六丈記2

備忘録のようなもの

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

休止のお知らせ

iZAの時から数えると5年あまり当ブログを続けてきましたが、しばらくお休みすることにしました。再開は未定です。
今まで拙いブログを読んでくださり感謝いたします。

スポンサーサイト

PageTop

ケントはネトウヨ

 先月、月刊誌「Voice」がタレントで米国弁護士のケント・ギルバート氏のインタビュー記事をネット上に公開しました。冒頭の部分だけ引用します。
*** 韓国人こそ歴史を学べ!――朴槿惠大統領は父親を糾弾すべし ***
http://shuchi.php.co.jp/voice/detail/2330?
■「論理的に自爆した」テロリスト
 ――ケント・ギルバートさんは最近、戦後日本の在り方についてのみならず、日韓関係についてもさまざまな意見を述べられており、各方面で大きな反響を呼んでいます。そもそも、このような問題に関心を抱かれた理由を教えていただけますか。

 ケント・ギルバート(以下、ケント) 私はもう日本に40年近く住んでいますが、この国には本当に素晴らしいところがたくさんあります。それなのに、70年も前の戦争の記憶がいまだに日本人の行動や考え方を縛り付けていると感じたんですね。自分なりにいろいろと調べてみると、じつは戦後占領期にGHQが検閲などを通じて日本人に施した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」というマインドコントロールが、いまも解けておらず、それがさまざまな分野に悪影響を与えている元凶であることがわかりました。

 日本は早く目覚めなければならないのに、一方で、その状態を利用して、近隣諸国が好き放題にやっている。とくに韓国の論理はメチャクチャで、幼稚なのに、日本はやられっ放しという姿をみて、「いい加減にしろ、あなたたちに何をいう権利があるのだ」と思いました。
******************************************************************
 以下に続くケント・ギルバート氏の発言を要約します。
●マーク・リッパート駐韓米大使襲撃事件で、多くのアメリカ人は、韓国がまともな治安維持能力を持たないことを痛感し、「韓国はまだ一人前ではない」「在韓米軍はやはり必要だ」と考えた。米軍が撤退すれば、北朝鮮軍によって、ソウルは数時間以内に陥落するだろう。
●襲撃犯の金基宗が日本大使襲撃事件を起こした時、韓国メディアは英雄的と報じ、判決には執行猶予が付き、人気者になった。韓国はメディアや世論だけでなく、司法までもが未熟。他国では考えられない。
●安重根が尊敬される歴史上の人物になっていることからして、韓国はテロリストを礼賛する国だと思われても仕方ない。
●韓国人は安重根を理解していない。安重根は明治天皇の信奉者で、伊藤博文を襲った理由は、伊藤を天皇の意思に反する逆賊者と考えたため。安重根の思想は「八紘一宇」や「大東亜共栄圏」の思想と同じで、安重根を英雄視することは戦前の日本の政治思想を敬っていることにほかならない。歴史を知らない韓国人は論理的に自爆している。歴史的ファクトを無視するから、自己矛盾が生じる。
●韓国人が歴史を学べないのは、漢字が読めないから。日本統治時代の業績をすべて否定するという韓国ナショナリズムのために、韓国政府は漢字の使用を廃止し、ハングル文字のみの使用を推進した。ハングルを蔑み使用を禁じた時代もあったのに、真逆の状況になっている。
●日韓併合の際、日本政府は朝鮮人の識字率向上のために学校を建設し、ハングルも普及させた。
●漢字かな交じり文は合理的で素早く読め、表現の自由度が高い。だから、漢字ハングル交じり文もハングルの単独使用よりも優れた表記法だと思う。止めたのは勿体無い。
●日本人が欧米文明の概念を漢字に翻訳した結果、時代遅れの中華思想のなかで生きていた韓国・中国人が今日の近代的な生活を享受している。
●日本政府が李氏朝鮮時代に厳しい階級格差と差別に苦しんでいた人びとの身分を解放した事実がある。これが最も指摘したい日本の業績の一つ。両班階級は、労働を嫌悪し、下層の者から収奪して徹底的にいじめた。一方、賤民階級は激しい差別を受け、奴隷として市場で人身売買された。白丁は人間と認められていなかった。当然、文盲だった。
●日本にも階級差別はあったが、統治者となった武士階級は兵士であり有能な官僚でもあった。江戸時代、「清貧」と「誇り」を維持した武士は、庶民の期待と憧れを受け、庶民の恨みと憎悪の対象だった両班とは真逆の存在だった。
●朝鮮や中国だけでなく欧米でも当たり前だった奴隷売買の習慣が日本に無かった理由は、日本人全員が天皇の下にいる臣民だから。
●朝鮮の激しい身分差別と悪しき因襲は、近代化の最大の足かせになることは明白であり、文明開化を実現した日本人には受け入れられないことだったので、劇的な「身分解放」を行なった。
●日本は、階級差別を無くして学問の機会を提供し、白丁でも学校に行けるようにした。日本の朝鮮半島政策は、搾取目的の「植民地化」ではなく、自国の一部として迎え入れる「併合」だった。奴隷に勉強は教えない。
●日本政府の「身分解放」は、リンカーン大統領の「奴隷解放宣言」に匹敵する先進的な政策であり、韓国近代化の第一歩だったことは疑う余地のない歴史的事実だ。これだけでも日本に大恩があるはずだが、韓国人から身分解放に対する感謝の言葉は聞いたことがない。
●北朝鮮にある水豊ダムは、日本政府が莫大な予算を投入して建設した。それだけでも朝鮮半島の近代化に尽力したのが分かる。
●日本が朝鮮半島の発展のために努力したことを、韓国政府、マスコミ、真実の歴史を調べもしない多くの韓国人が口汚く罵っている。永遠の「中二病」のようだ。外国人による日本人の評価は、「正直」「誠実」「親切」「勤勉」「冷静」「寛容」「トラブルを起こさない」などだが、韓国人はこの真逆だ。知れば知るほど韓国から気持ちが離れ、どんどん日本から離れ難くなる外国人は多い。
●教科書問題については、日韓で教科書と根拠資料を出し合い、内容の妥当性を話し合えばいい。日韓歴史共同研究は非公開だったが、次は公開でやろう。
●韓国は戦後一貫して「戦勝国の一員」だと主張し、「連合国側だった」と自己洗脳する努力を重ねてきた。だが、終戦まで朝鮮半島は「日本領土」だった。これが歴史的事実。韓国人の先祖は「日本人」として連合国と戦い、敗戦の日を迎えた。戦後に建国された大韓民国の国民ではなかった。存在しなかった国がどうして「戦勝国」になれるのか。
●日韓基本条約締結の時、日本政府が「韓国側からの徴用者名簿等の資料提出を条件に個別償還を行なう」と提案したことは、法律に適合した真摯なものだった。だが、韓国政府は日本の提案を拒絶し、個人への補償は韓国政府が行なうとして一括支払いを求めた。それで、日本政府は「独立祝賀金」という名目で、無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款3億ドルの供与と融資を行った。
●法律論でいえば、オランダがインドネシアに対して行なったように、過去に投じたインフラ整備費用を請求できたが、当時の日本政府は請求権をすべて放棄した。日本は、当時の韓国政府の国家予算の2倍以上の金を支払い、莫大な投資をした近代的インフラを無償贈与し、韓国の飛躍的な発展を助けた。
●1997年の韓国通貨危機、2006年のウォン高騰に対する経済支援、08年のリーマン・ショック後の支援など、日本は毎回韓国に兆単位の資金を提供し続けてきた。日韓ワールドカップのときはスタジアム建設費用も提供している。しかし、韓国に貸し付けた資金は、まだ一部しか返還されておらず、東日本大震災後のサッカーの試合では「日本の大地震をお祝いします」という横断幕を掲げた韓国人サポーターまで現れる始末だ。
●強い者には媚を売る事大主義。強い相手が複数だと二股三股。弱いとみた相手からは「ゆすり」「たかり」で金を巻き上げ、罵詈雑言を浴びせ、酷い仕打ちをする。それが伝統的な「両班」の精神。大国に翻弄されて身に付けたサバイバル術かもしれないが、この様な事をしていたら、国際社会で評価や尊敬をされるはずがない。良識ある韓国人は、声を上げるべき。
●謝罪するたびに金を要求される悪徳商法にいつまで付き合うつもりなのか。韓国人に対しては、歴史的事実を提示するだけでいい。謝れば謝るほど、「もっと謝れ」「もっと金出せ」といわれるだけだ。
●日本人は忍耐強いが、怒ると相討ち覚悟で徹底的にやる。「いい加減にしないと、死ぬほど痛い目に遭うよ」と韓国人に教えた方が良い。
●韓国人には、慰安婦問題や日本軍の蛮行を責める権利も資格も無い。かつて「日本人」であったという事実もさることながら、慰安婦を管理した大半は朝鮮人経営者で、違法に若い娘たちを売り飛ばしていたのも朝鮮人だった。日本政府は、そういう連中を取り締まる側だった。
●朴正熙大統領は、外貨獲得のために在韓米軍を対象にした慰安所を多く整備した。朴槿惠大統領は、まず自分の父親の行為を糾弾すべき。
●ベトナム戦争では、韓国軍が韓国兵専用の慰安所を運営し、ベトナムの民間人に残虐行為を数多く行った。韓国兵がベトナム人女性をレイプした件数は異常なほど多かったが、その事実に向き合っていない。
●慰安婦像の設置はアメリカの公民権法違反の疑いがあるが、大半のアメリカ人は日本人と韓国人の区別もつかず、歴史問題など分かっていない。オバマ大統領も理解していないと思う。日本はアメリカに対してはっきり説明しないとならない。
●誤報問題を引き起こした朝日新聞は、ニューヨーク・タイムズなどに過ちを犯したことを広告し、韓国の新聞にも広告すべき。韓国にも、日本のことを理解し、敬意を抱く人もいるはず。
●「韓国人こそ歴史を学べ」と言いたいが、ハングル文字だけでは歴史的事実を見直せない。議論するなら、漢字の勉強をやり直し、先祖様が書いたものを自分で読めるようになってからだ。
●日韓が国交断絶しても、日本は困らないが、韓国は生きていけない。放っておくのが一番だが、全く付き合わないわけにもいかない。日本人は沈黙せず、冷静かつ論理的に主張して欲しい。
●韓国人は酷い言葉を使って相手を罵るのが得意だが、日本人も同様にすると、外国人はどっちもどっちと思ってしまう。ヘイトスピーチや何でも在日のせいにする風潮は、見ていて情けなく、同じ土俵に下りて欲しくない。だが、韓国の言い掛かりには、歴史的事実を示すことで反撃して欲しいと思う。

