六丈記2

備忘録のようなもの

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

焼肉酒家えびす 石野マネジャーは何者?

 この食中毒事件が報道された当初から疑問に思っていたことがあります。石野浩平マネジャーは何者なのかと。「石野浩平」で検索してもそれらしい人物は見つけられませんでした。

 

 ここで、少し振り返ってみます。
 4月27日、富山県が集団食中毒を発表し、砺波店を営業停止処分にしました。同月29日、富山県の児童が死亡。同夜、フーズ・フォーラス社は本社で記者会見をして、全店の営業無期限自粛を発表し、緊急対策本部を設置します。ここで石野浩平マネジャーが本部長として登場します(*1)。マスコミ対策をはじめ、食中毒事件の対応を一手に引き受ける予定だったように思います。
 5月2日の記者会見でも石野マネジャーが中心になり、報道陣に事件について説明していました。勘坂社長が突然、会見場に現れ、顰蹙を買う発言で、「逆切れ会見」と言われる会見のことです(*2)。
 その後も石野マネジャーはマスコミに情報提供などをしているのですが、勘坂社長の情緒不安定な行動が注目され、石野マネジャーは大きく取り上げられなりました。

 

 石野マネジャーの会見の様子を見ていると妙に場慣れしているように感じます。勘坂社長の言動が尋常では無いので、余計そう感じるのかもしれませんが。
 それに、フーズ・フォーラス社の他の社員とは異なる印象を受けます。フーズ・フォーラス社の平均年齢が26歳(*3)で他の社員が若いからだけではありません。社風と違う雰囲気を感じるのです。あくまで、主観なのですが。
 更に、どの記事にも石野マネジャーの経歴は記載されていませんし、肩書きもマネジャーとしか書かれていません。普通は総務部マネジャーとか仕入部マネジャーなどと表記すると思うのですが、単にマネジャーとあるだけです。何か不自然です。これでは、それまでどの様な仕事をしてきて、どの部門を担当してきたのか全く分かりません。
 もし、仕入部マネジャーだったなら仕入状況や仕入の交渉経過に詳しいため、教育部マネジャーだったなら料理方法や衛生管理に詳しいため、この様な理由で緊急対策本部長に適任と判断したのだなと推測することも出来ます。では、なぜ、石野マネジャーが緊急対策本部長に就任したのでしょうか。その理由は。この会社での職務経歴が不明なので、全く見えてきません。

 

 フーズ・フォーラス社の組織図が見当たらないので、この会社の構造は正確にはわかりません。マネジャーが部長に相当するのか、課長に相当するのかも分かりません。
 それでも、ネット上から得られる会社の情報を書き出してみます。

株主 勘坂康弘
取締役 勘坂康弘 勘坂秀雄 勘坂千恵子
監査役 勘坂裕司
(*4)

新入社員の求人職種
■店長候補 ― 店舗の運営管理
■店舗開発 ― 店舗の設計、開発、標準化
■商品開発 ― メニュー、食材の開発、改善
■経営管理 ― 現状分析、戦略立案
■スーパーバイジング ― 店舗の経営指導
■出店 ― 立地調査、店舗物件取得
■総務 ― 総務、人事、労務、経理、資金
■バイヤー ― 食材仕入、食材研究
■エデュケイター ― 能力開発、教育
(*5)
店舗職種
キッチン、ホール、キッチン責任者、店長
本社部門及び職種
教育部、社長室、店舗サポート部
教育部マネージャー
(*5)
エリアサポートマネジャー(*6)
商品部マネジャー(*7)

 

 以上から推測すると、「役員-本社-店舗」の組織になっているようです。
 更に、本社は総務、店舗開発、商品開発、経営戦略、教育、店舗サポートの部門に分かれているのではないでしょうか。よくは分かりませんが。そして、部長、課長クラスの管理職をまとめてマネジャーと呼んでいるようです。ただし、「マネジャー」のように接頭に職域が付き、単なる「マネジャー」という役職は無いようです。

 

