六丈記2

備忘録のようなもの

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泊原発運転再開

 高橋はるみ知事が泊原発3号機の営業運転再開に同意する意向を海江田経済産業相に伝え、経産省原子力安全保安院は定期検査の終了証を北電に交付しました。これにより、1月5日に定期検査が始まり、3月7日に調整運転を開始していた泊原発3号機が営業運転に移行しました。
 本来、原発の定期検査後の再稼働は経済産業省原子力安全保安院が了承すればよく、地元自治体の同意を得る法的手続きは必要ありませんでしたが、菅政権は原発の定期検査の終了の判断を自治体に押し付けたため、知事の同意が必要でした。

 

 この高橋はるみ知事の判断に対する反応を見てみます。
◆時事通信社
社民党福島瑞穂党首
「断じて認められない。営業運転再開のごり押しを図った北電、経済産業相と、これを追認した北海道知事に強く抗議する」「福島第1原発事故によって従来の安全対策の不備が明らかになった。本来、調整運転を直ちに停止し、厳格な安全確認を優先させるべきだ」
○共産党市田忠義書記局長
「福島第1原発事故の全容も解明されていない中で、政府が安全のお墨付きを与え、強引に運転再開を認めたことは断じて許されない。北海道知事の姿勢も厳しく批判されるべきだ」
◆北海道新聞
○脱原発を主張する市民団体「Shut泊」の橘晃弘さん(53)
「運転再開を容認できるような雰囲気ではないはず。知事は道民の意見を時間をかけて聞くべきだ」
○福島県から北海道旅行に訪れた会社員板垣由弘さん(45)
「放射能を気にせず、おいしい空気を子供たちに吸わせてあげたいと思って北海道に来た。その北海道で原発の運転再開が議論されているのは悲しい」
○泊村の男性(67)
「国の方針だから仕方ないとは言え、北電が3年以内に行うと説明している津波対策がまだできていないのに、本当に安全と言えるのか疑問だ」。
○岩内町の幼稚園長平宏史さん(57)
「知事は地元のトップにだけ意見を聞くのではなく、広く住民の声に耳を傾け、慎重に判断してほしかった」
○札幌市の主婦伊原良江さん(67)
「原発がないと電気が足りなくなる心配がある。原発反対ばかり言っている人たちには共感できない」
○札幌市の無職三浦弘昭さん(53)
「一般市民がいくら声をあげても、上が勝手に決めてしまう。容認するかしないかなんて茶番で関心がない」
◆札幌テレビ放送
○札幌市民
「原発が問題になっているのでそんなに急いでやらなくてもいいと思う」
「個人的には稼動はまだ早いのかな」
「全くいらないとは今はできない。それに代わるエネルギー源がないので」
○泊村の住民
「(泊村は)津波の危険性がある。ここは避難道路がないのが(不安)」
「事故があったら困るが反対しても(電力を)どうすればいいのか」
○蘭越町宮谷内留雄町長
「もっと道民や地域の意向、国民の考え方を収集してから容認してもよかったのでは」
自民党道民会議・遠藤連道議
「今日中にやろうとする思いが強く出すぎているというか、なぜその辺にこだわるのか理解できない」
民主党道民連合・木村峰行道議
「これで道民が納得できるという内容ではない」
○福島からの避難者
「北海道も安全とは絶対いえない。私たちはむこうでつらい思いをしてここにきている。北海道の人たちにもしてほしくない」

 

 営業運転への移行に対し危険性が増す、若しくは原発の稼働状態が変わると考えている人が多くいるようです。

 

 調整運転という言葉からは本格運転をさせるための準備と受け取られ、フル稼働していないイメージですが、泊原発3号機は調整運転中もフル稼働で発電していて、5カ月以上もフル稼働状態でした。ですから、調整運転から営業運転へ移行したと言っても原発の稼働状態に実質的な変化はありません。書類上で営業運転へ移行しただけのことで危険性が変化するわけでも無いのです。
 若し、営業運転へ移行せず、このまま調整運転を続けていたとしても危険性が下がる訳ではありません。むしろ、営業運転へ移行しない方が安全性に問題が出てきます。
 原発は電気事業法第54条によって定期検査の実施が定められており(例外あり)、電気事業法施行規則第91条で定期検査が終了した日以降13月を超えない時期で定期検査を実施しなければなりません。
 なので、定期検査を終了し、営業運転へ移行しなければ、実質的な稼働状態が続き、検査間隔が伸びることにも為りかねません。稼働状態が長く続くことはかえって危険です。
 それでも、泊原発3号機の営業運転を反対するなら、立地条件が同じでより長く稼働状態が続いている2号機の営業運転を止めることを先に主張すべきでしょう。まあしかし、そんな主張をしなくとも2号機は8月下旬に検査に入る予定ですから、もうすぐ止まるのですけどね。
 
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泊原発営業運転 電力危機回避の一歩にしたい(8月18日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110817-OYT1T01086.htm?from=y10
共・社、営業運転を批判=泊原発
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011081700758
泊3号機営業運転 道民ら「茶番」「仕方がない」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/312398.html
早過ぎる結論に違和感も
http://www.stv.ne.jp/news/item/20110817191845/index.html
電気事業法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S39/S39HO170.html
第五十四条  特定重要電気工作物(発電用のボイラー、タービンその他の電気工作物のうち、公共の安全の確保上特に重要なものとして経済産業省令で定めるものであつて、経済産業省令で定める圧力以上の圧力を加えられる部分があるもの並びに発電用原子炉及びその附属設備であつて経済産業省令で定めるものをいう。次項において同じ。)については、これらを設置する者は、経済産業省令で定めるところにより、経済産業省令で定める時期ごとに、経済産業大臣が行う検査を受けなければならない。ただし、経済産業省令で定める場合は、この限りでない。
2  経済産業大臣は、前項の検査のうち、原子力を原動力とする発電用の特定重要電気工作物であつて経済産業省令で定めるものについての検査に関する事務の一部を、経済産業省令で定めるところにより、機構に行わせるものとする。
3  機構は、前項の規定により検査に関する事務の一部を行つたときは、遅滞なく、その結果を経済産業省令で定めるところにより、経済産業大臣に通知しなければならない。
電気事業法施行規則
http://www.lawdata.org/law/htmldata/H07/H07F03801000077.html
第91条   法第54条第1項 の経済産業省令で定める時期は、次のとおりとする。
(1)  原子力発電所に属する蒸気タービン本体及びその附属設備にあっては、運転が開始された日又は定期検査が終了した日から1年を経過した日以降13月を超えない時期
(2)  第90条で定めるものにあっては、運転が開始された日又は定期検査が終了した日以降13月を超えない時期
 

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