六丈記2

備忘録のようなもの

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NHKスペシャル「未解決事件」file.02オウム真理教

 土日にNHKスペシャル「未解決事件」file.02オウム真理教http://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/file002/index.html)が放送された。第1部、第2部の実録ドラマは教団初期からの古参幹部だった深山織枝(仮名)へのインタビューを軸にして、オウム真理教が暴走する過程を解き明かして行く構成だった。
 この深山織枝という人物は実在の人物で、実際にNHKの記者がインタビューをした内容を元にしているそうだ。
 

 深山織枝は誰のことだろうか。実録ドラマから得られる深山織枝の情報を整理してみる。
●現在、元信者の早坂武禮(仮名)と結婚している。
●早坂武禮はオウム真理教で経験したことを本にしている。
●これまでメディアの取材を受けていなかった。
●一連の事件に全くかかわっていない。
バブル時代に入信。村井秀夫より早かった。
●「オウム神仙の会」からの信者で、20番目の信者だった。
●出家する前は広告業界で働いていた。
●1990年の衆議院議員選挙の時、真理党から出馬。
●教団内では編集や絵画を描いたりしていた。
●独房修行をしている。
●上九一色村のサティアンで生活していた。
●サティアンの強制捜査後、早坂武禮と一緒に教団から離れ、脱会。
 
 選挙に立候補しているので、そこから絞り込む。
 真理党(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%90%86%E5%85%9A)から出馬した25名の内、女性は松本知子(マハーマーヤ)、松葉裕子(スッカー)、石井久子(マハー・ケイマ)、松田ユカリ(バッダー・カピラーニ)、山本まゆみ(キサーゴータミー)、宮本公恵(マチク・ラプドンマ)、坪倉浩子(ダルマヴァジリ)、飯田エリ子(サクラー)の8人。
 松本知子は麻原彰晃の妻で、薬剤師リンチ殺人事件で懲役6年になり、服役している。
 松葉裕子はオウム真理教の月刊誌「マハーヤーナ」編集責任者を務めており、オウム真理教から改称した「アレフ」に参加している。
 石井久子は「オウム神仙の会」からの信者であるが、出家前は保険会社のOLだった。教団では大蔵大臣を務め、麻原が父であるとされる3人の女児を産んでいる。懲役4年の実刑を受け、服役。また、1998年にニューズウィークのインタビュー(http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1733/aum-2/ishii.html)に答えている。
 松田ユカリについては選挙時の職歴が団体役員だった事ぐらいしか分からず、教団内での活動内容は不明。ただ、幹部の逮捕後、宗教法人オウム真理教の責任役員になっている。(http://yiori.tripod.com/aum_related/aum3.txt
 山本まゆみも「オウム神仙の会」からの信者であるが、出家前は保険会社のOLだった。教団では労働大臣を務め、死体遺棄罪で懲役1年4ヶ月の判決を受けている。2007年に病死。
 宮本公恵も「オウム神仙の会」からの信者。元恋人とされる岐部哲也(教団で防衛庁長官)は宮本を「オウム神仙の会」から脱会させようとしているうち、デザイナーの職を辞め、自分も入信し、オウム真理教の出版物の装丁などのデザインを手掛けていたこともある。宮本は元々イラストレーターだったようなので、岐部とは仕事で知り合ったのかもしれない。
 坪倉浩子はオウム真理教放送のアナウンサーを務め、脱会後は結婚して普通の生活をしている模様。
 飯田エリ子も「オウム神仙の会」からの信者であるが、出家前は保険会社のOLだった。教団では東信徒庁長官を務め、監禁致死罪で懲役6年6ヶ月になり、服役している。出所後は脳内出血を起こし、深刻な障害を負っているそうだ。
 
 以上のことからすると、深山織枝に該当するのは宮本公恵しかいない。宮本はグヤサマジャの曼荼羅を描いていたとの情報も見受けられる。
 元恋人の岐部は建造物侵入罪で懲役1年の実刑判決を受け服役した後、家族の元で生活しているようで、宮本とは関係が切れている模様だ。一方、宮本は教団の自治省次官だったキレーサパハーナ アーナンダとパートナーになったようだ。
 キレーサパハーナは早坂武禮というペンネームで「オウムはなぜ暴走したか。-内側からみた光と闇の2200日-」という本を1998年に著している。
○著者プロフィール(http://www.oumu-bousou.net/contents.html
1963年静岡県に生まれる。
業界紙記者を経てフリーライターとして活動。
1989年6月にオウム真理教に入信し、2年後の1991年3月に出家を果たす。
翌年4月から「師」と呼ばれる中堅幹部として活動し、「広報局長」「自治省次官」などを務める。
1995年3月の大騒動を機に、同年6月、脱会。
 何より、著書のサイトには「NHKスペシャル「未解決事件『オウム真理教』」でも本書が取り上げられます。再現ドラマにも役者が演じる早坂夫妻が登場します。」と書かれているので、深山織枝のモデルは宮本公恵で間違いないと思う。
 この本は2000年に絶版になったが、来月から電子書籍として発売される予定とのこと。これまでメディアの取材を受けていなかった宮本公恵がNHKの取材を受けたのはこの本の宣伝という意味合いもあるのだろう。
 
 
 第3部「オウムVS警察 知られざる攻防」では警察関係者が登場し、数々の兆候を掴みながら、もう一歩踏み出せず、オウムの暴走を止められなかったことを悔悟する。踏み出せなかった理由を色々と語るが、歯切れが悪い。
 オウム事件以前は信教の自由が絶対視されて、宗教団体に下手に手を付けると各方面から袋叩きに遭う雰囲気だった。だから、宗教団体が様々なトラブルを起こしても大々的に警察権力が介入することは無かった。積極的に警察が動けなかったのは社会からの批判を恐れて躊躇したという面が大きかったからではないだろうか。
 また、第3部には上祐史浩も登場し、教団の武装化は90年の熊本県波野村の土地取得が始まりと証言する。教団武装化の拠点を作り、軍事兵器を開発しようとしていたが、国土利用計画法違反事件で強制捜査が入ったため、拠点を上九一色村に移したとのことだった。サリン製造計画についても上祐は当初から知っていたが、ポアされることを恐れて協力することにしたという。
 オウムは1990年2月の総選挙で麻原を含む立候補者全員が落選し、この3ヵ月後に波野村の土地を取得している。このことから考えると、オウムが武装化に走ったのは選挙で惨敗したことが原因だったと思われる。惨敗が麻原のプライドを酷く傷付け、平和的手段による権力奪取から武力による権力奪取に向かわせたのだろうか。
 
 
 この番組は番組紹介で「世界初の化学テロ『サリン事件』がなぜ起きたのか明らかにする。」と書いている通り、サリン事件だけに焦点を当て、ほかのオウムの事件にはほとんど触れていない。サリン事件はオウム事件の一部にしか過ぎず、オウム事件全体を解明する内容ではなかった。全容解明には膨大な放送時間を要する為、サリン事件に絞ったのかもしれないが、「実録ドラマとドキュメンタリーで徹底検証し、未来へのカギを探るシリーズ」と銘打つからには麻原の生い立ち、ロシア北朝鮮、覚せい剤、炭そ菌、銃密造、その他諸々についても扱って欲しかった。
 それなりに面白かったが、file.01のグリコ・森永事件が良かっただけに、残念。

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『幻想の崩壊』 オウムとはなんだったのか?
http://ameblo.jp/ommanipemehum/
GOD  FORSAKEN  WRETCH
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/god.htm
アレフ
http://freett.com/emon/aum/kouhou.htm
 

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