 ここで話を変え、勘坂社長についてふれます。
 以下は「外食.biz」というサイトに勘坂社長自身が投稿した記事(*8)を参考にしています。
◆経歴
1968年8月 富山県高岡市生まれ
1992年3月 金沢経済大学(現 星稜大学)卒業
1997年5月 「焼肉酒家えびす」を高岡市に開店
1998年9月 有限会社フーズ・フォーラス設立
2000年12月 株式会社フーズ・フォーラス設立
2010年末現在、北陸3県と神奈川県に「焼肉酒家えびす」20店舗展開。
◆創業の経緯
 大学卒業後2年間、商社勤務を経験し、23歳の時に起業を決意。学生時代にディスコの黒服のアルバイトをしていたことから、サービス業を志し、サービス業の中でも規模の大きい外食産業なら大きな企業に育てることができると考え、外食企業にすることにした。
 商社を退社後、業態選定のために半年ほど東京で調査研究。焼肉は単価が高い店が多く、牛角などが出始めたとはいえまだ後発でもいけるだろうと考え、焼肉業態にしようと決める。
 地元工場への派遣で2年半働き、1000万円ほどの事業資金を作る。飲食業で働いた経験はなかったが、28歳で焼肉店を創業する。
 起業を決意した当時から、、「 ある程度大きな会社に育てたい 」 と思っていたことから、チェーン展開をして多店舗化を図ることを目指す。そのため、10数年前からペガサスクラブでチェーンストア理論を学び、井上フードビジネスコンサルタンツの井上恵次社長の指導を10年以上受け、経営理念の重要性を学ぶ。(*7)
◆経営方法
 経営理念を明確にし、それを具現化するための行動基準を作り、行動基準の達成具合を適正に評価する評価制度を運用している。
 具体的には、次の通り。
 理念は「すべてのお客様に愛を、店舗スタッフへ感動を、愛と感動のレストランチェーン」であり、ビジョンは「日本一の伝説となるレストランチェーンを実現」である。このビジョンの行動指針は 「 商品力で日本一」 「 接客サービス力で日本一」 「 店長の平均年収で日本一」 であり、更に2014年度までに東証マザーズに上場、2017年度までに東証一部に上場、2020年度までに300店舗出店を目指している。
 理念を従業員が共有することが必要で、そのために従業員教育を重要視している。
 理念を具現化するために細かいマニュアルに沿って行動させ、マニュアルに従った行動が出来てるか確認するために多数のチェック項目を設け、従業員を評価している。その評価が直接給料に反映されるため、インセンティブになっている。
 従業員に理念を共有させ、マニュアルを確実に実行させるため、従業員教育を重要視している。
 「チェーン店でうまく行っていないところは理念倒れになっているところが多い気がしています。」
◆安さの秘密
 「安くするには色々と方法がありますが、価格と味のバランスは忘れてはいけません。焼肉酒家えびすの場合は食材を使い分けることによって実現しています。例えば牛肉。牛肉は国産牛とオージービーフだとやはり国産牛の方が美味しいです。だから国産牛を使っています。ホルモンも和牛とUSビーフでは味が全然違うのです。ですから例え原価率が50%かかっても和牛なんです。それに対して、豚肉とか鶏肉は国産と外国産を比べても味の違いがほとんど無いのです。だから外国産でいいのです。」

 

 次に、ソースに難がありますが、勘坂社長の人物像に関する記事(*9)を要約します。
 勘坂社長と3年前に渡米したことがある別のレストラン役員が「そのときも奇行が多かった」と証言。
 この役員が渡米したのは、同じ経営コンサルタント会社が主催したセミナーで、有名飲食チェーンを含む複数の企業から数十名の役員が参加。フーズ・フォーラスからは勘坂社長ら3名が加わった。
 勘坂社長の奇行について社長の同行者は「リーダーシップのある方なんですが、感情の起伏が激しくて、よく社内でも泣いたりわめいたりするので、そこは困っています」と話す。
 この役員曰く、「おそらく今回の事件で悪態をついたのではなく、もともとああいう感じの態度をする人物なのでしょう」。
 ちなみに「焼肉酒家えびす」の激安メニューは、このセミナー主催のコンサルタント会社によるアドバイスが大きかったのではないかと同役員は話す。「メニューの種類を絞って単価を下げるという手法は、このコンサルタント会社が参加各社に指導してきたことで、ここに参加した飲食チェーンの多くが少なからず同じ路線で成果を上げていましたから」とのこと。

 

 これらの記事から、勘坂社長は経営コンサルタントに大きく影響されているのが見て取れます。
 店の雰囲気、接客方法(過剰な元気と大声、過剰な謙り)が居酒屋チェーンに似通っているのは経営コンサルタントの影響でしょう。企業運営にしてもマニュアル頼りで他のチェーン店と代わり映えしません。過去の成功事例を継ぎはぎに真似た結果でしょう。
 それに、勘坂社長の経営理念などが薄っぺらい感じがするのは経営コンサルタントの受け売りで、自分の言葉になっていないためではないでしょうか。
 企業運営がマニュアルに沿って行われていたのに対し、経営も経営コンサルタントのマニュアルに沿って行われていたような気がします。経営コンサルタントと勘坂社長は先生と従順な生徒の関係のようなものだったのではないでしょうか。

 

 ここから、石野マネジャーに話を戻します。
 フーズ・フォーラス社が集団食中毒を発生させ、営業停止処分を受けるという危機に際し、勘坂社長はどの様な行動を取ったでしょうか。日頃から経営コンサルタントを頼りにしている事からすれば、当然、経営コンサルタントに相談したでしょう。困った時に役に立たないのであれば、存在価値が疑われますので、経営コンサルタントは何らかの対策案を考案したものと考えられます。その対策とは危機管理コンサルタントをフーズ・フォーラス社に送り込み、対応を一手に引き受けさせることだったのではないでしょうか。
 石野マネジャーがフーズ・フォーラス社に派遣された危機管理コンサルタントと仮定すると、緊急対策本部長に就任した理由として納得できます。そして、会社での職務経歴が開示されていないこと、役職が単なる「マネジャー」ということ、場慣れしているように見えること、全てが得心できるのです。
 石野マネジャーが危機管理コンサルタントではないかというのは推測に過ぎません。私には確認する術がありません。取材している記者が入社年、入社してからの経歴を会社に確認してくれると有り難いのですが。多数の記者が取材しているにも拘らず、誰も緊急対策本部長の就任理由に興味を示していない様子なので、記者に期待するのは無理なのでしょうね。
 
