六丈記2

備忘録のようなもの

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中国2歳児ひき逃げ放置事件

 中国広東省仏山市で10月13日に悦悦ちゃん(2歳女児)が車にひき逃げされる事件が発生。事件の一部始終を映した防犯ビデオには、血まみれで女児が倒れていたにもかかわらず、18人の人々が素通りした様子が映っていたため、中国人のモラルを嘆く騒ぎになっていた。ネット上に映像がされ、日本でも話題になったので知っている人も多いと思う。

 

 この話には後日談があったようだ。
 女児を救助したのは廃材拾いの陳賢妹さん(58才)。彼女は読み書きができず電話も一人ではかけられないため、周囲に救急車を呼ぶよう頼んだが、誰も応じず、女の子の両親を探して救急車を呼んだそうだ。無視して通り過ぎる人達だけではなく、ここにいた誰もが係わり合いになりたくなかったようだ。
 事件後、政府は感謝状と報奨金2万元を支給しようとしたが、陳さんは「私が稼いだお金ではないから」と辞退したとのこと。
 そんな陳さんを「売名行為だ」「有名になりたかったからやったんだろう」と非難する声が上がっているようなのだ。人として当たり前のことをして、激しい非難に晒されるとは思いもよらなかった。
 温家宝首相が4月に「誠意の欠落、道徳の低下が深刻なところまで来ている」と発言していたが、無視した人達や罵倒する人達を見ていると、共産党指導部が危惧するのも分かるような気がする。社会の不安定要因になる程、モラルハザードが進んでいるのだろう。

 

 ただ、今回の事件は中国人の道徳心のなさだけが原因ではないと思われる。
 2006年に南京市で彭宇事件という事件が起きた。彭宇さんが転んだ老人を助け起こし病院に送り届けたが、その老人は彭宇さんが突き飛ばしたために転んだと主張し、13万元の賠償を求めて告訴。裁判所は「本当に正義の心からの行動なら、老人を助け起こす前にまず犯人を捕まえるはず」と推測し彭宇さんを犯人と認定、7万9000元の支払いを命じた事件だ。
 この事件が特別ではなく、中国では怪我を装った芝居をし、触れたりすると周りから人が集まってきて「お前がやった」と言い立て、加害者に祭り上げて、損害賠償をゆすり取る犯行があるらしく、それを心配する人も多いらしい。
 実際、ウェブサイトで「転んだ人を助けるか」とアンケートを取ったところ、13万人のうち「助ける」と回答したのは4%だった。
 中国のネット上では無視した人達が非難されているが、非難している人が同じ立場になれば、「面倒巻き込まれるのはゴメンだ」と無視するのではないか。

 

 中国には「公の精神がない」と言われ、元々社会に対するモラルが低い社会であったが、この様なことが背景にあり、尚更、善意の価値が低下してしまったのだろう。

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中国で女児ひき逃げ、通行人「素通り」
http://www.youtube.com/watch?v=Hue47jITuJo
ひき逃げされ重体の2歳児を18人が放置 「惻隠の情が根絶」
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/10/html/d66373.html
18人が見て見ぬふり中国2才児ひき逃げ事件、救助した女性が「売名行為」だと非難される
http://rocketnews24.com/2011/10/18/142463/
中国首相が講話「誠意の欠落、道徳低下が深刻な状態」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110417/chn11041723370007-n1.htm
転んだ老人は助けるな?!「南京の彭宇事件」で失われた中国のモラル―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=38934&type=1

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