六丈記2

備忘録のようなもの

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亀岡事故でのマスコミの無分別な振る舞いに医師が激怒

 4月23日に無免許少年が起こした事故(4月25日エントリの事故)で、被害者の小谷真緒(7)さんが但馬救命救急センターに搬送されたところ、マスコミが殺到し、病院側と被害者家族に迷惑が掛ったと但馬救命救急センターのブログが明かしている。ブログは当日の夜にセンター長が書いており、タイトルの「マスコミの人間に心はあるのか」からも分かるとおり、マスコミに対する怒りに満ちていて、我慢がならなかった様子がうかがえる。
 
 最初は以上のように読売、毎日、朝日の3社の具体名が入っていたが、後で以下のように「マスコミ各社」と変更され、追記が加わった。
 
 

 変更された経緯を取材したJ-CASTニュースによると、新聞社から事実と異なると抗議を受けてセンター長自らが訂正したとの事。個人名を出してもよいとも書かれていたのに、訂正したのはどの様な抗議を受けたためであろうか。
 3社の言い分と訂正前のブログの主張を箇条書きで書き出してみる。
◇訂正前のブログ
●院内や病院敷地内に勝手に入り込むマスコミには取材の許可を出さない。
●取材拒否の旨を伝えている。
●読売、毎日、朝日新聞などの各社の記者たちが霊安室前で帰宅する遺族を撮影。
◇朝日新聞
●女児が救命救急処置中だったので病院内で静かに待機。
●駆けつけた女児の両親にも声はかけなかった。
●センター側から退去を求められ、立ち退く。
●女児死亡時にセンターを通じて両親に取材の認否を確認。
●両親が拒否したため、取材をあきらめた。
●両親が病院から帰る2時間半前には、すでにセンターにはいなかった。
◇読売新聞
●病院の許可を受けて、病院幹部立ち会いのもと待機していた。
◇毎日新聞
●病院側責任者の立ち会いの下、取材。
●指示に従って取材。
 
 3社の言い分からブログの3つの主張に沿って、分かりやすいように整理する。
◇院内や病院敷地内に入り込む許可はあったか
朝日:許可を受けていない。
読売:病院の許可有り。
毎日:病院の許可有り。
◇病院での取材は拒否されていたか
朝日:拒否されていた。
読売:不明。
毎日:拒否されていない。
◇霊安室前で撮影したか
朝日:撮影していない。
読売:不明。
毎日:不明。あったとしても、許可されていた。

 全ての記者が病院側から同じ対応を受けていた訳ではないようだ。但馬救命救急センターの財務課では「ブログの内容と病院が把握している事実関係とは違う点がある」としているため、センター長が取材認否の対応をしていたにも拘わらず、病院幹部が一部の記者に対し、取材を認めていた可能性が高い。
 
 「霊安室だけではなく,処置室前,敷地内含めての記載内容です」と追記されていることから察するに、霊安室前では撮影していないと抗議を受けたのであろう。翌日のエントリ(4月24日「明日は」)にも「表現の仕方で朝日,読売,毎日新聞が撮影していたという誤解を招いたことは改めて訂正をいたします」と書いてある。3社については霊安室前での撮影は無かったのかもしれない。
 
 訂正後、毎日は「ブログの弊社に関する部分は24日午後に書き換えられており、但馬救命救急センターも誤解の記述だったと認識したものであると理解しております」とコメントし、これ以上の対応を求めない様子だが、朝日と読売は病院に更なる対応を求めている。読売はどの様な要求をしているか不明だが、朝日は「記者がその場にいなかったと、ブログをきちんと訂正してほしいと思っています。センター側には、名誉を回復するように申し入れています」と要求をしている。
 朝日の要求は正当なのだろうか。朝日の言い分をまとめると、「無許可で侵入したが遺族には取材していなし、霊安室前でも撮影していない。ただし、取材活動のために病院側に働きかけはしていた。」ということだ。これで、朝日の記者の名誉を回復をしろと要求するのはおこがましい。それに、「記者がその場にいなかった」と訂正して欲しいというのは、「朝日の記者が病院にいなく、無関係」と思わせたいのであろう。卑しさが透けて見える。
 救命救急センターの財務課は訂正要求に対して「内部で調整中ですので、何とも申し上げられません」と答えている。もし、朝日が執拗に訂正要求するのであれば、「朝日の記者は霊安室前では取材していないが、無許可で病院内に侵入していたため退去させるも、己の取材のために多忙な病院側を煩わせた。」と正確に書いてやればいい。
 
 センター長は翌日のエントリに「院内,処置室前,敷地内を含めた注意喚起が聞き入れられないほどの取材や,他マスコミ各社の霊安室前の無断撮影があったことは事実であり,ルールを無視した過剰な取材に対する抗議の気持ちは変わりありません」とも書いている。多くの記者が功名心にはやって注意を無視し、病院の仕事を妨げたのは事実だろう。「マスコミの人間の心は腐っているか」と書かれ、大きな話題になったに拘わらず、読売、毎日、朝日の3紙のサイトにはマスコミが病院で騒動を起こしたという記事は見当たらない。間違っていると抗議する前に己の行動を反省したらいかがか。心が腐っているから自省など出来ないか。

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TECCMC's BLOG(但馬救命救急センターのブログ)
4月23日 マスコミの人間に心はあるのか
http://teccmc.blogspot.jp/2012/04/423.html
4月24日 明日は
http://teccmc.blogspot.jp/2012/04/424.html

 

亀岡事故、行き過ぎた取材だったのか 病院「心が腐っている」vs新聞社「事実誤認、訂正を」
http://www.j-cast.com/2012/04/24130185.html?p=all

 

京都18歳少年の無免許運転事故 搬送先救急センター「マスコミが霊安室前にカメラをかまえ家族を無断で撮影」と訴える
http://getnews.jp/archives/196709
京都18歳少年の無免許運転事故 搬送先救急センターのコメントに対してマスコミ各社が「事実誤認」と反論
http://getnews.jp/archives/197315

 

京都・亀岡の車暴走:言葉失う住民 「何とか助かって」
http://mainichi.jp/area/news/20120423ddh041040004000c3.html
◇搬送された方々(敬称略)
 大阪大付属病院 小学3年、横山奈緒(8)=重体
 公立豊岡病院 同2年、小谷真緒(7)=重体
 京都第一赤十字病院 同1年、西田琉輝(るき)(6)=重体▽松村幸姫(ゆきひ)(26)=重傷▽同5年、寺口結菜(ゆいな)(10)=重傷▽同3年、寺口歩璃(あゆり)(8)=軽傷
 公立南丹病院 同1年、吉村和月(かづき)(6)=重傷
 京都第二赤十字病院 同1年、松村蒼愛(そあら)(6)=重傷
 洛西シミズ病院 同3年、吉村花音(かのん)(8)=軽傷▽同3年、小谷愛奈(えな)(8)=軽傷
 

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