 「ケントはネトウヨ」。そんなレッテル貼りがされそうな内容です。でも、ギルバート氏は元からこの様に考えていた訳ではありませんでした。朝日新聞の検証記事で目を覚ましたのです(2014年12月22日エントリー「NYタイムズが植村元記者を取材する 後編」参照)。それまでは、「従軍慰安婦問題はあったのだ!」と信じ込んでいて、友人たちから「従軍慰安婦問題なんて無かったんですよ!」と何度教えられても全く聞く耳を持たなかったのです。ところが、朝日新聞が過去の記事を取り消したことで、「朝日新聞に完全に騙された」との思いに至ったのです。
 ギルバート氏は、先入観が壊れたことによって、従軍慰安婦問題だけではなく左翼的な言説も疑い始めたのでしょう。1年も経たぬ内にここまでの認識を持つようになりました。人は、先入観があると反する事実を示しても拒絶するだけで、先入観が壊れて「騙された」と思うと、急速にそれまでの思想の否定に走り、反対側に振れるということがあります。また、先入観が強いほど振れ幅は大きくなるようです。ギルバート氏はこの好例なのかもしれません。同様の例として、敗戦により、軍国主義者が急に共産主義になるということがありました。しかし、ギルバート氏が転向した軍国主義者と同じだとは言いません。転向した軍国主義者が天皇制に代わる正しいものとして共産主義を信じたこととは、ものの考え方が違うように見えるからです。

 ギルバート氏の話しの多くには賛同します。日本人は沈黙せずに歴史的事実を示してはっきりと論理的に主張すべし、というのも分かります。でも、その効果は如何ほどでしょうか。
 アメリカ人を始めとする外国人の多くは、ギルバート氏が指摘するように、日韓の間に起きていることについてよく理解していないでしょう。中韓のプロパガンダやリベラル系メディアによって作られた先入観で何となく日本が悪いと感じ、「日本が過去に行った悪いことで揉めているんだな」くらいにしか思っていないように思います。その様な状況の中、歴史的事実を示したところで、反省を拒んでいると思われるだけです。事実、慰安婦像の設置について日系人らが反対をした時もそんな反応でした。
 韓国人の場合は、反日教育やメディアによる虚偽情報で洗脳されているので、非常に頑なです。ギルバート氏は「韓国の新聞にも(朝日新聞が誤報したこと認める広告を)掲載すれば、わかる人にはちゃんと伝わります。韓国にも、日本のことを理解して、敬意を抱く立派な人はいるはずです。」と言いますが、昨年、朝日新聞が慰安婦報道の誤報を認めたということは韓国でも報道され、その時の韓国人の反応は、右翼に朝日新聞が不当にバッシングされているというようなものでした。だから、広告くらいで、韓国社会が変わるとは思えません。
 とはいえ、韓国にも韓国の歴史認識は誤っていると批判する人はいます。例えば、「親日派のための弁明」の著者のキム・ワンソプ氏がそうです。でも、キム・ワンソプ氏が元からこうした見解を持っていたのではありません。キム・ワンソプ氏は、反日歴史教育を疑うことなく育った人で、日本人に憎悪を持ち、阪神大震災が起きた時は歓喜していたのです。それが変わったのは、オーストラリアなどに滞在している間に様々な書物を読むうち、教えられた歴史が世界の常識とかけ離れていると気付いたからです。でも、このような例は極稀です。多くの韓国人が留学していますが、反日歴史教育から離れられないのが現実です。その一例として、キム・ワンソプ氏がソウル大学国史学科のホームページの掲示板で発見したとして書いている、アメリカ留学で韓国史の授業をとった韓国人学生の話があります。その学生はアメリカ人教授から「韓国政府は韓国と日本の関係について誇張された歴史を教えているのではないか」と指摘され、愛国的態度で強く抵抗したらしいのですが、結局、アメリカの学者が韓国の歴史を歪曲していると憤慨したとのことです。
 韓国人の反日イデオロギーは強固で、異論は許さないなのです。キム・ワンソプ氏は「親日派のための弁明」を出版したことで、名誉毀損罪に問われて有罪となり、本は事実上の発禁になりました。その後も親日関連で、暴行受けたり、名誉で検察に起訴されたり、賠償命令を受けたりしています。逆にキム・ワンソプ氏が脅迫されても不起訴処分で済まされ、事実上の出国禁止処分になっています。親日派は社会的に抹殺されるのです。こんな状況では、真実を知ったとしても、表立って活動は出来ないでしょう。シンシアリー氏のように匿名で外国人相手に活動するのが限界ではないでしょうか。韓国内で主張を広められないのですから、韓国社会の歴史認識を変えるのは非常に難しいと言わざる得ません。

