六丈記2

備忘録のようなもの

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焼肉酒家えびす 石野マネジャーは何者?

 この食中毒事件が報道された当初から疑問に思っていたことがあります。石野浩平マネジャーは何者なのかと。「石野浩平」で検索してもそれらしい人物は見つけられませんでした。

 

 ここで、少し振り返ってみます。
 4月27日、富山県が集団食中毒を発表し、砺波店を営業停止処分にしました。同月29日、富山県の児童が死亡。同夜、フーズ・フォーラス社は本社で記者会見をして、全店の営業無期限自粛を発表し、緊急対策本部を設置します。ここで石野浩平マネジャーが本部長として登場します(*1)。マスコミ対策をはじめ、食中毒事件の対応を一手に引き受ける予定だったように思います。
 5月2日の記者会見でも石野マネジャーが中心になり、報道陣に事件について説明していました。勘坂社長が突然、会見場に現れ、顰蹙を買う発言で、「逆切れ会見」と言われる会見のことです(*2)。
 その後も石野マネジャーはマスコミに情報提供などをしているのですが、勘坂社長の情緒不安定な行動が注目され、石野マネジャーは大きく取り上げられなりました。

 

 石野マネジャーの会見の様子を見ていると妙に場慣れしているように感じます。勘坂社長の言動が尋常では無いので、余計そう感じるのかもしれませんが。
 それに、フーズ・フォーラス社の他の社員とは異なる印象を受けます。フーズ・フォーラス社の平均年齢が26歳(*3)で他の社員が若いからだけではありません。社風と違う雰囲気を感じるのです。あくまで、主観なのですが。
 更に、どの記事にも石野マネジャーの経歴は記載されていませんし、肩書きもマネジャーとしか書かれていません。普通は総務部マネジャーとか仕入部マネジャーなどと表記すると思うのですが、単にマネジャーとあるだけです。何か不自然です。これでは、それまでどの様な仕事をしてきて、どの部門を担当してきたのか全く分かりません。
 もし、仕入部マネジャーだったなら仕入状況や仕入の交渉経過に詳しいため、教育部マネジャーだったなら料理方法や衛生管理に詳しいため、この様な理由で緊急対策本部長に適任と判断したのだなと推測することも出来ます。では、なぜ、石野マネジャーが緊急対策本部長に就任したのでしょうか。その理由は。この会社での職務経歴が不明なので、全く見えてきません。

 

 フーズ・フォーラス社の組織図が見当たらないので、この会社の構造は正確にはわかりません。マネジャーが部長に相当するのか、課長に相当するのかも分かりません。
 それでも、ネット上から得られる会社の情報を書き出してみます。

株主 勘坂康弘
取締役 勘坂康弘 勘坂秀雄 勘坂千恵子
監査役 勘坂裕司
(*4)

新入社員の求人職種
■店長候補 ― 店舗の運営管理
■店舗開発 ― 店舗の設計、開発、標準化
■商品開発 ― メニュー、食材の開発、改善
■経営管理 ― 現状分析、戦略立案
■スーパーバイジング ― 店舗の経営指導
■出店 ― 立地調査、店舗物件取得
■総務 ― 総務、人事、労務、経理、資金
■バイヤー ― 食材仕入、食材研究
■エデュケイター ― 能力開発、教育
(*5)
店舗職種
キッチン、ホール、キッチン責任者、店長
本社部門及び職種
教育部、社長室、店舗サポート部
教育部マネージャー
(*5)
エリアサポートマネジャー(*6)
商品部マネジャー(*7)

 

 以上から推測すると、「役員-本社-店舗」の組織になっているようです。
 更に、本社は総務、店舗開発、商品開発、経営戦略、教育、店舗サポートの部門に分かれているのではないでしょうか。よくは分かりませんが。そして、部長、課長クラスの管理職をまとめてマネジャーと呼んでいるようです。ただし、「マネジャー」のように接頭に職域が付き、単なる「マネジャー」という役職は無いようです。

 