--------------------------------------------------------------

*1:食中毒、チェーン全店を営業自粛…会見で謝罪(読売新聞5月1日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110501-OYT1T00236.htm
*2:焼き肉店社長、加熱用肉ユッケは「業界の慣習」(読売新聞5月3日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110503-OYT1T00313.htm
*3:企業情報詳細 株式会社フーズ・フォーラス(働くなら福井!)
http://www.hatarakunara-fukui.jp/010_search/corporate.php?id=466
*4:フーズ・フォーラス解体新書 ~勘坂社長は何を考えていたか?~(二代目経営者応援するコンサルのブログ)
http://ameblo.jp/nidaimekeieisya/entry-10883566883.html
*5:株式会社フーズ・フォーラス 【焼肉酒家えびす】(就職情報サイト「リクナビ2012」)
http://job.rikunabi.com/2012/company/top/r121310064?vos=dr1rprs11000413
*6:30代の仕事 店員のやる気引き出す(読売新聞3月12日)
http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20110312-OYT8T00163.htm
*7:ユッケ調理マニュアル通りだが…トリミングなし(読売新聞5月6日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110506-OYT1T00068.htm
*8:新春特別講義 強力なチームづくりが、幸せな人生を実現する ~「えびすストーリー」執筆中 株式会社フーズ・フォーラス 勘坂康弘氏(外食.biz)
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_01.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_02.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_03.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_04.cfm
http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_05.cfm
*9:「昔から社内で泣いたりわめいたり......」食中毒「焼肉酒家えびす」勘坂社長の奇行癖(日刊サイゾー5月08日)
http://news.livedoor.com/article/detail/5541341/

スポンサーサイト

PageTop

焼肉酒家えびす マスコミとリーク情報

 5月2日、石野浩平マネジャーは毎日新聞の取材に「2年前に食肉卸売会社から『ユッケ用に』と提案があり、(加熱用の)肉を提供してきた」と答えています(*1)。更に、フーズ・フォーラス社は食肉卸業者側がアルコールで殺菌し真空パックして納入するため、問題ないと考えていたと主張し、食肉卸業者からフーズ・フォーラス社に送られた「ユッケ用サンプルが出来ました」と書かれたメールをマスコミに公開しました(*2)。
 5月7日、NHKは店側が業者から「ユッケ用のサンプルができました」と書かれたメールの画像を写し出し、警察の合同捜査本部が押収したパソコンの記録などを分析して、肉の取り引きの実態について解明を進めていますと放送しました(*3)。
 同日、朝日新聞も「大和屋側から「ユッケ用のサンプル」を送付する趣旨のメールを受け取っていたことがわかった。富山、福井両県警の合同捜査本部は6日、このメールが交わされたとみられるパソコンを押収した。」と報道し、NHKのメール画像と同じ内容の画像を載せています(*4)。

 5月8日、テレビ朝日は食肉卸業者が「ユッケ用の肉だとするメール」を焼肉チェーン店側に送っていたことが分かり、警察は押収したパソコンや伝票などから契約実態などについても詳しく捜査する方針だと放送し、メール全文の画像を公開しました(*5)。

 5月9日にはイザのニュースでも「焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」(金沢市)に、肉を販売した卸元「大和屋商店」(東京都板橋区)が、食中毒防止の「トリミング」は必要ないとする趣旨のメールを送っていたことが9日、分かった。」、「合同捜査本部は再び家宅捜索を行い、検証を進める。」と書かれ、メール全文の画像が載せられています(*6)。

 

 この一連のメールのニュースからして、5月2日にフーズ・フォーラス社が公開したメールとは異なるメールが5月7日に発見され、5月8日にそのメールの全文が分かったものと思っていました。
 ところが、5月2日にフーズ・フォーラス社が公開したメールを調べてみると、そうではありませんでした。5月2日にマスコミ公開されたメール画像(*7)が下の画像です。

 

 見比べてみると、5月8日に分かったとされるメールと5月2日にマスコミ公開されたメールは全く同じ内容です。5月8日のメールが印刷された物の画像で、5月2日のメールはモニターの画像なのが違うだけです。
 つまり、マスコミは、5月2日にはメールの全文が分かっていたのです。
 5月7日に警察からメールの一部がリークされ、5月8日に全文がリークされたのでしょう。だから、印刷されたメール画像になったのだと思います。
 マスコミはリークを信用して、情報源を明かさず、初めて分かったような報道を揃ってしていましたが、この様な報道のやり方は新しい情報が出てきたと誤った印象を与えます。正確な報道を目指すならば、フーズ・フォーラス社が公開したメールの内容が警察の捜査情報で確認されたとすべきでしょう。

 

 去年の郵政不正事件の無罪判決後、検察のリーク情報を元に検察に都合の良いストーリーを書いたことに対して、マスコミからは自省の弁が語られました。もう、忘れてしまったのでしょうか。リーク情報である事を秘匿したまま、報道すれば捜査当局にうまく利用される危険性があるとの教訓を得たのではないですか。
 日米のマスコミの違いについて、現代ビジネスに「アメリカの新聞が内部告発者の匿名性を守ろうとするのに対し、日本の新聞は当局の匿名性を守ろうとする」(*8)と書いてあります。日本のマスコミはこの特徴から脱皮出来ないのでしょうか。

 