 韓国社会に向かって歴史認識が間違っていると言っても、検証しようともしないで「妄言だ、歪曲だ」と反発するだけです。韓国に理解してもらおうと考えるのは止めた方が良いのかもしれません。むしろ、ギルバート氏ような人物を増やす方に注力すべきと思います。世界で日本の歴史認識の方が正しいと思われれば、韓国が孤立し、韓国のプロパガンダも効力を失います。
 そのためには切っ掛けを作らないとなりません。ギルバート氏が朝日新聞の検証記事で目を覚ましたような切っ掛けがなければ、世界の認識を変えるのは難しいでしょう。だけども、切っ掛けによって一度目を覚ませば、騙されたという思いからギルバート氏のように自ら韓国の主張の不条理を解き明かして行く様になるのではないでしょうか。ただし、日本の左翼学者や運動家の主張がイデオロギーによって歪められたものだという世論形成がなされていないと、目を覚ましても左翼によって引き戻されるとも限りません。
 何が切っ掛けとなりうるでしょうか。目を覚まさせるのですから、分かり易くて簡潔なものの方が受け入れやすいでしょう。全エントリー「歴史認識問題に関する一考察2」では、韓国が第二次世界大戦の戦勝国と主張していることを広めることが効果的と書きましたが、これが切っ掛けとして最適ではないかと思います。南北朝鮮以外でそう認識されておらず、韓国の主張が間違っていると分かり易いですから。

 世界の人々に目を覚まさせるのも大事ですが、その前に日本人が目を覚まさなくてはなりません。韓国の歴史認識が出鱈目だということを日本人が理解することが必要です。幸いなことに日本国内の世論は、そうなって来ているように思えます。

PageTop

歴史認識問題に関する一考察2

 韓国側の理由は、日本より深刻だ。韓国にとって歴史認識の問題は国家のアイデンティティーに係わる重大なことだからだ。
 韓国は、日本の敗戦によりアメリカ軍政下に置かれ、1948年8月に独立した。独立日に関しては、ソウルで韓国樹立の宣布式が挙行されたのが8月13日で、李承晩が大韓民国樹立宣言をし、ホッジ司令官が米軍政廃止宣言したのが8月15日であるから、どちらの日を取るかという問題があるにせよ、8月にアメリカ占領下から独立したことになる(国際法上、朝鮮半島の正式な独立はサンフランシスコ講和条約発効日)。ところが、韓国政府は日本による韓国併合の法的効力を認めず、大韓帝国と大韓民国との間には法的断絶のない継続性があるという見解でいる。つまり、朝鮮の歴史は、「大韓帝国」→「大日本帝国」→「アメリカ占領下」→「大韓民国」ではなく、「大韓帝国」→「臨時政府」→「大韓民国」という認識でいるのだ。
 1948年7月12日に制定公布された最初の憲法(制憲憲法)の前文には、大韓民国が1919年に樹立したと書いてあり、現行憲法(第9次改正)の前文にも「悠久の歴史と伝統に輝く我が大韓国民は、三・一運動により建立された大韓民国臨時政府の法統及び、不義に抗拒した四・一九民主理念を継承し」とある。大韓民国臨時政府は、三・一運動に触発されて上海で設立を宣言した亡命政府だが、どの国からも承認されず、「国家の要件」にある実効的政府でもなかった。客観的に見れば、「大韓民国臨時政府の法統」など事実上無いのだが、あくまでも臨時政府が大韓帝国を継承したとの立場を建国当初から貫いている。10年弱のブランクがあり、大韓帝国皇帝は日本の王家として存続いていたのに、継承したとの理屈は立つのかと疑問に思わざる得ないが、韓国の解釈では「大韓帝国皇帝が主権を放棄したため、国民が主権を継承し、共和制に移行した」とのことらしい。韓シウン檀国大学歴史学科教授は「独立運動過程で、自然と国家の主権について議論がされてきた。結論は共和主義であった。1917年(ママ)、上海の独立運動家たちは全民族が大同団結して臨時政府を樹立することを提案した‘大同団結宣言’がそれである。これは大韓帝国の滅亡について君主である隆熙皇帝が主権を放棄したものと見て、君主が放棄した主権は国民が継承せねばならないとした。」(朝鮮日報2009年3月18日付)
 「大韓帝国皇帝が主権を放棄した」とは、日韓併合条約で大韓帝国皇帝(純宗)が統治権を天皇に委譲したことを指していると思われる。ところが、韓国政府は日韓併合条約を無効だったとも主張している。日韓基本条約の交渉でも韓国政府が無効論を主張したために、日韓併合条約が「条約は有効だったが無効になった」(日本側解釈)とも「条約は初めから無効だった」(韓国側解釈)とも受け取れるように、「千九百十年八月二十二日以前に大日本帝国と大韓帝国との間で締結されたすべての条約及び協定は、もはや無効であることが確認される。」との表現で妥協するよりなかった。もし、日韓併合条約が初めから無効だったとすれば、統治権の委譲も無効だったことになり、大韓帝国皇帝が主権を放棄したことにはならなくなる。主権放棄が無ければ、国民が主権継承したという論も立たず、臨時政府が大韓帝国を継承したとは言えなくなる。韓国政府の主張には整合性が無いのだが、「日韓併合により大韓帝国は国家として消滅し、大韓帝国の条約上の義務や債務を継承した大日本帝国が継承国となった」という現実を認めない。

 韓国政府は臨時政府の正統性ばかりでなく、臨時政府が1941年12月10日に日本に対して宣戦布告(大韓民国臨時政府対日宣戦声明書)し、独立戦争を戦って戦勝国なったと主張してもいる。日本に布告文書を通達してもいないのに。
 在日朝鮮人が戦後に日本人に対して「おれたちは戦勝国民だ。敗戦国の日本人がなにをいうか」などと言って好き勝手に暴力を振るっていたことを考えると、戦勝国との主張は戦後直後からなされていたことが分かる。連合国側は、朝鮮人を戦勝国民とみなしておらず、解放国民としてみていただけだったが、朝鮮人は手の平返しをし、戦勝国民を自称して「水に落ちた犬は棒で叩け」(元は中国の「打落水狗」)を実践したのだ。
 連合国の主要国であるアメリカとイギリスは日韓併合に賛成していたのだから、朝鮮人を解放国民とするのは理屈に合わないのだが、そうしたのはルーズベルト大統領だった。ルーズベルト大統領は、戦争の正当化の強化を図るためか、カイロ会談(ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、蒋介石中国国民政府主席の首脳会談)で、日本が朝鮮人を奴隷にしているとして朝鮮を独立させると主張していた。カイロ宣言の文言には「前記三大国ハ朝鮮ノ人民ノ奴隷状態ニ留意シ軈テ朝鮮ヲ自由且独立ノモノタラシムルノ決意ヲ有ス」との一文が盛り込まれた。カイロ宣言はポツダム宣言に引き継がれ、「カイロ宣言の条項は履行されるべきであり、又日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに我々の決定する諸小島に限られなければならない。」との条項が入れられる。そして、1945年9月2日に調印された降伏文書にも「ポツダム宣言の履行及びそのために必要な命令を発しまた措置を取る」との一文がが入れられたため、日本はポツダム宣言の履行実施のために「『ポツダム宣言』ノ受諾ニ伴ヒ発スル命令ニ関スル件」(1945年9月20日公布・即日施行)という勅令を発令した。要するに、連合国側は朝鮮人は日本人ではないという認識で、敗戦後は日本政府も日本人として扱わなくなったということだ。簡単に言えば、朝鮮人は戦勝国民でも敗戦国民でもない「第三国人」になったのだ。
 ちなみに、ルーズベルトはヤルタ会談で朝鮮を「20~30年間は信託統治すべき」と主張していたらしく、朝鮮を長期間統治下に置くつもりだったらしい。しかし、1945年12月にアメリカ、イギリス、ソ連によって結ばれたモスクワ協定で、「朝鮮の独立に関する過渡的措置として、5年間の信託統治を実施する」と決められ、本来なら朝鮮の独立はもっと遅くなる筈だった。