 ここで話を変え、勘坂社長についてふれます。
 以下は「外食.biz」というサイトに勘坂社長自身が投稿した記事(*8)を参考にしています。
◆経歴
1968年8月 富山県高岡市生まれ
1992年3月 金沢経済大学(現 星稜大学)卒業
1997年5月 「焼肉酒家えびす」を高岡市に開店
1998年9月 有限会社フーズ・フォーラス設立
2000年12月 株式会社フーズ・フォーラス設立
2010年末現在、北陸3県と神奈川県に「焼肉酒家えびす」20店舗展開。
◆創業の経緯
 大学卒業後2年間、商社勤務を経験し、23歳の時に起業を決意。学生時代にディスコの黒服のアルバイトをしていたことから、サービス業を志し、サービス業の中でも規模の大きい外食産業なら大きな企業に育てることができると考え、外食企業にすることにした。
 商社を退社後、業態選定のために半年ほど東京で調査研究。焼肉は単価が高い店が多く、牛角などが出始めたとはいえまだ後発でもいけるだろうと考え、焼肉業態にしようと決める。
 地元工場への派遣で2年半働き、1000万円ほどの事業資金を作る。飲食業で働いた経験はなかったが、28歳で焼肉店を創業する。
 起業を決意した当時から、、「 ある程度大きな会社に育てたい 」 と思っていたことから、チェーン展開をして多店舗化を図ることを目指す。そのため、10数年前からペガサスクラブでチェーンストア理論を学び、井上フードビジネスコンサルタンツの井上恵次社長の指導を10年以上受け、経営理念の重要性を学ぶ。(*7)
◆経営方法
 経営理念を明確にし、それを具現化するための行動基準を作り、行動基準の達成具合を適正に評価する評価制度を運用している。
 具体的には、次の通り。
 理念は「すべてのお客様に愛を、店舗スタッフへ感動を、愛と感動のレストランチェーン」であり、ビジョンは「日本一の伝説となるレストランチェーンを実現」である。このビジョンの行動指針は 「 商品力で日本一」 「 接客サービス力で日本一」 「 店長の平均年収で日本一」 であり、更に2014年度までに東証マザーズに上場、2017年度までに東証一部に上場、2020年度までに300店舗出店を目指している。
 理念を従業員が共有することが必要で、そのために従業員教育を重要視している。
 理念を具現化するために細かいマニュアルに沿って行動させ、マニュアルに従った行動が出来てるか確認するために多数のチェック項目を設け、従業員を評価している。その評価が直接給料に反映されるため、インセンティブになっている。
 従業員に理念を共有させ、マニュアルを確実に実行させるため、従業員教育を重要視している。
 「チェーン店でうまく行っていないところは理念倒れになっているところが多い気がしています。」
◆安さの秘密
 「安くするには色々と方法がありますが、価格と味のバランスは忘れてはいけません。焼肉酒家えびすの場合は食材を使い分けることによって実現しています。例えば牛肉。牛肉は国産牛とオージービーフだとやはり国産牛の方が美味しいです。だから国産牛を使っています。ホルモンも和牛とUSビーフでは味が全然違うのです。ですから例え原価率が50%かかっても和牛なんです。それに対して、豚肉とか鶏肉は国産と外国産を比べても味の違いがほとんど無いのです。だから外国産でいいのです。」

 

 次に、ソースに難がありますが、勘坂社長の人物像に関する記事(*9)を要約します。
 勘坂社長と3年前に渡米したことがある別のレストラン役員が「そのときも奇行が多かった」と証言。
 この役員が渡米したのは、同じ経営コンサルタント会社が主催したセミナーで、有名飲食チェーンを含む複数の企業から数十名の役員が参加。フーズ・フォーラスからは勘坂社長ら3名が加わった。
 勘坂社長の奇行について社長の同行者は「リーダーシップのある方なんですが、感情の起伏が激しくて、よく社内でも泣いたりわめいたりするので、そこは困っています」と話す。
 この役員曰く、「おそらく今回の事件で悪態をついたのではなく、もともとああいう感じの態度をする人物なのでしょう」。
 ちなみに「焼肉酒家えびす」の激安メニューは、このセミナー主催のコンサルタント会社によるアドバイスが大きかったのではないかと同役員は話す。「メニューの種類を絞って単価を下げるという手法は、このコンサルタント会社が参加各社に指導してきたことで、ここに参加した飲食チェーンの多くが少なからず同じ路線で成果を上げていましたから」とのこと。

