六丈記2

備忘録のようなもの

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被災地のがれき受け入れ反対運動

 東日本大震災により発生したがれき量は岩手県、宮城県、福島県の3県だけで約2260万トン(岩手県約440万トン、宮城県約1590万トン、福島県約230万トン)と推定され、これは阪神淡路大震災の1.6倍、全国の年間一般廃棄物総量の1/2と同等だ。
 膨大ながれき量のため被災地だけでは処理しきれず、国が全国に受け入れを要請していたが、11月の調査に受け入れを実施又は検討していると回答した市町村やゴミ処理組合は54しかない。4月には572の市町村・組合が受け入れを表明していたが、放射能汚染の不安から1割以下に激減している。
 福島県のがれきは県内処理が基本で、広域処理されるがれきの対象は宮城県と岩手県の物であり、放射能レベルが非常に低く通常の廃棄物と同様に処理できるがれきとされている。それでも、納得しない住民が反対するため、受け入れを尻込みする自治体が増えたためだ。
 環境省も「名前を出すことで市民の抗議を受け、受け入れられなくなる可能性がある」と心配し、受け入れを検討している市町村を公表できないでいる。

 

 そんな中、東京都はいち早く受け入れを始めたが、3千件近い反対や苦情が寄せられている事態になった。
  がれき受け入れ方針を表明した佐賀県の武雄市には非難の声が殺到し、中には「もし、お前たちががれきを引き受けるならば、その苦しみを、お前たち職員に与えてやる」とか「武雄市が、市民が等しく楽しみにしている色々なイベントを、ことごとく妨害する」などと脅迫するものあり、市長は市民の安全を考慮し、受け入れを見送らざる得なくなった。
 北海道苫小牧市では安全確保を前提に受け入れへの協力を表明した市に対し、苫小牧近郊の母親ら20人が市役所前で受け入れ反対活動をしている。反対活動を主導したのは子供の放射線被ばくを懸念し、宮城県から道内に自主避難してきた女性2人らしい。一人は仙台市から札幌市へ避難した吉田美穂さん(34)で「子供を持つ親はどうしても不安。もう一度きちんと考えてほしい」と訴え、もう一人は大崎市から千歳市に避難した佐藤則江さん(34)で「一度受け入れたら取り返しがつかない。北海道を守ってもらいたい」と訴えている。

 

 故郷の宮城県の復興に北海道の自治体が協力することに感謝するのではなく、数十キロ離れた場所に移住しているので受け入れは迷惑といっているのだ。道町村会が被災地の復興の遅れを懸念し、道内自治体に協力要請までしているのに。被災していない地域が差し伸べた手を被災者が払い除けるとは信じられない行為だ。
 石原知事が「皆、自分のことばかり考えている。日本人がだめになった証拠だ」と述べていたが、その通りになっているのか。

 

 それにしても、別々の地域から来て、別々の地域に住んでいるこの2人がどの様に出会い、行動を共にすることになったのか。なんとも不思議だ。何らかの組織で繋がっているのだろうか。
 武雄市への批判の大半は佐賀県外からのものだったという。九州、佐賀県、武雄市のものを買わないように不買運動を呼びかけている人もいるらしい。地元住民が強固に反対している訳ではなさそうだ。
 受け入れ反対を指図している全国的な組織が裏で存在しているのかもしれない。

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図録東日本大震災被災地のがれき量
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4363e.html
がれき受け入れ自治体、放射能不安で1割に激減
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111102-OYT1T00555.htm
がれき処理反対には「黙れ」 石原都知事「皆の協力必要」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111104/lcl11110421490000-n1.htm
被災地がれき受け入れに抗議・脅迫1000件 佐賀県武雄市長「涙の決断」で見送る
http://www.j-cast.com/2011/12/01114928.html?p=1
「がれきSTOP」 受け入れ反対 苫小牧で訴え
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/335206.html
震災がれき受け入れを 道町村会、全144町村に要請
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/333571.html
20111202被災地のがれき受け入れ反対運動

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コメント


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No title

この問題は、
"放射能レベルが非常に低く通常の廃棄物と同様に処理できるがれきとされている。"
この部分を信用できるかにかかってくるんだろうな。

賛成派は議論の開始前の前提条件としてこれが正しいとして、主張し、
反対派は、その情報の信頼性の部分から問題視して議論するから、
両方の議論も全くかみ合わなくなるだろうし。


まあ、これは国の日ごろの積み重ね(不信の積み重ね)が招いたことだろうとは思う。
ついでに言うと、原発対応のまずさもだろうけど。

一番の愚策は、放射能に関する安全基準を事故後に緩める方向で弄った事だろうな。
極端な例を出すなら、
致死量1gの物質がありました。
今日から、その物質の致死量を法律で100gに設定しました。
致死量100gを信じてその物質1gを摂取できますか?
って事なんだろうな。

事故後、安全基準に関する法律を緩めるではなく、非常時の免責とかの形でやって、免責されて通常より多く被曝する場合は、必ず周知する。
とかだったら、まだ信用されただろうに・・・・。

アユ | URL | 2012-01-03(Tue)00:54 [編集]


No title

追記。
"放射能レベルが非常に低く通常の廃棄物と同様に処理できるがれきとされている。"
の部分に関してだけど、感情論の部分以外に、実際問題として、
受け入れるために、低レベル放射性廃棄物の基準緩和を同時並行でやっているみたいです。(こっちの方は知らない人が多い気はしますが)
まあ、逆に言えば、今までの基準で言うとダメだったものを運び出そうと捉える人が居るのは当然ではあると思います。

まあ、実際にhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25BC%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25AB/" class="keyword">グーグルで「低レベル放射性廃棄物基準 緩和」あたりで検索できると思います。

アユ | URL | 2012-01-03(Tue)01:00 [編集]


No title

To アユさん
調べていて、ご返答が遅くなりました。申し訳ありません。

(原発事故前)
放射性セシウム濃度で100http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kg以上は放射性廃棄物として厳重に保管。
(原発事故後)
放射性セシウム濃度で8000http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kg以下の汚泥や焼却灰等の管理型最終処分場における埋立て処理可。
8000http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kgを超え、10万http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kg以下の焼却灰等は処理施設等で保管可。
10万http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kg超、放射線が遮蔽できる施設で保管。

10万http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kg以下の焼却灰等の管理型最終処分場における埋立て処理可。

以上のような経過みたいですね。

 広範囲に発生している処理施設の放射性汚泥や焼却灰が保管の限界を向かえ、基準をなし崩しに緩和している印象です。
 原発から排出されたものであれば、放射性セシウム濃度10万http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2599%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25AB/" class="keyword">ベクレル/kgの放射性廃棄物はトレンチ処分出来る上限です。(ただし、トレンチ処分出来るのはコンクリートや金属など、化学的、物理的に安定な性質の廃棄物に限ります。)
 だからといって、コンクリートで固めれば、一般廃棄物処分場で埋立て処理してしまっていいものでしょうか。管理の面から考えれば、各地で処分するよりも一箇所で集中処分する方が望ましいと思うのですが。放射線リスクと処分の合理化による便益のトレードオフが適切か考えなければなりませんね。

低レベル放射性廃棄物の定義と処分方法
http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/2_maisetsu/maisetsu_03/maisetsu_03_01.html

ボルト | URL | 2012-01-05(Thu)23:42 [編集]


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