 ちなみに、フーズ・フォーラス社が公開したメールには「国産牛 和牛経産モモ赤身100%(スジ無し) ユッケ用のサンプルが出来ました。」、「ホルス経産とは違い和牛の血統でその上雌なので味があります。」と書いてありました。
 和牛経産とは出産を経験した和牛の雌を再肥育したものらしい。未経産牛に比べると、肉質が劣るとのこと。
 FNNのニュース(*9)では「ユッケを提供する「はっぷHOUSE」は焼き肉の世界で、ユッケを提供するには、『和牛経産』は絶対使ってはいけないし、常識では考えられない状況ですね」「サガミヤホールセールの石塚 敬太郎社長は(経産和牛は)食感も、ざらつきがある。(一般的に生食としては?)なかなか考えられないですね。おすすめはできないですね」、「ハンバーグ専門店「GEORGE V」は(ハンバーグでは)結構、『経産牛』というのを使っているお店が多いと聞いてますけど。ハンバーグとかメンチカツといったものだと思うんですけども。うちは、『経産牛』は使っていなくて、もっと質にこだわりたいと...。(当店は)『経産牛以外』のものを使っています」とのこと。良い肉ではないようです。

 

 焼肉酒家えびすではA3ランク以上黒毛和牛を提供していることになっているが、経産和牛を使っていることで、嘘だったことになるでしょうか。
 牛肉の格付け(*10)のアルファベットは歩留等級を表し、数字は肉質等級を表しているそうです。A3ランクとは歩留が標準より良く、4項目の肉質等級全てが標準以上の物になります。
 経産和牛にA3ランク以上は存在するでしょうか。「A3ランク 和牛経産」で検索すると存在していました。一般的ではないようですが。
 また、和牛のほとんどが黒毛和種なのだそうです。
 よって、経産和牛と知っていたからといって、「A3ランク以上黒毛和牛」と嘘をついていたことになりません。実際は交雑牛や廃用牛を提供していたのですが。
 フーズ・フォーラス社はこの問題発覚まで和牛以外が納品されていたとは知らなかった(*9)との事ですが、虚言ではなく無知だったということでしょうか。

------------------------------------------------------

*1:集団食中毒:食肉卸が提案…ユッケ用に「加熱用肉を提供」(毎日新聞5月2日)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110502k0000e040044000c.html
*2:集団食中毒 『えびす』と『卸業者』で食い違い(チューリップテレビ5月2日)
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20110502202315
*3:業者からユッケ用とメール(NHK5月7日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110507/t10015747121000.html
*4:食肉業者、「ユッケ用」とメール 契約前に焼肉店側に(朝日新聞5月7日)
http://www.asahi.com/national/update/0507/OSK201105070026.html
*5:東京の食肉卸売会社 メールで「ユッケ用の肉」(テレビ朝日5月8日)
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210507028.html
*6:過失どこに 集団食中毒、卸元が「トリミング不要」(イザ5月9日)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/506165/
*7:2年前から細菌検査せず えびす会見「企業体質甘かった」(北日本新聞5月3日)
http://webun.jp/news/A100/knpnews/20110503/37957
*8:「捜査する側」を匿名にする日本の新聞報道はアメリカでは通用しない(現代ビジネス2010年11月04日)
http://gendai.ismedia.jp/articles/print/1501
*9:焼き肉チェーン集団食中毒 大和屋商店から送られた肉に「和牛経産」の文字(FNN 5月10日)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00199114.html
*10:牛肉ランド
http://www.gyunikuland.com/siru/siru-bui.html

 

PageTop

焼肉酒家えびすのチラシ2

 先日の「焼肉酒家えびすのチラシ」よりのエントリで掲載した焼肉酒家えびすのチラシには黒毛和牛のアピールの欄がありました。
 その部分の全文を下記に書き出します。

 

<黒毛和牛>
えびすが「本当においしい焼肉を、たくさんの方におなかいっぱい食べて頂きたい」という思いから選んだお肉ーそれが”黒毛和牛”です。
和牛は脂(あぶら)がおいしく、とてもよい香りがします。そしてクセがありません。
欧米のセレブ達もお忍びで食べにくるほど和牛の味の良さはバツグンです。えびすではA3ランク以上(デパートで販売されているお肉と同じくらい)のお肉を使用しており、「おいしさ、安全、安心」そして「手頃な価格」を目指しました。

 

 読売新聞によれば4月中旬にユッケ用和牛として納品された物に和牛ではなく、交雑種の肉があったとのこと。確認されたのは1頭分ですが、値段の安さからすると、過去和牛として納品された殆ど全部が和牛ではなかった可能性が高そうです。
 フーズ・フォーラス社がそれについて知っていたのか、騙されていたのか今のところ分かりませんが、客に和牛でない肉を和牛として提供していたのは確かでしょう。結果的に「A3ランク以上のお肉」というのも嘘でした。
 

 「高級牛肉を選択している」「マイスターがいる」「食材にこだわりがある」「厳格なルールがある」と、チラシからは焼肉酒家えびすが全てに目を通し管理している印象を受けますが、現実は品質管理も衛生管理も他社任せでした。価格や内装、接客などの目に見える部分ばかりに力を入れ、飲食業の基本部分を疎かにした結果が今回の食中毒事件なのでしょう。

 

