六丈記2

備忘録のようなもの

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内閣不信任案を権力闘争としか見られないマスコミ

 内閣不信任案を受け、TVのニュース(見た限り)では「大震災からの復興が遅々として進まない中で、永田町は政争に明け暮れている。こんなことしている場合か。足の引っ張り合いをしないで、与野党協力しろ。」との論調ばかりだった。復興が進んでいないと認識していながら、何故、進まないのかということに言及する者は一人もいなかった。
 キャスターやコメンテーターは政治家を小馬鹿にする態度を示すだけで、復興の遅れの原因を考えることは出来ないらしい。「権力闘争をしているだけ」とレッテルを貼ればいいのか。
 
 野党は不信任提案理由として「政権担当の能力に著しく欠ける」(*1)ためとしている。震災復興や原発対応から判断して、菅首相には能力が無い。復興の障害と見なしているのだ。
 コメンテーター等はこの不信任提案理由の正当性についてこそコメントすべきだろう。そして、復興の遅れの原因が何であると考えているのか示すのが筋ではないか。
 もし、菅政権の対応に大きな瑕疵が無いと思っているなら、「権力闘争をしているだけ」との判断には理がある。
 しかし、これまでの対応に問題があり、変えなければならないと感じているなら、不信任案提出を批判することは出来ない。なぜなら、不信任提案提出を批判することは菅政権の続投を支持することを意味し、これまで通りで良いということだからだ。
 キャスターやコメンテーターは菅政権の対応がこの先、今まで通りで良いと思っているのか。

 

 では、国民は菅政権をどう思っているのか。以下、時事世論調査(*2)より。
◆菅政権について
「対応に一区切りをつけたら退陣すべきだ」 53.5%
「直ちに退陣すべきだ」          15.3%
「引き続き政権運営にあたるべきだ」    24.5%
◆震災や原発事故の対応での首相の指導力
「発揮していない」「あまり発揮していない」71.9%。
「発揮している」「ある程度発揮している」 26.4%
◆菅内閣の5月の支持率
支持   21.9%  前月比1.4ポイント増
不支持  59.5%  前月比2.1ポイント減
 菅政権に否定的意見が圧倒的だ。マスコミは被災者の「そんなことをしている場合なのか」「政治家同士で足の引っ張り合いをしないで」等の意見を恣意的に取り上げるばかりでなく、多くの国民が菅政権を否定していることも取り上げるべきではないか。

 

 私は復興の遅れの原因が菅政権の迷走にあると考えている。
 これまで野党は世間の批判を恐れ、協力的だった。提出された法案は速やかに成立してきた。それにも拘らず、遅々として進まないは菅首相に問題があるからだ。
 菅首相は自信過剰なのか、自分に高い能力があると自負しているように見える。技術的なことは専門家に任せれば良いものをあれこれと口を出し、怒鳴りまくっているようだ。指示されれば、無視することはできず、それが迷走の一因となっているのではないか。まるで、北の将軍様のようだ。

 村山首相のように自分の手に負えないことを自覚し、責任は取るからと丸投げしているのであれば、首相交代をしたところで、変化は無いだろう。しかし、菅首相はそうではないのだ。
 

 今は一分一秒を争う時ではない。政治空白といってもわずかな時間だ。能力のあるリーダーで再出発したほうが、政権の座にしがみつくばかりで、ダッチロール状態の菅首相が続投するよりも解決は早いと思う。危機の時だからといって何もしないのは問題解決を遅らせるだけだ。

 この不信任案は単なる権力争いではない。これまでの菅首相の対応に満足するのか、これからも菅首相に任せていいのかを問うものである。その結果、今後の日本の命運を大きく左右することになるだろう。決して、誰が総理になっても同じではないことを自覚すべき時だ。

 

 

*1:不信任提案理由「政権担当の能力に著しく欠ける」(産経新聞6月1日)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/510074/
*2:【図解・時事世論調査】内閣支持率の推移(時事通信5月20日)
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_cabinet-support-cgraph
 

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