六丈記2

備忘録のようなもの

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鳩がサギ(鷺)にあったとイカル(斑鳩)

 

 アハマディネジャド大統領との会談時に、IAEA批判をしたとイランの国営テレビに報じられた件で、鳩山由紀夫は「完全に作られた捏造記事であり、大変遺憾に思っている。こういう発言はしていないことを先方に伝えたい」だとイランに抗議し、発言の削除と謝罪をさせた。だだし、イラン側は発言削除の理由を「発言は事実だが、日本との間で緊張を引き起こしたため」としている。
 鳩山は完全な捏造と憤っていたが、「核保有国を対象としないで非保有国の平和利用に対し査察を行うというのは公平ではないと承知しているが、日本は国際社会の懸念を払う努力を、原子力平和利用は国民の活動に有益との信念から進めてきた。」、「NPTに入らないで核保有国になっている国にとって有利になっていることは承知しているが、非核の世界をつくるためにも国際社会との協力が必要だ」と言ったことを認めている。完全な捏造というのは言いすぎだろう。鳩山としては「核兵器のない世界の実現に向けお互い努力すること」が発言の趣旨で、IAEA批判が目的ではないと言いたいのであろうが、IAEA批判と受け止められる発言をしたのは間違いない。相手に迎合するという鳩山の性格が余計な発言をさせてしまったのだろう。
 この様に自分の発言が曲解されたと大騒ぎする一方で、鳩山は「核兵器のない世界をつくりたいと強く申し上げ、イランアフマディネジャド大統領はじっくり耳を傾けた。言葉は通じた。先方からも機微なよい話をしてもらった」と語り、「非常に行ってよかった」と結論付けている。捏造されたとの主張と話が通じたとする認識は、常人には矛盾としか受け止められないが、本人は何の矛盾も感じてないようである。相手の話を自分に都合よく理解するという性格のなせる業か。
 
 鳩山は与野党の反対を押し切ってイラン訪問を強行したが、イランの要人との会談はどの様な経緯で決まったのであろうか。鳩山はその経緯を公式サイトで「総理在任時・退任後にも書簡でのやりとりを行ってきたイラン政府首脳に働きかけを行うこととなった次第です。」と書いてはいるが、本当とは思えない。鳩山が過去にイランについて言及したことがあっただろうか。記憶に無い。イランと鳩山の間に特別な接点があったとは思えないし、ましてや、鳩山からイランに働きかけたとは思えない。この人は自分で考えず、他人の意見をそのまま受け入れて行動するのが一つのパターンだからだ。事実はイランに接点がある人物が鳩山を担ぎ出したと考えるのが順当だろう。その人物とはイラン訪問に同行した民主党参議院議員の大野元裕と考える。大野は元外交官で中東畑を歩んできた人物だ。中東で問題が起きた時にテレビ出演するコメンテーターと言った方が通りがいいかもしれない。
 
 大野はブログで、対イラン武力行使等の最悪の事態となれば、日本の石油の確保や油価のみならず、アジア経済へも極めて大きく影響し、中東全体の不安定化にも繋がると説明、我が国にとって最大の課題は武力紛争を起こさせないことだと説いている。更に、国際社会が一致してイランに厳しい態度で臨む中、現在の状況下で政府が取り得る選択肢は少ないため、議員外交が必要との認識を示し、具体的な議員外交の意義について書いている。
① 元総理が行かれると言うことは、イランとしても相応の高いレベルの要人と話をさせると言うことを意味する。孤立化するイランに国際社会の声を正確に届けることが最も重要であると考える。
② 議員外交で、これだけ大変になっているイラン情勢が一気に好転することはあり得ない。しかしながら、国際的な枠組みに協調することがイランの利益にかなうところ、具体的な一歩を踏み出すよう促すべきと考えている。
イランと日本の伝統的な友好関係を想起させ、しかるべく後の二国間関係増進の礎とする。
④ 元総理がイランを訪問するというインパクトはあるはずで、イラン国民に「イランは忘れられているわけではない。先鋭化する必要はない」とのメッセージとする。もちろん、それがイランに必要以上に迎合的になり誤ったメッセージとなってはならないことは当然である。
⑤ 「撃たせてはならない」立場にある我が国の利益に鑑み、イラン問題の解決に少しでも資する様な環境整備につなげる。そのためには、イスラエルに対する働きかけも引き続き行う必要があろう。
 