 それにしても、この「大和屋商店」は「ミートホープ」を思い出させます。「ミートホープ」はもっと酷かったですが。この業界はこの様な感じなのでしょうか。
 大和屋商店は「生食用として出荷していない」としていますが、フーズ・フォーラス社に限らず、ネット通販でも加熱用牛肉を「ユッケ用」として販売していた可能性が出てきました。それでも、ユッケに加熱用牛肉を使用しても問題ないと言い張るかもしれません。「牛角」のように加熱した牛肉をユッケに使用しているところもあるのだから、店側の調理の問題だと。

 インターネット業者と「大和屋商店」が同一で、フーズ・フォーラス社に卸していた肉とネット販売していた肉が同様の物だとしたら、大和屋商店は1キロ当たり約1000円で仕入れ、加工して、ネット販売で1キロ当たり1350円で販売し、フーズ・フォーラス社に1キロ当たり1800円で販売していたことになります。
 加工費の妥当な値段は分かりませんが、もしかしたら、フーズ・フォーラス社はぼられていたのかもしれませんね。

  
------------------------------------------------------
「和牛」ユッケに交雑種の肉、卸業者が加工納入(2011年5月8日 読売新聞)
<以下要約>
「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、食肉加工卸業者「大和屋商店」が同チェーンの店舗にユッケ用和牛として卸していた肉の中に、和牛には該当しない交雑種の肉が含まれていた。
交雑種は肉牛と乳牛をかけ合わせたもの。
出荷した畜産家の男性は「和牛と称して売っていたなら、偽装だ」と話している。
さいたま市食肉中央卸売市場での競値は1頭約45万円、1キロ当たり約1000円だった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110507-OYT1T00861.htm

 

食肉卸業者の関係者か 「ユッケ用」とネット通販
<以下要約>
食肉卸業者「大和屋商店」の役員とみられる人物がインターネットで「ユッケ用」として牛肉を通信販売していたことが分かった。
商品のうち「交雑種/外モモ/B2」と記された商品では「どこにでもある商品ですが価格で勝負します。赤身率が高くユッケやロースで使用できます」と説明。1キロ当たり1350円とし8日現在「品切れ中」となっていた。
集団食中毒に絡み、同商店は「生食用として出荷していない」としていた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/505932/

 

「牛角」もユッケ販売休止 実は加熱済みも
<以下要約>
焼き肉チェーン最大手の「牛角」を運営するレインズインターナショナルは「国産牛ユッケ(たたき風)」と「石焼ユッケビビンバ」の販売を一時休止すると発表した。
同社によると、牛角のユッケは、表面を280度で1分間加熱し、ロットごとの細菌検査を行うなどして国内の加工場から各店舗へ出荷しているという。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/505629/

 

ユッケ1皿294円…安さが看板だった焼き肉店(2011年5月2日 読売新聞)
<一部引用>
フーズ・フォーラス社は安全対策としてアルコール殺菌し、真空パックに入れた加熱用の肉を仕入れていた。仕入れ価格は1キロ当たり1600円で、現在は同1800円ほど。厚生労働省の基準に沿った生食用の肉を使った場合、ユッケ1皿294円という価格は実現できない。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110502-OYT1T00290.htm

 

PageTop

焼肉酒家えびすのチラシより

 「焼肉酒家えびす」チラシの下部には「本物の美味しさと楽しさへのこだわり」として黒毛和牛、マイスター、食材、パートナーの欄があります。

 

 

 

 読み難いので一部を書き出します。

<黒毛和牛>
~略~A3ランク以上(デパートで販売されているお肉と同じくらい)のお肉を使用しており、「おいしさ、安全、安心」そして「手頃な価格」を目指しました。
<マイスター>
えびすには全店舗にお肉のマイスター(職人)がいます。~略~マイスターは、店内の仕込みや、お客様へお出しする肉の手切りを行います。~略~。
<食材>
お肉から付け合わせまで、食材には全てこだわりがあるえびすです。お肉は当日分を店舗で手切り。ドリップ(肉汁)を最小限におさえ、パサつきのないフレッシュなものをお出ししています。~略~。
<パートナー>
私達は人と人のつながりを最重点項目にしています。~略~毎日お店にきたら従業員同士で握手しながらあいさつするなど、様々なルールがあります。~略~お客様の存在を大切にしていきたいと考えています。

 

 「おいしさ、安全、安心を目指しました。」とありますが、実際は如何だったのでしょうか。
 まず、ユッケ用の肉の取り扱い状況を見てみます。
通常の食肉加工場(*1)

東京都板橋区の食肉販売業者が肉を500~600グラムごとに切り分け、表面などをアルコール殺菌したあと、真空パックに入れて出荷(*1)

焼肉酒家えびすの店舗の冷蔵庫で数日間保存(*1)

開封後、当日使う想定量を千切り(ユッケの形に)し、客に提供(*2)
ただし、大腸菌などを取り除くための肉の表面をそぎ落とす「トリミング」作業を省く(*3)

余った場合はアルコール消毒した容器に置いてラップするなどして冷蔵庫に保管。(*2)

翌日は古いユッケから順番に提供(*2)

 