 連合国側は朝鮮を戦勝国とみていなかったが、李承晩大統領は戦勝国との主張を下ろさず、サンフランシスコ講和会議に戦勝国として参加しようといた。これは、アメリカに拒否されて現実にはならなかったが、1951年7月に行われたダレス国務長官と梁駐米韓国大使との会談で、ダレス国務長官から「日本と戦争状態にり、かつ1942年1月の連合国共同宣言の署名国である国のみが条約に署名するので、韓国政府は条約の署名国にはならない」「朝鮮は大戦中は実質的に日本の一部として日本の軍事力に寄与した」とまで言われても諦めず、「韓国の参加を排除したことは非合理性が犯す非道さの極まり」と非難する始末だった。

 こうまでして、戦勝国に拘ったのは、臨時政府の正統性を守るという一面があったのだと思う。それは、戦後に国外から戻りアメリカの力を背景にしてリーダーの座に座った李承晩自身の正当性を補強することでもあった。
 もし、朝鮮が独立するとなれば、大韓帝国を元のまま復活させないにせよ立憲君主制の国として王を復活させる選択肢もあった筈だ。終戦時は、大韓帝国の最後の皇帝だった純宗から李王家当主を継承した李垠が日本の王公族として存命だったので、それは可能だった。14世紀から朝鮮半島の支配者だった李王家が国家元首になるのは、血筋の正統性という名分が立つのでありえないことではない。
 李王家復活となれば、李承晩は国のトップになれない。李王家復活を阻止するには、既に新国家が出来ているとするのが有効だ。それは、1919年の大韓民国臨時政府の樹立をもって新国家が作られたとすることで可能になる。それに、臨時政府が独立戦争で勝ったということにすれば、正当性も生まれ、初代臨時政府大統領だった李承晩がリーダーに相応しい人物と認めさせるのも容易くなっただろう。
 また、李承晩は南朝鮮にしか影響力を持っておらず、北には北朝鮮が存在していた。南北朝鮮の統一において、南朝鮮が名乗る臨時政府に正統性があるとすれば、北朝鮮に対して優位に立てるという利点もある。
 この様に考えると、「臨時政府が日本に勝った」という虚構は李承晩政権(第一共和国)にとって放棄できないものだったと思われる。

 韓国が執着した戦勝国という主張は国際的に受け入れられなかったが、韓国では公式の歴史観となり、国民に教育された。例えば、韓国の小学校の国定教科書では下記のように記述されていた。
****************
大韓民国臨時政府は中国の諸地域に散在して戦った独立軍を一つに集めて光復軍を組織した。そして、日本の軍隊に強制徴用されたが脱出した青年たちも、光復軍に移って来た。/光復軍は祖国の独立を取り戻すために、きびしい訓練をしながら時期を待っていた。/ついに日本が第二次世界大戦を起こした。そこで、臨時政府は日本に宣戦布告して、連合軍と連絡を取りながら独立戦争を展開していった。わが民族の独立の意志が広く知られると、世界の強大国もわが国の独立を約束せずにいられなくなった。/このように民族全体が国の内外で力を合わせて日本に抵抗したので、ついに私たちは光復を迎えることができた。
【韓国教育開発院編】
****************
 ついでながら、上記文章には嘘や誇張があることを指摘しておく。光復軍は、中国に派遣されていたアメリカ戦略事務局の特務工作訓練を受けていたが、戦闘の実績はほぼ無い。実績は、インド・ビルマ戦線に光復軍工作隊(13名)を派遣して朝鮮系日本兵の投降を呼びかけてイギリス軍に協力したことくらい。また、「日本の軍隊に強制徴用された」とあるが、朝鮮で徴兵が実施されたのは終戦の1年前で、日本軍を脱出して光復軍に参加したのは全員が日本軍に志願した者だ。抗日運動を展開していたのは一部であり、朝鮮民族全体が抗日していたのではない。

 韓国では、この様に臨時政府の戦勝を教えると同時に、徹底した反日教育を行った。日本は朝鮮を侵略し、略奪だけを行ったとされ、悪魔のような存在だったと教え込んだ。「日本は100%加害者、朝鮮は100%被害者」「日本は悪、朝鮮は善」という構図の歴史教育で育った子供たちは、疑うことなくそれを真実だと信じ込み、当然の帰結として日本を憎悪するようになった。朴槿恵大統領(1952年生まれ)もその内の一人だろう。反日歴史教育が続けられたことで、年数を経るごとに、こうした歴史観を持つ韓国人は着実に増え、常識になった。
 朝鮮と同じく日本統治下にあった台湾も国民党一党独裁政権の時代に反日教育を行っていたが、韓国のようにはならなかった。韓国と台湾は対照的だ。違いを生み出したのは、朝鮮の民族性が大きく影響したからだろう。朝鮮は長年の朱子学的思想により、自分が善(正)で他は悪(邪)と思考する傾向が強く、国民にそういう思考方法が身に付いているから抵抗感無く受け入れたのだと思う。
 この様な歴史教育で日本に対する憎悪が醸成されていても、永らく日韓の外交関係には大きな問題とはならなかった。それが変わり始めたのは、1990年頃からだったと思う。その頃から、歴史問題が徐々に噴出し、韓国人の反日はどんどんエスカレートした。
 90年台から韓国の反日が目立ち始めたのは、幾つかの要因があると思う。
●87年の民主化で軍事独裁政権から民主主義政権に移行したことにより、言論統制が利かなくなった。
●ソウルオリンピック(1988年)開催や国連加盟(1991年)で自信を持ち、日本に遠慮する必要はないとの心理が高まった。
●冷戦終結で北朝鮮(共産主義)の脅威が減った。
●市民団体やメディアが利用し、扇動した。
●日本統治時代を体験した者が少なくなった。
●反日教育を受けた世代が政治・行政の中枢に携わるようになった。
●日本のマスコミが助長した。
●河野・村山談話で被害者の立場が補強された。
●韓国の政治家が積極的に政治利用するようになった。
●芸能人や文化人が愛国心のアピールのために利用した。
こんなところだろうか。

 韓国の歴史教育は、臨時政府の神話を教えると同時に、「先進的な韓国が未開な日本に文明を授けた」ということを教えている。長年の反日歴史教育で、強い自民族優越主義を植え付けられた韓国国民は侮日感情も大きくした。そして、世界一優秀な民族と言ってはばからないようにもなった。韓国国民は「本来あるべき歴史」を語り、韓国起源説などで歴史を美化している。
 虚構である「正しい歴史」は、政府が先導したものであるが、今ではメディアや民間団体の影響力が強くなり、煽り立てるものだから、韓国国民の妄想的な歴史観は非常に強固になっている。

 歴史認識問題は、韓国の事実に基づかない歴史観に端を発している。韓国政府が修正をすればいいのだが、国家のアイデンティティーに係わることなので難しい。それに、醸成された歴史観を否定するようなことは、韓国国民の反発が大きく簡単ではない。だから、韓国が歴史に見直すということは期待できないし、そもそも歴史認識問題を外交ツールとして使っているのだから手放すとも思えない。
 韓国側が歴史認識を変えないからといって、日本側が韓国の歴史認識に迎合するのも難しい。また、同じ過ちを繰り返すのかと批判される。
 韓国が歴史認識で日本に反発しても取り合わなければいいのだが、韓国が世界にプロパガンダを流布していることによって、日本の国益が損なわれているのは問題だ。だから、対策を執らない訳にはいかない。韓国を虚構の歴史認識から脱却させるのが根本的な解決方法だが、困難なのは前述の通り。では、どうするか。第三国の人々が韓国のプロパガンダを安易に信じることによって、日本が困難な立場に立たされるのが問題なのであるから、プロパガンダを論破するというのが正攻法かもしれないが、それは効果的では無いと思う。第三国の大多数の人々は、日韓の歴史について知らないし、知ろうとも思っていない。そんな人々に一つ一つ説明したところで、言い訳しているとしか採らないだろう。
 もし、韓国のプロパガンダを効果的に阻止できるとしたら、第三国の人々に「韓国の歴史認識は出鱈目」と思わせるようにすることなのかもしれない。韓国は北朝鮮と同じと認識させれば、韓国が手を替え品を替えて騒いだところで取り合わなくなるだろう。そのためには、韓国人が「韓国は第二次世界大戦の戦勝国」と認識していると知らしめることが最も良いのではないだろうか。例えば、韓国が第三国で歴史認識に言及したら、記者会見の場で「韓国は第二次世界大戦の戦勝国なのか」と質問する。韓国側が「戦勝国だ」と答えれば、外国人は朴槿恵大統領が言う「正しい歴史認識」が異常なものと気付くだろう。韓国が戦勝国と認めている国はないのだから。もし「戦勝国ではない」と答えたら、韓国内でバッシングが巻き起こり、以後「戦勝国ではない」とは答え難くなる筈で、歴史認識を持ち出すのを避けるようになるかもしれない。
 マスコミは草の根交流などを取り上げて民間外交の大切さを説く暇があるのなら、韓国に戦勝国なのかと問うてみてはいかがだろうか。

