六丈記2

備忘録のようなもの

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田原総一朗「朝まで生テレビ」発言裁判 地裁判決

 以前エントリした「田原総一朗と拉致と北朝鮮 」(2010年10月28日)で取り上げた地裁の判決が出た。
 2009年4月の「朝まで生テレビ」で田原氏が「横田めぐみさんと有本恵子さんは生きている前提でやってるわけだ。ところが北朝鮮は繰り返し、『生きてない』と言っているわけ。外務省も生きていないことは分かっているわけ。そこで生きてないという交渉をやると、山本さんたちにこてんぱんにやられる。田中均が爆発物を投げこまれたじゃない。」と発言した事によって、有本さんの両親が精神的苦痛を受けたとして計1000万円の慰謝料を求めた裁判のことだ。
 田原氏は裁判で、「乱暴な発言だった」と謝罪した上で「趣旨は外務省の交渉姿勢に対する批判」、「発言は北朝鮮高官や外務省幹部への取材に基づいた見解の表明。論評の自由として憲法21条に保護される」と棄却を求めていたが、神戸地裁は「発言には合理的根拠がない」として、田原氏に対して有本さんの両親に計100万円を支払うよう命じた。

 

 長井裁判長は田原氏のテレビでの発言を独自取材で特ダネを発表するような前置きをし、名指しして具体的、断定的に述べたことから、意見表明ではなく「有本さんが死亡していると外務省が認識している事実を示したもの」と認定。
 また、外務省幹部への取材のテープを起こした文書(田原氏側が作成した文章で本当に外務省幹部が発言したのかは定かでない)についても「田原氏の取材からは、外務省の事実認識について合理的に推測できず、発言内容を真実とする相当な理由がない」としている。
 それに至った理由として、次の3つを挙げている。
①。「死亡」について北朝鮮に具体的な説明を求めるべきだとの田原氏の意見に幹部らが同意したからといって、死亡を認識しているとは推測できない。
②2度目の取材で、幹部は(北朝鮮の)説明に疑問を呈している。
③田原氏は外務省の考えを確認していない。

 

 この判決を受け、田原氏は「民主主義社会ではジャーナリストが自由に意見を言えることが不可欠。納得できず、控訴するつもり」とのコメントを発表している。

 
 当然の判決が出された。
 田原氏の発言を聞いて誰が外務省に対する批判と理解するだろうか。田原氏には具体的にどの部分がどう外務省批判になるのか説明して欲しい。
 田原氏の発言の「そこで生きてないという交渉をやると、山本さんたちにこてんぱんにやられる。田中均が爆発物を投げこまれたじゃない。」の部分は明らかに対象は外務省ではない。被害者が生きていると推定している者達に対する批判だ。
 若し、外務省批判になる部分があるとしたら、「横田めぐみさんと有本恵子さんは生きている前提でやってるわけだ。」「外務省も生きていないことは分かっているわけ。」の所だろう。つまり、田原氏は「横田めぐみさんと有本恵子さんが死亡しているのは確実で、外務省も死亡が事実と知りながら、生きている前提で交渉するのは怪しからん。」と外務省を批判していると言いたいのであろうか。
 
 田原氏は「外務省も」と言っている。外務省以外で死亡の事実を理解している存在は誰だろうか。それが北朝鮮ではないことは確かだ。北朝鮮は理解する立場ではなく、説明する立場だからだ。「北朝鮮が分かっている」では意味が通らない。では誰か。田原氏本人しかあるまい。理解する立場で「死亡していると認識している」組織や個人は見当たらないのだから。
 田原氏の中では横田めぐみさんと有本恵子さんが死亡は動かしようの無い事実であるらしい。「死亡している」と北朝鮮が言い張っているに過ぎず、疑問に対する返答も無く、確固たる証拠など無いのに、なぜ、死亡していると断定できるのだろうか。
 論拠の一つであろう外務省に対する取材結果も上記の通りで、外務省が「死亡している」と認識しているとするには常人には無理だ。それに、外務省が死亡の確認など出来ないのは常識で考えれば分かることで、外務省が何と言ったとしても「死亡している」と断定は出来ない。
 もう一つの論拠は北朝鮮高官への取材だろう。北朝鮮高官から「生きてない」と判断するしかない決定的な証拠を示されたのだろうか。そんな証拠があるなら北朝鮮はすでに日本政府に開示している筈である。偽遺骨などを持ち出す必要はないのだ。田原氏は北朝鮮高官が「生きてない」と言ったのを鵜呑みにしただけだろう。若し違うなら、「死亡している」という証拠を示して欲しい。

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田原総一朗氏に慰謝料支払い命令…拉致巡る発言
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111104-OYT1T00806.htm
「拉致」発言訴訟:田原氏に賠償命令 「合理的根拠ない」
http://mainichi.jp/photo/news/20111105k0000m040068000c.html
 

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コメント


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No title

 田原総一郎ってそこそこの才人ではあります。

 でもこの人、アメリカのイラク攻撃の前でもそうなのですが、フセイン政権の要人など、少し普通の人間が会えないような権力者におだてられるともう嬉しくて声がうわずっているのがわかるのです。

 もっともだからこの手の人達が田原との会見をしてくれるのでしょう。

 馬鹿も芸のうちだと言うのがわかる見本です。

 しかしそれを全く自覚できないのが芸も真打になる所以です。

 そしてhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%258C%2597%25E6%259C%259D%25E9%25AE%25AE/" class="keyword">北朝鮮にとってもこの手の芸人は、至って便利なのでしょうね。 だからお座敷に呼んで、ご祝儀をくれるのです。、

よもぎねこ♪ | URL | 2011-11-13(Sun)23:26 [編集]


No title

To よもぎねこ♪さん
> 田原総一郎ってそこそこの才人ではあります。

確かに電波芸者としての才能はあったと思います。でも、ネットが普及してしまった今、適当な事を言いっぱなしにすることが通用しなくなってきているので、苦しくなっているのではなでしょうか。

> でもこの人、アメリカのイラク攻撃の前でもそうなのですが、フセイン政権の要人など、少し普通の人間が会えないような権力者におだてられるともう嬉しくて声がうわずっているのがわかるのです。
>
> もっともだからこの手の人達が田原との会見をしてくれるのでしょう。
>
> 馬鹿も芸のうちだと言うのがわかる見本です。
>
> しかしそれを全く自覚できないのが芸も真打になる所以です。

ジャーナリストを名乗っていますが、根が適当で俗物ですから。

> そしてhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%258C%2597%25E6%259C%259D%25E9%25AE%25AE/" class="keyword">北朝鮮にとってもこの手の芸人は、至って便利なのでしょうね。 だからお座敷に呼んで、ご祝儀をくれるのです。、

北朝鮮のお座敷をお得意にしている芸者にはhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2588%25E3%2583%258B%25E3%2582%25AA%25E7%258C%25AA%25E6%259C%25A8/" class="keyword">アントニオ猪木という者もいます。

ボルト | URL | 2011-11-15(Tue)00:47 [編集]


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