 次に、肉の衛生状況についての認識。
食肉販売業者
●「あくまでも一般的な加工で、生食用ではない」(*1)
●「殺菌処理はしているが、完全に無菌にすることは不可能」(*1)
●「ユッケに使うことは聞いていた」(*4)
●「生食用でない肉をユッケに使うかどうかは、あくまで買った側の判断」(*4)
フーズ・フォーラス社
●「生食用ではないことを把握していたが、アルコール殺菌すれば安全だと思った」(*1)
●「(厚労省基準の)生食用は(仕入れ値が)高くなる。安全であれば、高いところから買うより、企業努力すればいいと考えていた。認識が甘かった」(*4)
●「衛生基準通りの生肉は値段が高い。ロープライスのためには、生食用は使えなかった」(*5)
●「もし法令上の罰則があれば、ユッケを780円(原文のママ、たぶん280円)で売ることや、販売自体を取りやめる判断をしたかもしれない」(*5)
●「卸売業者側から(生肉の)ユッケ用にいかがと提案されていた」(*6)
●「表面を削ると、もったいないという気持ちもあった。認識が甘かった」(*3)
フーズ・フォーラス社商品部
●「販売業者がアルコール殺菌した上で管理しており、生で食べても大丈夫だという認識だった」(*1)
フーズ・フォーラス社勘坂社長
●「卸売業者側から(生肉の)ユッケ用にいかがと提案されていた」(*6)
厚労省は基準で、生肉を提供する店に対し、肉のサンプルをとって細菌検査することを指導しているが、同社は2009年7月を最後に検査を行っておらず、「一度も陽性反応が出なかったので、肉に菌が付くことはないと思った」(*7)
●細菌検査をしなかったことについて、「管理状況に甘さがあった。被害にあわれた方々に深くおわびしたい」(*8)
●「生食用の牛肉は国内で通していない。本来は日本中の焼き肉店でユッケは提供されないことになる」(*8)
●「今後は生食用でない肉をユッケなどで提供することを国が法律で禁止するべきだ」(*8)
●生肉の提供が危険だと認識しながらも、販売をやめられなかった理由を「ユッケが、人気商品だったので。」(*9)
●「生食用に適さない肉を提供した」と一部で報じられたことについて「不適格な肉を販売したとは認識していない」 「業界の慣習です」「卸業者の加工場を社員が訪れ、肉を加工する過程を実際に確認するなどはしていない」(*10)
フーズ・フォーラス社石野浩平マネジャー
●卸売業者側から2度、アルコール消毒しているとの説明を受け、「安心だと考えていた」(*6)
●09年の契約以来、定期的な検査を実施していなかった点について、「そういう非はあったと思う。甘さと言えば甘さ」(*6)

 

 確かに、チェーンレストランにありがちなパックから出して盛り付けるだけではなく、チラシのように店員がブロック肉を切り分けていたようです。ただし、一度に切り分けられ、余ったら翌日に回されていました。チラシの「当日分を店舗で手切り」は嘘でした。それに、「フレッシュなものをお出ししています」ともありますが、この店の基準では前日に加工されたものでも「フレッシュ」と呼ぶようです。
 また、仕入れ価格を抑えるために生食用でない肉と認識しながら使用し、細菌検査を怠り、もったいないから菌を削ぎ落とすトリミングもせず、菌が増殖する可能性を無視して余り肉を使っていました。これがこの店の衛生に対する考え方です。この店の「安全、安心」とはこの程度のものでした。
 食品を扱う者の基本である衛生管理を疎かにしながら、「お客様の存在を大切にしていきたいと考えています」と聞いても、何も知らない素人が言い張っているように思えて、虚しいだけです。

 

 フーズ・フォーラス社側は当初、生食用の肉でなくともアルコール殺菌してあるので、生で食べても大丈夫と考えていたとの認識を示していました。本当にそう考えていたのではないでしょうか。だから、社長が「肉に菌が付くことはないと思った」と発言し、細菌検査もトリミングも必要ないと判断して、実施しなかったのではないでしょうか。ところが、意に反して食中毒が発生したことで、「認識が甘かった」との発言になったのだと思います。
 それが、生食用の牛肉は通していないと報道されると「当社だけではない」に変わります。この報道以前は「他社は生食用の肉を使っている」と思っていたのではないでしょうか。初めから生食用の牛肉が市場に無いことを知っていたなら、「ロープライスのためには、生食用は使えなかった」との言葉は出てこないでしょう。
 生食用を使っていなかった負い目が、生食用の牛肉を使用している焼肉店は無い事を知り、消えてしまったのだと思います。だから、「業界の慣習」とか「罰則があれば、ユッケの販売自体を取りやめる判断をしたかもしれない」と言い出し、問題は業界や行政にあるとの見解を示したのです。責任逃れの言葉とはいえ、罰則が無ければ衛生基準を守る必要が無いと言っているようです。罰則の有無に係わらず、安全な食品を提供する義務があるとは考えていないのでしょう。この会社のモラルはサラ金並なのかもしれません。