・・・終わり。
///////////////////////////
カイロ宣言
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E5%AE%A3%E8%A8%80
ポツダム宣言
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%A0%E5%AE%A3%E8%A8%80
日本の降伏文書
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%8D%E4%BC%8F%E6%96%87%E6%9B%B8
ポツダム命令
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%A0%E5%91%BD%E4%BB%A4
第三国人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E5%9B%BD%E4%BA%BA
モスクワ協定
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF%E5%8D%94%E5%AE%9A-142373
日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E3%81%A8%E5%A4%A7%E9%9F%93%E6%B0%91%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84
公教育再生: 「正常化」のために国民が知っておくべきこと - Google ブック検索結果
https://books.google.co.jp/books?id=RNmkBwAAQBAJ&pg=PT152&lpg=PT152&ots=Opmg76MDC3&focus=viewport&dq=%E8%87%A8%E6%99%82%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E5%AE%A3%E6%88%A6%E5%B8%83%E5%91%8A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E9%80%A3%E5%90%88%E8%BB%8D%E3%81%A8%E9%80%A3%E7%B5%A1%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E5%B1%95%E9%96%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82&hl=ja
韓国光復軍
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%85%89%E5%BE%A9%E8%BB%8D

PageTop

歴史認識問題に関する一考察1

 韓国の朴槿恵大統領は今日(14日)から訪米する予定だったが、10日になって延期を発表した。キム・ソンウ広報首席秘書官は、「国民が不安を感じている状況の中、朴大統領はMERS早期終息など国民の安全を管理するため、来週に予定された訪米日程を延期することにした」、「今朝、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官とケリー米国務長官が電話をした。尹長官が国内の状況に理解を求め、米国が同意して訪米日程を再調整することにし、発表することになった」と説明している。
 MERSの感染拡大で、「旅客船が沈没しても右往左往、致命的伝染病が広がっても右往左往。今この国を無政府状態にしているのは、反政府勢力などではなく政権自身」(歴史学者のチョン・ウヨン教授)との批判の声も上がり、支持率も急落していたにも拘わらず、9日までは訪米日程に変更はないとしていたことからすると、急変した印象を受ける。
 今回の訪米で朴大統領は、安倍首相が上下院合同演説で新藤義孝衆院議員(硫黄島で戦死した栗林忠道大将の孫)と硫黄島の戦いに参戦したスノーデン氏を握手させて歴史的和解を演出したことに対抗し、朝鮮戦争やベトナム戦争に従軍した退役米軍人と交流したり、ベトナム戦争関連の教育センター(アメリカ政府施設)に韓国政府の寄付で朝鮮戦争関連の展示をさせたりして、「日本は敵として米国と戦ったが、韓国は朝鮮戦争とベトナム戦争で米国とともに戦った」ということをアピールするつもりだったらしい。つまり、日米は新蜜月関係かもしれないが、米韓は血盟関係だと強調しようとしていたのだ。たぶん、米韓関係は日米関係よりも固い絆で結ばれているとして、歴史認識問題で韓国側に付くことを説得し、アメリカ側から安倍談話の内容に圧力を掛けるようとしていたのだ。だから、MERSが拡大中であっても訪米に執着し、訪米を強行するつもりだったに違いない。
 青瓦台は韓国側から延期を申し入れたと説明するが、朴大統領の思いの強さからすると、真相は逆だったのではないかと思えてくる。朴大統領は防疫対策もせずに感染拡大の現場となった病院を視察しており、そんな人物と面と向かって会談したらMERSに感染しないとも限らない。オバマ大統領が感染リスクを犯すのは避けたいと思ってキャンセルしたとしても不思議ではないだろう。

 訪米延期の真相は定かではないが、もしも訪米していたら、朴大統領には好ましくないことが待っていた。オバマ大統領からは、THAADの配備、中国による南沙諸島の埋め立てに対する反対声明、アメリカの要請を振り切ってAIIB参加したことについての説明、日本の集団的自衛権の容認、日韓関係正常化などを求められていただろう。米中の間でコウモリ外交を展開している韓国としては、対応に苦慮するところだった。
 朴大統領がこれらの要求にどの様に回答するつもりだったかは分からないが、日韓関係正常化に関してはこれまでの主張を繰り返し、解決を阻んでいるのは安倍首相だと訴えていたに違いない。

 韓国は自分達の歴史認識が絶対に正しいと盲信しているので、アメリカが賛同して当然と思っているかもしれないが、日米韓協力体制の強化を願うアメリカにとって、歴史認識問題は邪魔でしかない。
 2月末にはシャーマン国務次官が「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、国の指導者にとって安っぽい称賛を浴びる容易な方法だが、それは感覚がまひするだけで、進歩は生まない」と発言。5月中旬には、訪韓したケリー米国務長官が未来志向的な関係を進めるために相互に受け入れ可能な解決策を直接対話で抑制的に探ることを求めていた。オバマ政権は当初、歴史問題を引き起こしている原因は安倍首相にあると考えていたようだが、韓国側に問題があると考え直したのだ。
 このような状況になったのは、韓国が自爆したからだ。関係改善を促しても一向に進展させようとしないばかりか、アメリカに関係無い慰安婦像や東海呼称問題などを持ち込み、官民挙げて執拗に日本非難のロビー活動を繰り返したことで、アメリカにうんざり感が広がり、「いい加減にしろ」という気分にさせたのだ。これを「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」と呼ぶらしい。日本も韓国の執拗な反日活動にうんざりさせられ、「韓国疲れ」を起こしているが、アメリカも同様のようだ。

 アメリカは、70年前のことでこれ程までに揉めるのかと思っているに違いない。たぶん、安倍首相が河野談話と村山談話の継承を表明したことで、韓国も鉾を収めるべきだと思っている筈だ。だが、それで収まる程、歴史認識問題は簡単ではない。日韓双方に解決を阻む理由があるのだ。

 日本側の理由としては、歴史を学問の領域と考えていることにある。歴史は史実に基づいて論理的に解釈されるべきで、新資料の発見により修正が加えられて当然と多くの人が考えている。だから、政府見解であっても、妥当性が無いのであれば、破棄や修正が加えられてしかるべきという意見には基本的に逆らえない。もし、「首相が発言したのだから、それを歴史的真相とみなさなければならない」と発言したら、学問の自由を侵していると批判されるだろう。日本では政治権力に歴史の解釈権は無く、国民に特定の歴史認識を強制することは出来ないのだ。
 また、北朝鮮の拉致が発覚した事やネットが発達したことによって、左翼思想の信頼性が崩壊し、その欺瞞性が暴かれたことで、日本人の歴史認識が変化したことが大きい。戦後主流であった左翼史観(自虐史観)は、多くの人々からその妥当性に疑問を持たれることになり、従来の歴史認識が通用しなくなった。
 加えて、謝罪のたびに非難の声がエスカレートし、どんどん関係を悪化させたという事実もある。
 だから、河野談話や村山談話の時のように、安易に政治的妥協を図ることが難しくなっており、政権が妥協したとしても、日本の世論(特にネットで形成される世論)はそれに妥当性が無ければ納得しないだろう。ハーバード大学のエズラ・ボーゲル名誉教授(「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者)は、日本が戦時中の侵略行為や強制労働の歴史を認めることが中国や韓国との関係改善に寄与すると言っているが、そんな簡単な話ではないのだ。