 大野は「鳩山代議士のイラン訪問に同行することになった。」、「鳩山さんの訪問を可能な形で支援したいと考えている。」とサポートのために参加することになったかのようなことを書いているが、上記の議員外交の意義からはそう受け取れない。鳩山のイラン訪問を大野が主導したと告白しているようなものだ。
 ただ、大野が自分で会談を発案してセッティングしたかというと違うかもしれない。個人的な訪問にも拘わらず、駐イラン大使が会談に同席しているからだ。外務省の中東関係部署が組織的に関与していた可能性を伺わせる。
 大野、外務省のどちらがイラン訪問を発案したのかは分からないが、どちらにせよ動機はアメリカのイラン原油禁輸措置に抗いきれず、原油輸入を削減せざる得なくなったため、イランとの関係悪化を和らげようとしたのだろう。中国が制裁に反対し、結び付きを強くしていることから、資源外交の観点からも関係悪化を少しでも避けることが国益になると判断していたのだろう。欧米と歩調を合わせながらも、欧米とは違うとイランに思わせるためには議員外交という手段が最適と考えたのかもしれない。ただ、鳩山のパーソナリティを十分理解していなかったのが誤算だったか。


 イランを訪問する前の4月6日に鳩山と大野はネット上に文章をアップしている。内容は似通っていて、中でも類似性の高い一節があるので書き出す。
●大野ブログ(午前0時20分)
「我が国は歴史的にイランと良好な関係、少なくとも対話のチャンネルは維持してきたが、最近ではイランとの対話の窓口は途切れがちで、中東における我が国のプレゼンスも弱まりつつある。」
●鳩山サイト(午後10時)
「我が国は歴史的にイランと良好な関係、少なくとも対話のチャンネルは維持してきましたが、最近ではイランとの対話の窓口は途切れがちで、中東における我が国のプレゼンスも弱まりつつあります。」
 「である調」を「ですます調」に変えただけだ。偶然の一致ではありえない。書き込まれた時間から大野が鳩山サイトの文章を書いたと思われる。
 
 また、鳩山は帰国後の弁明で「機微なよい話」という意味不明な言葉を使っている。大野ブログを調べてみると、やはり弁明で「機微な状況」という言葉を使っていた。「微妙な」とか「機微にわたる」という言葉を使うのが一般的だと思うのだが、大野は「機微な」を使うのが癖のようだ。大野が鳩山の弁明の下書きをしたから「機微なよい話」なんていう奇妙な言葉が出てきたのだろう。
 
 これらのことからも、イラン訪問が鳩山の思い付きではなく、大野の主導によって行われたことが伺われる。

 鳩山は鳩では無く、鵜だったのか。


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IAEAは不公平」=鳩山氏発言として紹介-イランTV
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012040900045
民主・鳩山氏、イラン大使館に抗議
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012041000569
イラン側、鳩山氏発言を削除 ただ「発言は事実」
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY201204100582.html
鳩山由紀夫元首相帰国会見「作られた捏造記事」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120409/plc12040923590007-n1.htm
鳩山氏が反論「非常に行ってよかった」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/555686/
鳩山由紀夫公式サイト
http://www.hatoyama.gr.jp/
http://www.hatoyama.gr.jp/report/detail.php?id=9
大野もとひろ公式サイト
http://www.oonomotohiro.jp/index.html
http://ameblo.jp/oonomotohiro/

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