*1:「アルコール殺菌で大丈夫と思った…焼き肉店側」読売新聞(5月1日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110501-OYT1T00246.htm
*2:「男児食中毒死亡 余ったユッケ翌日提供」北陸中日新聞(5月1日)
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20110502160416146
*3:「店側「もったいない」と肉表面そぎ落とし省略読売新聞(5月5日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110504-OYT1T00719.htm
*4:「「生食用は高くなる」ユッケに加熱用使う…焼き肉店中毒死」読売新聞(5月2日)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110502-OYO1T00171.htm
*5:「ユッケ1皿294円…安さが看板だった焼き肉店」読売新聞(5月2日)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110502-OYT1T00290.htm
*6:「「業者提案でユッケに」店舗運営会社が説明」朝日新聞(5月2日)
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001105020002
*7:「細菌検査せずユッケに…「菌つかないと思った」」読売新聞(5月2日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110502-OYT1T01047.htm
*8:「焼き肉食中毒、社長「管理に甘さ」 金沢で会見」朝日新聞(5月3日)
http://mytown.asahi.com/areanews/ishikawa/OSK201105020086.html
*9:「ユッケは人気なので…業界全体で危険に目つぶる」読売新聞(5月3日)
*10:「焼き肉店集団食中毒:「業界の慣習」会見で強調 「生食」基準に罰則なく /福井」毎日新聞(5月3日)
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110503ddlk18040596000c.html
 

PageTop

焼肉酒家えびすとメディア キーワードは相模原橋本店

 焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」の食中毒事件が連日テレビのニュースで報道されているが、テレビで好意的に取り上げられていたことは報道されない。
 ネット上では4月18日放送の「人生が変わる1分間の深イイ話」で大絶賛された数日後に食中毒が発生したため、番組が被害を拡大させたのではないかと非難されている。この番組の動画(*1)は色々なサイトにアップされ、見ることも出来る状態だ。
 また、4月30日に北陸で配られたとされるチラシの画像もネット上に掲示され、「人生が変わる1分間の深イイ話」で取り上げられたと番組を宣伝に利用しているのも確認できる。
 そのチラシの画像が下の画像。


 

 

 このチラシをよく見ると、「人生が変わる1分間の深イイ話」以外にもメディアがこの焼肉チェーンを取り上げていた模様。


 雑誌では「日経トレンディ」。テレビでは「人生が変わる1分間の深イイ話」、「news every」、「スーパーニュース」、「スマステーション」。ネットでは「マイコミジャーナル」。以上を確認できた。

 

 それぞれのメディアではどのように「焼肉酒家えびす」を取り上げていたのだろうか。

○「日経トレンディ」
 2010年11月4日発売の日経トレンディ12月号(*2)の「2011年ヒット予測ランキング」に掲載された模様。日経トレンディのサイト上では内容は確認できず。
○「news every」
 放送日2011年1月14日。「焼肉店サバイバル新戦略!」(*3)の中で取り上げた模様。
 紹介欄には「長引く不況の中、焼き肉業界に今、新しい波が押し寄せています。激安戦略にかける大手焼き肉チェーン店。ファミリー層の獲得を狙う焼肉店では、150種類の食べ放題で勝負!さらに、焼肉店とは思えぬスタイリッシュなお店が登場しました。」となっていた。
 「TVでた蔵」では「焼肉酒家えびす 相模原橋本店で人気の100円焼肉を紹介。エリアマネージャーの酒井悟史さんが、安さの秘密を語った。」(*4)。
 放送で紹介した店舗として「大阪カルビ 横浜戸塚店」、「焼肉でん 三鷹井口店」がサイト上に掲載されているが、「焼肉酒家えびす」は掲載されていない。初めから掲載されていないのか、削除されたのかは不明。
○「スーパーニュース」
 放送日2011年1月20日。スーパー特報の「仰天“爆安”大旋風 100円グルメの新世界」(*5)の中で取り上げた模様。サイト上にも「焼肉酒家えびす相模原橋本店」の名が載っている。
 内容はサイト上では分からなかった。
 「TVでた蔵」では「焼肉酒家えびすを取材。一皿100円で6品提供しており、18種類頼んでも3580円と激安。オープン初日はお客で満席となり、店員の笑顔で接客する対応に客も笑顔。初日の売上目標も達成していた。」(*6)。
○「スマステーション」
 放送日2011年1月22日。「知らないと恥ずかしい!ニュースキーワード2011~暮らしにつながる経済編~」(*7)の中で取り上げた模様。サイト上には「焼肉酒家えびす」は出ていない。
 「TVでた蔵」では「知らないと恥ずかしいニュースキーワード2011~暮らしにつながる経済編~。格安ニュースで100円焼肉の店が続々オープンしていると伝えた。」(*8)。
 また、「焼肉酒家えびす 相模原橋本店」がキーワードになっている(*9)。
○「人生が変わる1分間の深イイ話」
 放送日2011年4月18日。「激安SP」で神奈川県の清水達也氏の投稿により紹介されている(*1)。激安の上に高級感がある内装と高級店並みの接客が絶賛される一方で、「安物の肉」と揶揄される場面も。
○「マイコミジャーナル」
 2011年2月22日に記事が掲載された筈だが、サイト上(*10)から削除された模様。数日前、記事は閲覧できなかったが、サイト内記事検索で「焼肉酒家えびす」で検索すると「【レポート】マクドナルドより安い焼肉店!? - "100円焼肉"、安さと人気の秘密に迫る (1) トントロや豚バラなどが一皿100円」、「【レポート】マクドナルドより安い焼肉店!? - "100円焼肉"、安さと人気の秘密に迫る (2) 高級店並のサービスを実施」の見出しは見られた。今は完全に削除された模様。
 サイト上には記事は無いがネット上にはこの記事と思われる物が残っていた。2chradio「19res/h マクナルより安い焼肉店!? - "100円焼肉"」(*11)から引用。「中学生が500円玉を握り、「マクドナルドより安い! 」と通う焼肉店がある。石川県を中心に展開している「焼肉酒家 えびす」だ。~略~。2010年12月には関東4号店、神奈川・橋本に「焼肉酒家 えびす 相模原橋本店」を出店している。~略~。なるほど、これで安心して100円メニューが頼めます。」