・・・続く。

PageTop

油撒き事件の容疑者が特定される

 6月1日、寺社に油を撒いた容疑者に逮捕状が出されました。朝日新聞は、5月初旬にこんな報道をしていたのですが。
*** 寺社に油、犯人像に迫る 事件報じられ、ひそかに満足? ***
http://www.asahi.com/articles/ASH4Z44KSH4ZPLZB00L.html
~省略~
 液体をかけるという行為から、見えるものとは。元山形県警科学捜査研究所主任研究官の桐生正幸・東洋大教授(犯罪心理学)は「メッセージ性を含むことが多い落書きなどと違い、極めて匿名性の高い自己表現だ。しかも事件が報じられ、ひそかな満足感を得ている可能性がある」とみる。さらに「傷をつけるよりも心理的なためらいが少なく、瞬間的に終わるため罪の意識も薄いのでは」と指摘する。
 その上で、千葉、京都、奈良の被害が同一犯によるものだと仮定すれば、「単なる悪ふざけではなく、強いこだわりを感じる。ある種のマーキングやコレクションに近い行動かもしれない」。犯行が平日であることについても、「仕事で全国を回っているか、交通費をかけて犯行を重ねるだけの生活に余裕のある人物ではないか」と分析する。
 一方で、ネット上では「液体をかけるのは、宗教儀礼では」との意見も。だが、東北大学大学院国際文化研究科の山下博司教授(宗教人類学)はこれを否定する。確かにヒンドゥー教では特権階級である司祭が石像に牛乳や蜂蜜、「ギー」と呼ばれるバターオイルをかける儀礼があるが、「一般信者がかけることはなく、今回の被害のように建物の柱や壁などを対象にすることもない」と話す。
~省略~
**************************************************************
 大学教授よりネット上の意見の方が正しかったようです。

 容疑者に逮捕状というニュースが報道されると、ネット上では早くも詮索が始まっていました。まとめサイト「保守速報」の「【画像】寺社油事件、犯人は韓国系キリスト教、韓国系日本人の金山昌秀で確定」というスレッドを見ると、ネット上では、11時半のTBSニュースで出されたモザイクが掛けられた容疑者の写真から、12時前には容疑者の名前が確定されていたようです。TBSは容疑者の写真を容疑者が創立した宗教団体のホームページから取得したらしく、それと同じ写真が見つかったことから、名前と関係する宗教団体などが明らかにされました。
 この「保守速報」のスレッド中で明らかにされた容疑者の情報は下記の通りです。
****************
名前:金山昌秀
肩書:IMM JAPAN創立者、ディレクター
   ニューヨーク子宮内膜症センター所長
   米国産婦人科学会認定専門医
   ニューヨーク Mount Sinai 医大生殖医学科臨床助教授
   Johns Hopkins大学医学部病理学客員研究員
   Global Koinoniaミニストリー(ノルウェー)理事及び国際顧問
   インターコープジャパン主催者
   インターコープ国際宣教理事
経歴:東京出身。17才の時イエス・キリストと個人的に出会いクリスチャンとなる。神様からクリスチャンドクターとしての使命を受け渡米、医師となる。その後ニューヨーク子宮内膜症センターを開設。その卓越した技術、多くの奇跡の癒しが評判となり、世界中から訪れる子宮内膜症や難病患者は絶えない。2006年以降、子宮内膜症不妊症分野の全米トップドクターとして選ばれ続けている。また、自らもマーケットプレイスミニスター(宣教師)であり、イエス・キリストの証人として世界各国の教会、ミニストリーから招待を受け遣わされている。
****************

 TBSがホームページの写真を使ったのは、警察の記者発表で容疑者の写真を公表しなかったからと思われます。共同通信の記事内容からすると、千葉県警が公表したのは氏名、年齢、国籍、職業、居住地、関係している宗教団体名だけだったのかもしれません。
*** 神社に油、52歳男に逮捕状 米在住の宗教団体創始者か ***
http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015060101001295.html
 千葉県の香取神宮に油のような液体をまいた疑いが強まったとして、千葉県警が建造物損壊容疑で、米国に住む日本国籍の52歳男の逮捕状を取ったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。全国各地の寺社で油のような液体がまかれているのが相次いで見つかっており、関連を調べる。
 捜査関係者によると、男は米ニューヨーク在住で医師とみられ、宗教団体の創始者と称している。3月下旬、千葉県香取市の香取神宮の建造物に液体をかけた疑いが持たれている。
~省略~
**************************************************************
 とはいえ、記者発表で公表されたはずの「金山昌秀」「IMM JAPAN」で検索すると、インターコープ宣教会の関係者ということが簡単に分かるので、各マスコミもそれは分かっていたはずです。
 インターコープ宣教会は、インターコープジャパンの自己紹介ではこう説明されています。
*** インタ-コープの紹介 ***
http://intercpjp.net/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%A8%E3%81%AF/
インターコープ宣教会は
ローザンヌ誓約を基礎とした信仰告白を持って働いている超教派的な福音主義宣教団体として最前線フロンティアの未伝道種族宣教を追求しながら宣教現場にて伝道と弟子養育を通して教会開拓を実施しています。
*ローザンヌ誓約(The Lausanne Covenant):1974年スイスローザンヌで世界福音化国際大会の代表3,700余名(150余国から参加)が、まだ未完成課題である世界福音化のために献身する事を決断して署名した宣言文です。当時世界の言論は’20世紀において最も意味のあるクリスチャン宣言の一つである‘と評価しました。

インターコープ宣教会は10/40ウィンドウの最前線未伝道種族での開拓宣教を目的として1983年韓国で設立された超教派的海外宣教機関です。一般信徒を専門的な宣教師として育て、創意的な方法を通してフロンティアで主の至上命令を進めている宣教団体であり、国内、国外の福音的なあらゆる教団及び宣教団体、地域教会と協力して働いています。

2014年現在40余個種族に820余名の専門人宣教師を派遣し、10/40ウィンドウの地域である、小アジア、カフカス、中央アジア、ペルシア、アラブ、モンゴルシベリア、北インド、中国少数民族、ボルガーウラル、インドチャイナ、マグレブなどイスラム圏、仏教圏、代4世界の少数民族の地域で社会教育、医療、地域開発、研究事業など社会への貢献と教会開拓を並行しながら、全人的働きと通典的宣教を実施しています。

現在世界の110支部で1,000名のスタッフが宣教教育、宣教地研究、宣教への呼びかけ、宣教師サポートなどを行っています。日本では東京、大阪、栃木に支部があり、宣教訓練であるビジョンスクールが毎年2回実施されています。
******************************
 韓国で設立されたキリスト教系新興宗教団体で、海外宣教をしているということが分かります。ちなみに、2007年7月にアフガニスタンで韓国のプロテスタント系教会「セムムル教会」の信者ら23人が、布教活動を行ったとしてタリバンの人質にされたという事件がありましたが、派遣に係わっていたのがインターコープ宣教会でした。

 「金山」という苗字で韓国系キリスト教団体に深く関係しているとなれば、帰化人との疑いが濃厚になります。ところが、TVを見ていると、容疑者が日本人であることを不自然に強調しているように感じました。掲示板にも、「『日本人』『日本人』って嬉々として報道してるけど」「『犯人は日本人』と報道していたら、すなわち『犯人は日本人を名乗った外国人』という事だわなwww」「異様に日本人と強調して報道している時点で違和感ありまくりだった」などの書き込みがあることをみると、そう感じた人は少なくなかったようです。
 実際、各マスコミは容疑者についてどの様に報道していたのでしょうか。サイト上のニュース記事を比べてみます。

