六丈記2

備忘録のようなもの

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八王子スーパー強盗殺人事件 カナダの中国人

 八王子スーパー強盗殺人事件。強盗殺人事件の名が付いているが、盗られた物が無いし、強盗説の他、怨恨説もあるので、別名のナンペイ銃殺事件とするのが適切なのかもしれない。
 事件は1995年の夏の夜、八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」で発生。女性3人が殺害されている。有名な事件で、未解決事件を取り扱った書籍などに取り上げられることが多い。
 
 事件の詳細については下記のページが参考になる。
◆八王子スーパー強盗殺人事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E5%BC%B7%E7%9B%97%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
◆大和田町スーパー事務所内けん銃使用強盗殺人事件
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/hatioji/jiken.htm
◆熱帯夜の射殺事件
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no1/jiken/jiken.htm
 
★この事件の犯人特定に繋がる情報
●凶器の拳銃はフィリピン製のスカイヤーズビンガム(38口径)
●使用された弾丸は数種類
●弾丸の線状痕から、拳銃が特定できる可能性有り
●足跡から、犯人が履いていたスニーカーは25.5cm
●足跡から、犯人は身長170cm前後
●足跡から、実行犯は1人と断定
●粘着テープに指紋の一部が残っている
●粘着テープに付着した汗から、DNA鑑定できる可能性有り
 
 記事中の武田輝夫元死刑囚は日本人と中国人30人余りから成る日中強盗団(日本人が情報収集を担い、中国人が実行役)の首領だった男だ。この事件を取り上げた一橋文哉著「未解決 -封印された五つの捜査報告-」にも登場する。
 この本から武田輝夫に関する部分を抜き出す。
●90年代に武田は初めて日中強盗団を組織。日中両国の裏社会の橋渡し役になる。
●武田が首領の日中強盗団は2002年に1都8県で17件の強盗事件を起こし、総額6億円余りを荒稼ぎ。家人を粘着テープで縛り上げ、刃物を突きつけて現金を強奪するのが特徴。
●八王子スーパー強盗殺人事件の時、武田は刑務所で服役中。
●日中強盗団の中国人側リーダーの元自動車整備工が逮捕されると、武田は2002年11月に鵜飼博徳(当時40歳位)を伴い、中国へ逃亡。
●2002年冬、武田は大連のナイトクラブで鵜飼を「八王子のスーパーに押し込んで、女を3人も撃ち殺したんだ」とチーママらに紹介。
●武田は大連を拠点とする麻薬密輸団のボスとして、2003年から20kg以上の覚醒剤を売買。
●鵜飼は2003年7月に、武田から受け取った覚醒剤を日本に密輸しようとしていたところを大連で逮捕される。武田も2004年6月に広東省において覚醒剤所持で逮捕される。
●2007年、武田と鵜飼の死刑確定。
●2008年秋、中国公安当局から日本に「武田が八王子スーパー強盗殺人事件の実行犯は鵜飼だと供述している」と情報が寄せられる。
●2009年、日中刑事共助条約に基づき、警視庁が事情聴取。武田は「鵜飼はシャブ中で、クスリ代欲しさに日中強盗団の情報屋をやっていた。『八王子のヤマはシャブ代を稼ぐためにやった。拳銃は知人の名古屋のヤクザから買った。』と言っていた。稲垣さんが騒いだため、金が奪えず、共犯の中国人が頭にきて、思わず皆殺しにしたらしい。鵜飼もイラついて金庫に1発撃ったと聞いている。」、「鵜飼に大連から大阪へシャブを運ばせようとしたら、『日本に帰れない理由がある。八王子で3人殺している』と言い出し、ビックリした。」、「八王子の事件と同じ日、『金が奪えなかった腹いせに、現場近くで別の女性を襲って金品を強奪した。』と鵜飼が話していた。」などと供述。女性強盗事件は武田の供述とほぼ一致し、秘密の暴露とみられたが、武田の供述は二転三転し、信用できるものではなかった。
●警視庁は鵜飼も事情聴取。鵜飼は「事件の事はまったく分からない。もし知っていても、今さら何も言うことはない。」と述べただけで、後は沈黙。鵜飼の指紋と現場に残された指紋は一致しなかった。
●警視庁の幹部は事情聴取について「八王子の事件の当日、鵜飼が現場付近にいた可能性は高く、事件についても何か知っている。武田も鵜飼から少しは聞いているのは確かだが、それだけだ。本ボシではない。武田の話は肝心な部分が曖昧。細かい矛盾を追及すると、『申し訳ない。これ以上はきちんと説明できん』としどろもどろになり、最後は『本当は何も知らないんだ』と言い出す始末だった。」と語る。
●捜査関係者は2人の事情聴取について「『やっぱり違っていたか。まあ、あんなものだろう』という内容だった。武田が中国公安当局に八王子の事件のことを漏らしたのは、自分の逮捕が鵜飼の密告のせいではないかと疑い、恨んでいたからだろう。」と語る。
●警視庁は再聴取の要請もせず、2010年に武田と鵜飼の死刑執行がなされる。
 
 記事では「武田が現地で事情聴取を行なった際、『カナダにいる中国人が実行犯を知っているはずだ』などと供述した。」となっているが、一橋文哉氏の本では武田が実行犯として挙げたのは鵜飼と中国人の2人組。「中国人が実行犯を知っているはずだ」と言うはずが無いと通常なら思えるが、供述が二転三転したらしいから、中にはそんな供述もあったのかもしれない。
 ただ、警視庁自体が武田の供述は信憑性が低いと判断している様子なのに、それに基づいてカナダの中国人を聴取したところで、進展するだろうか。カナダの中国人の指紋照合は終えているだろうから、実行犯ではないのは確かだろうし。
 余程、手詰まりなのか、それとも、最近スカイヤーズビンガムの流通ルートを調べていることから、その線から何か繋がりが出てきたということだろうか。

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