六丈記2

備忘録のようなもの

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民主党は地方でも人材豊富?

「東日本大震災は人工地震」と民主党議員が言及 「私はカルトではありません」

 東北地方太平洋沖地震に対して「人工地震だ」と言っている人物がいる。それは民主党の梶川ゆきこ議員。議員はTwitterにて次のように発言している。
 “今、日本は戦時下の非常事態にあることを認識すべき。自然界ではありえない地震だということは、「人工地震」でネット検索をかければ、実証データがでてきます。なぜか、ここにリンクで貼れないので、自分で確かめて下さい。 日本のマスコミが報道することだけを信じるな!が、私のつぶやきの意図です”
 今回の発言以降、一部ではカルト扱いされているらしく「私がカルトに洗脳されたんじゃないかと…心配されているみたいですが、そんなことありません。(^_^)」と本人は弁解している。
http://getnews.jp/archives/112761
ジェット通信より一部引用


 梶川ゆきこ議員の言う通り「人工地震」で検索した結果、「アメリカ軍」「ユダヤ」「地震兵器」「 ハープ(HAARP)」「純粋水爆」の単語が出てきた。東日本大震災をはじめ、阪神・淡路大震災やスマトラ島沖地震も人工地震と主張する人達が少なからずいるらしい。

 

 ウィキペディアの「気象兵器」の中の「地震兵器」の欄には以下の通り説明されている。
 人工地震を意図的に政治的に利用するものを地震兵器という。陰謀論においては、その手法として以下が主張されている。
・電磁波で地下水を加熱し、熱膨張させ、地震を起こす方法。
・HAARPの利用
・地面に深く穴を掘り、活断層の上に原爆や水爆を落とすことによって人工地震を起す。
・世界一のゼネコンであるベクテル社が関わっている。
阪神・淡路大震災やスマトラ島沖地震はこれによって引き起こされたとされる。
・小型核爆弾の使用

 更に、「HAARP」をウィキペディアで検索すると、「高周波活性オーロラ調査プログラム」と出てくる。 ハープとはアメリカ合衆国で行われている高層大気研究プロジェクトで、High Frequency Active Auroral Research Programの略称らしい。 ハープの概要には「アラスカ大学と空軍、海軍、DARPAの共同研究であり、大出力の高周波を電離層に照射して活性化させ、電離層の挙動や無線通信等への影響を調査することが目的であると説明されている。照射施設はアラスカ州・ランゲル・セントエライアス国立公園の西にあるOTHレーダーの跡地に建設された。」とある。要するに、電磁波を上空に照射する実験である。
 これが何故、地震と繋がるのだろうか。ハープを地震兵器とするネット上の情報をいくつか見ると次のような原理に依っている。
 上空に照射された大出力のマイクロ波が電離層で反射された後、大地に照射され、地中深くの地下水を急激に加熱し、水が爆発的に膨張。岩盤を破壊し、地震が発生するとのこと。


 梶川ゆきこ広島県議は「自然界ではありえない地震だ」と発言しているが、今回の地震と同程度以上の地震は1952年にカムチャツカ地震M9.0、1960年にチリ地震M9.5、1964年にアラスカ地震M9.2、2004年にスマトラ島沖地震M9.1と発生している。三陸沖に限っても貞観地震、慶長三陸地震、明治三陸地震、昭和三陸地震と過去何度も大きな地震が発生している。巨大地震は有史以降だけでも、何度も発生しているのだ。具体的に何がありえないのか書かれていないので、地震の規模のことでは無いかもしれないが、規模からありえないと考えているとしたら、浅慮だ。

 

 そもそも、人工地震は可能なのか。地下核実験で地震を発生させることは可能だが、巨大地震となると無理だ。
 東日本大地震のマグニチュードは9.0で地震のエネルギーは2EJ(2*10^18J)になる。広島型原爆(62.8TJ)で約32000発分、旧ソ連の史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」(重量27トン、全長8メートル、直径2メートル 209200TJ)で約9.5発分に相当するエネルギーだ。ただし、原爆の発生するエネルギーの半分は熱線と放射線であるから、その2倍程度は必要と思われる。
 気象庁によると、東日本大地震の震源は宮城県沖の深さ約24kmの場所で、水深は2km程。史上最大の水素爆弾でも、およそ20発を地中深く埋めないとならないのだ。
 世界最高性能を誇る日本の深海掘削船「ちきゅう」でも直径数十cmの穴を水深4000mの深海域で、地底下7000mまで掘削するのが限界だ。深さが足りないし、巨大な穴はとても無理。
 ちなみに、人類が掘った一番深い穴は、ロシア北部のコラ半島の学術調査ボーリングで、深さは12262mだそうだ。

 

 爆弾を埋設するのは不可能だが、マイクロ波を使う「ハープ」ならば可能だろうか。
 上空から海底下深くの岩盤に向かってマイクロ波を照射しても海水に吸収され、地中深くまで届くはずが無い。海水を温めるだけである。ただ、マイクロ波のエネルギーが巨大で照射範囲が狭いと一瞬にして海水が気化し、爆発を起こすことも考えられる。そうなると爆発だけでは済まない気がする。
 大体、大深度の地下水だけをマイクロ波で加熱すること自体、無理なのである。
 更に、マイクロ波を発生させるには電気が必要だが、東日本大地震の地震エネルギー2EJはドイツの年間総発電電力量(1999年)1.98EJに相当し、日本の年間総発電電力量(2002年)3.95EJの約半分になる。(電力量の値はウィキペディア「エネルギーの比較」より引用)
 短時間にこれ程巨大な電力を供給することは出来ない。地球上の発電設備を合わせても足りない。

 

 梶川ゆきこ議員のご本人の公式サイト(http://www.kajikawa-yukiko.jp/index.php)のプロフィールを見ると、文系を卒業し、海外留学も経験していて語学が堪能の印象を受ける。コンサルタントとして独立後、政治に興味を持ち、フェミニズム運動に係わり、議員になる過程で民主党と接触したようだ。田嶋陽子に似ている気がする。
 経歴から推測すると科学は苦手なのだろう。それに加えて思い込みが激しいタイプか。だから、こんな荒唐無稽な陰謀論に嵌ってしまったのだろう。
 ちなみに、4月10日に行われた、広島県議会議員選挙で梶川ゆきこ議員は落選している。

 

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