朝日新聞:米国在住で東京都内に拠点があるキリスト教系の宗教団体幹部(52)
読売新聞:米国在住の日本人の男(52)、2013年5月に宗教団体を設立、東京都出身、17歳でキリスト教徒、渡米後に医師になった
毎日新聞:米国在住の日本人医師で宗教団体幹部の男(52)、東京都出身、2013年に団体を設立、東京都内に拠点
産経新聞:米国に住む日本国籍の医師の男、キリスト教系を標榜する布教活動にも従事、東京出身、17歳の時に韓国系牧師が創立した都内の教会でキリスト教に出合う、渡米して医学を研究、産婦人科医
日本テレビ:キリスト教系宗教団体の創立者でアメリカに住む日本人医師の男(52)
テレビ朝日:アメリカに住む日本国籍の52歳の男、アメリカに住むキリスト教系の宗教団体の創立者で日本国籍の男
フジテレビ:アメリカ在住の52歳の医師の男、ニューヨークで産婦人科の医師として働く
TBS:アメリカに住む日本人医師の男、アメリカに住む52歳の日本人医師、2年前にキリスト教系の宗教団体を設立
NHK:アメリカ在住の宗教団体の関係者で52歳の日本人の男

 産経新聞だけが韓国とのつながりを臭わせていますが、他のマスコミの報道は韓国との関係を一切報じていません。
 また、「日本人」と報じたのは、読売新聞、毎日新聞、日本テレビ、TBS、NHK。「日本国籍」と報じたのは、産経新聞とテレビ朝日。国籍に触れていないのが、朝日新聞とフジテレビでした。

 韓国には、ウリスト教と呼ばれるキリスト教系のカルト宗教があります。ウリスト教とは、韓国発祥のキリスト教系団体がキリスト教の教義を自分に都合のいいように独自の解釈をすることから、伝統的なキリスト教に異端視されていることをウリ(我)とキリストを合わせた造語で揶揄したものですが、韓国社会を反映しているためでしょうか、反日的でもあります。韓国にはこの手のキリスト教(プロテスタント)団体が少なくないのです。
 例えば、汝矣島純福音教会のチョ・ヨンギ牧師は東日本大震災の翌日に「(日本の大地震は)日本国民が信仰的にあまりにも神様を遠ざけて、偶像崇拝、無神論、物質主義に出て行ったことに対する神様の警告」と発言、その翌日には、江南教会のキム・ソングァン牧師が「日本が普通の国とは違い世界で一番傲慢で、偶像と鬼神が多い国で、(今回の地震を通じて)日本が体質改善することになるだろう」「日本の天皇については地震も防げず津波も防げないのだから国王というべきで、神様の前で天皇という呼称が謙虚でない」「(神様が)末世に津波が起きることをご存知で、日本を置いて大韓民国を守って保護される」と発言していました。彼らは、東日本大震災を天罰と言い、自らの反日思想の正当化のために神の名を利用することに対して何の躊躇いも無いのです。
 その他、海外で現地の宗教を軽んじ、トラブルを起こす例もあります。前述のアフガニスタンで拉致されていた韓国人は、支援活動のボランティアでの渡航でしたが、「短期宣教」と呼ばれる海外での短期の宣教活動の一環でもありました。アフガニスタンでは、こういう奉仕団がモスクの前で賛美歌を歌ったり、現地の子供たちに韓国語で聖書を読み聞かせしていたともいわれ、それが事件の背景にあったとも伝えられています。また、昨年7月には、韓国のキリスト教信者3人がインドのマハーボーディー寺院の入り口でギターを弾きながら賛美歌を歌っていたところを修行に来ていた韓国人僧侶に制止されるということがありましたが、3人は「神様だけが救いだ。救いのない彼らが哀れだから神様に伝えている」などと反発して寺院での宣教活動を正当化したそうです。同様なことは他にもあり、ミャンマーでは現地の僧侶の手を握って賛美歌を歌った、イエメンでは首都の繁華街の真ん中で多数集まって賛美歌を歌った、チベットでは寺の庭に聖書を埋めたり寺の周辺にキリスト教の祈りの文が書かれた釘を打ったということがあったようです。
 この様な他宗教のエリアでの宣教活動は、韓国国内でも行われており、仏像に落書きしたり、壊したりすることは珍しくないそうで、無断で寺に入ってその寺の破壊を神に祈ることもあるそうです。
 上記の事例から見えてくるのは、非常に独善的で排他的であり、自らの主義主張のためにキリスト教という名を利用したりしている姿です。金山昌秀容疑者の場合はどうでしょうか。マスコミが報じている容疑者の言動の中から幾つかピックアップします。
●集会で、日本の2つの山を「悪魔の電波塔」と称し、「油を注いだ」と説明していた。
●東日本大震災で倒壊した鹿島神宮の鳥居の写真を示し、「震災は“日本の君”の首を折るために神が起こした」などと主張していた。
●震災を機に日本で「呪われた場所を清める」活動を開始するよう神に命じられたと言っていた。
●「清める活動が終了し、“日本の君”を追い出すことに成功した」などと話していた。
●集会で、「ここに本当に皆様、霊の目が見えるとわかるんですけれども、この洞窟の入り口に、ゴリラのような怪物が立っていました。『イエス・キリストの名によって、今、お前を縛りつける。イエス・キリストによって命じる、この山から出ていけ!』出ていきました」と話していた。
●集会で、「これが、呪いのお城です。西日本全体に呪いを送る場所の1つです。ここも、多くの人が無実の罪で殺された場所で、ここにも油を降り注いで清めました」、「精霊様の命令としては、このほこらの屋根にのぼって、それで油を注ぎなさい。(この山には)地獄につながる、そういうほこらが、いくつか出ています。それにも全部、油を注いで、つぶしてきました」と話していた。
 震災は神の意志と語り、神に命じられたとして異教の関連物を油で清め、神仏を日本から追い出したと主張し、イエスの代理人のように振舞っています。ウリスト教の姿そのままではありませんか。

 ウリスト教が他国のキリスト教と非常に異なるのは、朝鮮民族の民族性に強い影響を受けているからだと思われます。
 「虎の威を借る狐」という故事がありますが、これは朝鮮民族の民族性をよく表す言葉と言われています。朝鮮民族は、権勢を持つものに擦り寄って、その力を自らのために利用する手段を往々にして取るからです。ウリスト教の指導者にとってキリスト教を名乗ることは、キリスト教の権威を利用して信用力と正当性を得る手段でしかありません。自らの思想や欲望を実現する手段なのですから、イエスの教えに忠実であることよりも、聖書を曲解したり、自身が神のような存在になったりするのです。
 また、朝鮮民族の民族性には独善的で上下意識が強いというのもあります。「自分は善で他は悪」と考えると同時に「上は正で下は邪」とも考え、下は上に従って当然との考えが根底にあるのです。これがキリスト教と結びつくと、教団の教義が神の意思で唯一絶対となり、他宗教は邪悪な存在となります。そして、他宗教を攻撃することが善行で、排除することで人類を救済しているように思い込むのです。だから、他宗教に不寛容で、世界中でトラブルを起こすのです。