 

 チラシには記載されていないが、朝日新聞にも同様な記事があった。「“100円焼肉”で話題沸騰!神奈川地区 4店舗目となる『焼肉酒家 えびす 相模原橋本店』を12月20日オープン!」(*12)。

 

 日テレ「news every」1月14日、フジ「スーパーニュース」1月20日、テレ朝「スマステーション」1月22日とニュース系番組が1月中旬に集中して取り上げている。切っ掛けとなる特別な事象が有った訳でも無いのに、各局が激安焼肉を同時期に取り上げるのは不自然だ。
 更に不自然なことは「news every」「スーパーニュース」「スマステーション」「人生が変わる1分間の深イイ話」「マイコミジャーナル」「朝日新聞」全てが相模原橋本店(12月20日オープン)だけを取り上げていることだ。関東にはそれ以前にオープンした横浜上白根店 (7月オープン)、横浜若草台(11月オープン)、横浜湘南台店(12月1日オープン)があるにも係わらず、相模原橋本店に集中している。
 
 以上のことから考えられるは、店側が相模原橋本店オープンを切っ掛けに広告代理店等を通じて、メディアに働きかけていたということだ。プレスリリースをメディアに送り付けるだけではこんなに取り上げられなかっただろう。
 メディアは店側のアピールポイントである「激安」、「高品質」、「高級感(内装と接客)」を言われるがままに記事にし、記事に装った宣伝をしていたのではないか。そして、何らかの見返りを得ていたのではないか。

 

*1:ロケットニュース24 死亡者が出た焼肉店を日テレ『深イイ話』が大絶賛 / 国民の声「番組のおかげで被害増えたのでは」(http://rocketnews24.com/?p=92751
*2:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20101022/1033430/?rt=nocnt
*3:http://www.ntv.co.jp/every/feature2/20110114.html
*4:http://datazoo.jp/w/%E7%84%BC%E8%82%89%E9%85%92%E5%AE%B6%E3%81%88%E3%81%B3%E3%81%99+%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%8E%9F%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E5%BA%97/5453475
*5:http://blog.fujitv.co.jp/supernewstokuho/index.html
*6:http://datazoo.jp/w/%E7%84%BC%E8%82%89%E9%85%92%E5%AE%B6%E3%81%88%E3%81%B3%E3%81%99+%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%8E%9F%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E5%BA%97/5510931
*7:http://www.tv-asahi.co.jp/ss/contents/smatimes/116/
*8:http://datazoo.jp/w/%E7%84%BC%E8%82%89%E9%85%92%E5%AE%B6%E3%81%88%E3%81%B3%E3%81%99+%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%8E%9F%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E5%BA%97/5531785
*9:http://datazoo.jp/tv/SmaSTATION%EF%BC%81%EF%BC%81/461574
*10:http://journal.mycom.co.jp/index.html
*11:http://124.41.85.61/dat/dqnplus1298577509.html
*12:http://www.asahi.com/business/pressrelease/ATP201012200001.html

 

追加

「人生が変わる1分間の深イイ話」の投稿者の神奈川県の清水達也氏は存在するのだろうか。

PageTop

ボブソン、投資会社が損

ジーンズのボブソンが民事再生法の適用を申請
 帝国データバンクによると、ジーンズメーカーのボブソン(東京都渋谷区)は2日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。2009年11月に「BOBSON」ブランドの譲渡を受け、ブランドの再構築を進めていたが、ユニクロなどファストファッションに押され、自力での再建を断念した。負債総額は2010年2月期末で7億3400万円。
 ボブソンは旧ボブソン(岡山市)が手掛けていた「BOBSON」ブランドを引き継ぐため、経営コン
サルタントなどを手がけるマイルストーンターンアラウンドマネジメントの出資により2009年8月に設立された。ブランド譲渡後は、高付加価値商品の提供や得意先の選別などを進めていた。
 旧ボブソンはピーチフォートに社名を変え、営業している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/financial/505155/

 

 EDWIN、BIG JOHNに並ぶ日本のジーンズメーカーのBOBSONが倒産しました。2年前には既に行き詰まり、譲渡先も立て直すことが出来なかった模様です。リーバイスも赤字のようです。
 
 ジーンズのシルエットや生地の流行はありますが、ジーンズ自体はファッションの定番で毎年一定数の
売上本数の見込める手堅い商品です。それにも拘らず、有名ジーンズメーカーの経営が苦しいのはユニクロをはじめとする、激安ジーンズの台頭の為でしょうか。消費者は昔ほどメーカーに拘らなくなったのでしょうね。
 
 ボブソンのブランド名はボブ(アメリカ人のポピュラーな名前)が損(ソン)をするようにという願い
を込めて付けられました。願いとは異なり、最終的に日本の投資会社が損をしたようです。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。