六丈記2

備忘録のようなもの

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中国高速鉄道事故2

◆中国の事故処理方針
 温家宝首相は「深い原因調査が必要だ」と24日に発言していたが、6日目の28日になってようやく現地入りし、病気のため遅れたと釈明しなければならなかった。一方、盛光祖鉄道相の「(24日)夕方までに運転を再開させる」と発言し、その通りになった。
 以上から推測すると、当初は中国鉄道省が事故処理を主導して行っていたようだ。

 

 事故発生後、中国鉄道省は早々と「落雷による設備故障が原因」との見解を示し、地方幹部を解任した。天災による事故として、早く終結させたかったのだろう。そのため、救出活動もそこそこに、調査活動もせず、車両を撤去を優先して営業再開を急いだ。中国の役人としては感覚

 

 中国全土が注目している中、車両が壊され埋められた。この強引な処理作業に民衆は怒り、のような非難を生んだ。更に、女児が救出されたことが火に油を注いだ。怒りの大きさにメディア規制も有効に作用しなかったようだ。
 これまで様々なデモを苦労して押さえ込んできた中央政府はこの状況に危機感を抱いたのだろう。25日に主導権が中国鉄道省から中央政府移ったと思われる。
 方針転換がされ、一度埋められた車両が掘り返えされる。

 

 その後の対応からすると中央政府の事故処理方針は次のようなものではないか。
①世論の批判が共産党に向かわないように鉄道省をスケープゴートにする。メディアの鉄道省批判は黙認するが、共産党批判は強権を持って潰す。
②事故原因については高速鉄道のイメージがあまり傷つかないものにする。
③被害者(遺族)を団結させないようにし、黙らせる。
④行政の最高責任者(温家宝首相)が直々に出ることで、中央政府は民衆の味方との印象を植え付け、早く幕引きする。

 

 ①については中国メディアも阿吽の呼吸で理解しているようだ。鉄道省が集中攻撃され、真相究明を求める動きは黙殺されている様子。ネット上でも工作活動がされているのではないだろうか。
 鉄道省がスケープゴートにされたのは権力闘争の面もあるのかも。

 ②について。信号設備の会社が原因に選ばれ、因果を含められた模様。国内の高速鉄道計画や輸出のことを考え、影響の少ないと思われる所を選んだのだろう。表向きはこの方向で押し通す予定か。
 ③については既に弁護士と被害者側に圧力を掛けている様子。被害者側の分断は進んでいるようだ。中国メディアも抗議行動は取材しなくなった。
 ④について。温首相は民衆側に立った発言をし、遺族も信じたいとしている。
 水戸黄門のような構図は批判を抑え、早期決着をさせられるだろうか。

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批判は鉄道省に集中…当局「ガス抜き」狙う?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110727-OYT1T00851.htm
「温首相の言葉、信じたい」批判続ける遺族
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/chn11072821200015-n1.htm
中国高速鉄道事故「信号設備に欠陥」 人的ミスも重なる
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011072890130715.html
 

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