 警察庁によると、油撒き被害は16都府県、48箇所(5月29日時点)になっています。金山昌秀容疑者は3月下旬に来日し、レンタカーで千葉・茨城・奈良を移動した後、4月下旬に出国したようですから、全てが金山容疑者の犯行ではないのかもしれません。山形の事件などは、模倣犯若しくは信者による犯行の可能性の方が高いのかもしれません。また二条城の被害は、2月に発見され、潤滑油スプレーによるものとみられていますから、金山容疑者とは無関係とも考えられます。でも、犯行動機や状況を考えると、多くが金山容疑者の犯行とみて間違いないと思います。ですが、金山容疑者は、先月に日本テレビの取材をニューヨークで受けた際、事件に心当たりはないと話していました。本当に無関係なら、雲隠れせずに堂々としていればいいのです。もし、犯行を行っていたとしても精霊の命令と主張しているのですから、隠すことはありません。それなのに雲隠れしたということは、やましさがあるのでしょう。
 金山容疑者には、旅券返納命令が出されるそうですから、逃げていてもパスポートが失効し、いずれ不法滞在で強制退去となり逮捕されることになりそうです。逮捕されれば報道されるでしょうが、たとえ金山容疑者が犯行を自白しても、大手マスコミのほとんどは「日本人」又は「日本国籍」で通し、帰化人であることは報道しないと思います。レイシストと批判されることや在日韓国人の反発を受けるのを避けるために。本音がそうであっても、表向きは「犯行と帰化は関係無い」との理由を付けるでしょう。でも、それで良いのでしょうか。
 金山容疑者の犯行は、宗教的思想よって引き起こされたものです。その宗教的思想は韓国のキリスト教系カルト宗教の系譜の上にあり、飛びぬけて特異なものではありません。でも、帰化の事実を隠すと、金山容疑者の犯行が朝鮮民族の文化を背景にしていることが分からなくなり、頭がおかしい日本人が起こした特異な事件となってしまいます。それでは、事件の本質が見えなくなります。
 今年の3月には、在日韓国人俳優の隆大介こと張明男が台湾の空港で入国審査官に暴力を振るという事件がありました。この時も「日本人」と報道されていました。在日韓国・朝鮮人に関しては、情報を隠蔽して当然ということなのでしょうか。
 マスコミは知る権利を声高に叫びながら、こいうことを行うから「マスゴミ」と呼ばれるのです。在日韓国・朝鮮人の犯罪を報道することで不当な差別を助長するという意見もありますが、むしろ、マスコミの情報隠蔽が在日韓国・朝鮮人に対する嫌悪感を拡大させているのではないでしょうか。ジャーナリズムの使命は、事実を報道し、真相を追究することです。ヘイトスピーチをバッシングする前に、やるべきことを考えるべきでしょう。



 金山昌秀容疑者は、名前と肩書きが明らかになったことで帰化人と疑われた訳ですが、帰化人と判明するまで1日しか掛かりませんでした。「保守速報」の「【画像】寺社油事件、犯人は韓国系キリスト教、韓国系日本人の金山昌秀で確定」、「『日本人』と報道の寺社油事件容疑者、やっぱり帰化済みの元在日韓国人であったと確定 Dr金山昌秀のお姉さん『私は、在日韓国人として東京で生まれました』」、「【官報】寺社油事件 犯人の金山昌秀、帰化前の本名は『金昌秀』だと判明! 昭和54年に在日韓国人から帰化(画像)」という3つのスレッドを見るとその過程が分かります。
●容疑者が創立した「IMM Japan」のホームページが発見される。
●11時30分に放送されたニュースで使われた容疑者の写真(モザイク有り)とホームページに掲載されている写真が一致したことから、容疑者が金山昌秀と確定される。
●ホームページの情報から、インターコープ宣教会の関係者であることなども判明。
●同じ写真を使った教会の公開拝礼の案内も発見される。
●クリスチャンの個人ブログの過去コメント(2014年1月)のやり取りから金山容疑者の姉とブログ主が友人なのが分かり、他のエントリーから姉の名も判明。
●姉の名から、姉がインターナショナルVIPクラブ・クロスカルチャー代表や医療器具製造販売会社の代表取締役であることが分かり、国際基督教大学の博士課程に進学し、日韓併合条約シンポジウムの発起人ということまで明らかにされる。
●姉が国際基督教大学アジア文化研究所の肩書でバイブル・ムーブメント・パートナーズという聖書関連のサイトに「私は、在日韓国人として東京で生まれました。」との一文が有る文章を投稿していたことが発見される。
●6月2日の午前中に官報15724号がアップされ、金山容疑者が昭和54年6月19日に帰化したことが確定する。
 「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、ネット上で情報交換しているのは膨大な人数ですからこの様なことが可能だったのでしょう。改めて、ネット社会の怖さを知らされました。

 官報から、金山容疑者は家族4人(両親、本人、弟)で帰化したことが分かります。父は大正9年生まれ、母は昭和9年生まれで、帰化前の本名から判断すると、両親とも朝鮮人だったようです。弟は昭和41年生まれで、弟も一緒に帰化しているのですが、姉の名はありません。だから、姉が帰化済みなのかは分かりません。
 金山容疑者の帰化前の本名は「金昌秀」で、昭和37年9月8日生まれですから、17歳になる3ヶ月前に帰化しています。本人によれば、「17才の時イエス・キリストと個人的に出会いクリスチャンとなる。」とのことですから、帰化が精神に影響を及ぼし、クリスチャンとなる切っ掛けになったのかもしれません。
 ちなみに、金山容疑者の姉が代表取締役を務める会社のホームページからすると、会社は、金山容疑者の両親が1950年7月に創業し、2004年6月に有限会社へ改組するまで個人事業のままだったようです。1950年7月は、朝鮮戦争(1950年6月25日~)が勃発した直後です。この時、金山容疑者の父は30歳で母は16歳でした。もしかしたら、金山容疑者の両親は朝鮮戦争を逃れて日本にやって来て、7月から東京で働き始めたということかもしれません。

//////////////////////
寺社連続油被害事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E7%A4%BE%E9%80%A3%E7%B6%9A%E6%B2%B9%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
【画像】寺社油事件、犯人は韓国系キリスト教、韓国系日本人の金山昌秀で確定
http://hosyusokuhou.jp/archives/44265410.html
「日本人」と報道の寺社油事件容疑者、やっぱり帰化済みの元在日韓国人であったと確定 Dr金山昌秀のお姉さん「私は、在日韓国人として東京で生まれました」
http://hosyusokuhou.jp/archives/44270751.html
【官報】寺社油事件 犯人の金山昌秀、帰化前の本名は『金昌秀』だと判明! 昭和54年に在日韓国人から帰化(画像)
http://hosyusokuhou.jp/archives/44278130.html
非常識すぎる韓国クリスチャン! インドの仏教聖地で宣教活動・・・ネット上に「国の恥」の声=韓国メディア
http://news.searchina.net/id/1537405?page=1
渡辺明日香のクリスチャン生活を綴った裏ブログ♪
http://ameblo.jp/lovingjesus/entry-11744176157.html
有限会社ダイヤモンド電気
http://debe.jp/about.html

朝日新聞
寺社に油事件、宗教団体幹部に逮捕状 「お清め」と証言
http://www.asahi.com/articles/ASH6105W4H50PTIL01D.html
読売新聞
油まいた男「悪霊の巣窟清めた」と話す動画公開
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150601-OYT1T50047.html?from=y10
毎日新聞
寺社に油:米国在住の日本人医師に逮捕状 建造物損壊容疑
http://mainichi.jp/select/news/20150601k0000e040208000c.html?ck=1
産経新聞
「呪われた日本を油で清めた」「震災は神の意志」逮捕状の男、集会で主張
http://www.sankei.com/affairs/news/150601/afr1506010033-n1.html
日本テレビ
神社に“油” 宗教団体創設者の男に逮捕状
http://www.news24.jp/articles/2015/06/01/07276374.html
テレビ朝日
神社に“油” 米在住、日本国籍52歳の男に逮捕状
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000051599.html
フジテレビ
「油」被害で男に逮捕状 3月下旬に千葉や茨城をレンタカーで移動
http://www.fnn-news.com/fujitv/?URL=http%3A%2F%2Fwww.fnn-news.com%2Fnews%2Fheadlines%2Farticles%2FCONN00293746.html
TBS
神社などに“油” 米国在住の日本人男に逮捕状
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2506802.html
NHK
文化財被害 米在住の男に逮捕状 返納命令要請も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150601/k10010099221000.html

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。