを開き、政治家や官僚たちへのバイブ役を務めていたことが記されている。
 報告書の結論部分には、永野が政界に少なくとも十数億円のヤミ献金をバラまき、その一部は政権中枢周辺まで届いていたと見られることや、暴力団や右翼、総会屋など闇社会には年間百億単位で金を垂れ流し、その巨額なカネと利権に永田町も闇社会も群がっていた実態が綴られている。
 現に、この二つのチャートを並べて見ると、豊田商事からいかにカネが流れ、それがどのような経路で政財界へ渡っていくのかがよく分かる。
 例えば、前述した暴力団組長の藤原が役員を務めていたベルギーダイヤモンド社の社長は通産省の中堅幹部だった人物だ。この元役人は九州地方に赴任していた経験があり、地元選出の代議士を通じて企業や金融機関の支援を取り付げ、大々的に違法ビジネスを展開していた可能性が高いのである。
===================
 
●S・K
 当時は自民党の大物幹部。後に別の罪に問われ、病没。
●H・N
 当時は中堅議員。S・Kと同派閥。警察権力に強い影響力を持つとされる。
●I・N
 農水畑の大物議員。85年時点で故人。
●M・S
 I・Nの秘書出身。当時は自民党の若手議員。
●A・M
 元閣僚。競輪に影響力のある官庁の長及び沖縄開発庁長官を経験。
●S・I
 文化人出身。元閣僚級代議士。
●E・I
 当時は自民党の中堅議員。E・Iの父親の人脈が政権中枢に及んでいた。
●H・H
 首相経験者の親族。元参院議員。
●S・A
 自民党プリンス的存在。首相にならないまま病死。
●H・M
 当時は東北選出の中堅議員。後に派閥の領袖クラスにのし上がる。
●K・M
 関西選出の野党議員
 
 金丸信、野中広務、中川一郎、鈴木宗男、三原朝雄、石原慎太郎、糸山英太郎、福田宏一、安倍晋太郎、三塚博、中野寛成といったところかな。当たっているだろうか。
 現在の政治状況とこのリストを見比べると感慨深いものがある。
 

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