 

 これらの記事から、勘坂社長は経営コンサルタントに大きく影響されているのが見て取れます。
 店の雰囲気、接客方法(過剰な元気と大声、過剰な謙り)が居酒屋チェーンに似通っているのは経営コンサルタントの影響でしょう。企業運営にしてもマニュアル頼りで他のチェーン店と代わり映えしません。過去の成功事例を継ぎはぎに真似た結果でしょう。
 それに、勘坂社長の経営理念などが薄っぺらい感じがするのは経営コンサルタントの受け売りで、自分の言葉になっていないためではないでしょうか。
 企業運営がマニュアルに沿って行われていたのに対し、経営も経営コンサルタントのマニュアルに沿って行われていたような気がします。経営コンサルタントと勘坂社長は先生と従順な生徒の関係のようなものだったのではないでしょうか。

 

 ここから、石野マネジャーに話を戻します。
 フーズ・フォーラス社が集団食中毒を発生させ、営業停止処分を受けるという危機に際し、勘坂社長はどの様な行動を取ったでしょうか。日頃から経営コンサルタントを頼りにしている事からすれば、当然、経営コンサルタントに相談したでしょう。困った時に役に立たないのであれば、存在価値が疑われますので、経営コンサルタントは何らかの対策案を考案したものと考えられます。その対策とは危機管理コンサルタントをフーズ・フォーラス社に送り込み、対応を一手に引き受けさせることだったのではないでしょうか。
 石野マネジャーがフーズ・フォーラス社に派遣された危機管理コンサルタントと仮定すると、緊急対策本部長に就任した理由として納得できます。そして、会社での職務経歴が開示されていないこと、役職が単なる「マネジャー」ということ、場慣れしているように見えること、全てが得心できるのです。
 石野マネジャーが危機管理コンサルタントではないかというのは推測に過ぎません。私には確認する術がありません。取材している記者が入社年、入社してからの経歴を会社に確認してくれると有り難いのですが。多数の記者が取材しているにも拘らず、誰も緊急対策本部長の就任理由に興味を示していない様子なので、記者に期待するのは無理なのでしょうね。
 
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*1:食中毒、チェーン全店を営業自粛…会見で謝罪(読売新聞5月1日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110501-OYT1T00236.htm
*2:焼き肉店社長、加熱用肉ユッケは「業界の慣習」(読売新聞5月3日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110503-OYT1T00313.htm
*3:企業情報詳細 株式会社フーズ・フォーラス(働くなら福井!)
http://www.hatarakunara-fukui.jp/010_search/corporate.php?id=466
*4:フーズ・フォーラス解体新書 ~勘坂社長は何を考えていたか?~(二代目経営者応援するコンサルのブログ)
http://ameblo.jp/nidaimekeieisya/entry-10883566883.html
*5:株式会社フーズ・フォーラス 【焼肉酒家えびす】(就職情報サイト「リクナビ2012」)
http://job.rikunabi.com/2012/company/top/r121310064?vos=dr1rprs11000413
*6:30代の仕事 店員のやる気引き出す(読売新聞3月12日)
http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20110312-OYT8T00163.htm
*7:ユッケ調理マニュアル通りだが…トリミングなし(読売新聞5月6日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110506-OYT1T00068.htm
*8:新春特別講義 強力なチームづくりが、幸せな人生を実現する ~「えびすストーリー」執筆中 株式会社フーズ・フォーラス 勘坂康弘氏(外食.biz)
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_01.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_02.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_03.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_04.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_05.cfm
*9:「昔から社内で泣いたりわめいたり......」食中毒「焼肉酒家えびす」勘坂社長の奇行癖(日刊サイゾー5月08日)
http://news.livedoor.com/article/detail/5541341/

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